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そのお名前を身にまとう

50過ぎて今さらながらメイクにはまり、YouTube先生たちの動画を見ながらいろいろ塗ったりしております。持ってなさすぎだったコスメアイテムもちまちまだいぶん揃ってきた。楽しい。

そう、YouTube先生たちの動画に登場するコスメアイテムを店頭で実際にチェックするべく、メモをとるようになった。
だって覚えきらないんだもん。そして触って確かめてみたいじゃん?
たとえば、

キャンメイクラスティングリキッドライナー09トープグレージュ 990円

みたいな感じで品名品番価格をメモするわけ。
そのメモを握りしめて売り場に行くじゃないですか。
キャンメイク、の前に立つとキラキラまぶしすぎて一体どこにお目当てのラスティングリキッドライナー09トープグレージュがあるのかわからない。
そして買えない。
ということを昨年からずっと繰り返しております。ばかなのかな。
でも楽しい。

そうやってコスメアイテムをチェックしていて
「本命のブラウン」
というアイシャドーパレットに出会った。
女性アイドルグループ・NMB48の元メンバー吉田朱里さんプロデュースのB IDOL(ビーアイドル) の「THE アイパレ」だった。
他にも「駆け引きのピンク」「秘密のオレンジ」「本能のヌードベージュ」などなど。すごくない?このネーミング。

これまでも、これからも、
“かわいい”はアップデートされ続ける。

いつでも、今が一番かわいい。

https://www.bidolbrand.com/

こんな嬉しいこと言われたら好きになっちゃうじゃない。
それにしても
「駆け引きのピンク」ですよ。あざとい!!!
おいらはとっくに駆け引きも必要なくなったわけだがちょっとアガるよね。

そう、「01 ローズピンク」だの「02 アプリコットオレンジ」だの、基本的にはどんな色味か一瞬でわかる名前がついてるものだと思ってた。
しかしここにきて「駆け引きのピンク」。
さらに気がつけば他のブランドのアイテムも、色を表現するお名前が考え抜かれて素敵になっているじゃないのー。

コスメアイテムを揃えはじめてまず買ったチークは
「ベイクドシナモン」
美味しそうだったから。
そう、色で悩んだらお名前の素敵さで決めちゃうところある。

そして売り切れてどこのドラッグストアに行ってもなかった人気の口紅、やっと買えたのが「泥霧」。
え、泥?霧? マッドフォグってこと? 
たしかにマディでフォギーな白茶だ。
他にも「Pink banana」「ラスボス」「5:00AM」「地底探索」「水晶玉のマダム」「欲望の塊」・・・
どんな色かわかんないけど想像はふくらむ。

こちらプチプラのアイシャドーなんだけど
「サンセットデート」

サンセットなデートですよあなた

このグラデーションがまた、ほんとにビーチの夕暮れみたいな色でしてさ。
はーい陽が沈みますよ〜とか言いながらメイクしてる。
人生でいうと日没ごろ?の自分がサンセットメイク。最後の輝きよ〜。

これ店頭ではお名前わかんなくて品番だけなの。商品パッケージにもお名前載ってない。品番だけ。せっかくすてきなお名前なのにね。

そして初めてデパートで買ったデパコスのアイシャドーのお名前が

ACTIVE  ENCHANTMENT

アクティブエンチャントメント
有効な魔法?
うきうき恍惚状態?

うきうきラメラメ

なんか日本語訳がぴたっとこないけど、このゴールドベースのオレンジを身にまとうとちょっと前向きになる気がするし、うっとりもしたし、なんか元気になれる気がした。
メイクは自分にかける魔法ですね。

そういえばお茶屋をやる前はマニキュア欠かさず塗っていて
それこそ多様なお名前に魅了されていたことを思い出した。
たとえば

PARADOXAL

逆説的
矛盾

グレーでもあり紫でもありゴールドも含み暗くもある
こういう謎めいたものに憧れたよね。若かったよね。
今や「サンセットデート」でキャッキャですよ。回春?



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