分別されないもの

こういうのってきっと面談とかで相談したり、同期や友達と愚痴って解消するんだろうけど、私は自分の気持ちを喋るのが下手で書くことでしか頭の中を整理できないタチなので、本当掃き溜めみたいな内容だけど今思ってる事を書いてみる。事件はそう、休みの日に会社携帯を見たところから始まった…


本当は監督がやらなきゃいけない事を善意でやってたら、設計がやる事が当たり前になってしまって。それが成されないと職人から叱られるのも設計になってしまって。一々「それは私の仕事ではないので」とは説明しないし(職人にとったら知ったこっちゃない事だから)でも休みの日にまで「休みとってるわけじゃないですよね?」と職人に怒られるのは不条理この上無いと思うし(休みの日も仕事してますけど)、自店における設計の立場をこんな風にしてしまった自分が不甲斐ない。

「リノベのことは分からない」で逃げる営業、職人に寄りすぎる監督、誰にも庇われないで両者の板挟み、デザインや設計品質について考える時間なんて毛頭なくて、顧客対応と現場対応に追われるばかり。現場が始まってから「あれはできない、これはできない」と納まりや仕様変更を余儀なくされて顧客に謝る日々。もっと早く図面見てチェックして職人に相談してれば難しいこと分かったんじゃないの?何のための工事MT?って思うことは何百回もある。でも良いよね、お客様に謝るのは設計だから。

お客様の財布事情を気にして追加提案もできなければ、上がりまくる工事金額を何とか下げるために仕様変更・工事面積を減らす事に注力して、結果しょぼい家が出来上がる。でも自分で見積もり作ってお客さんと打ち合わせしてるからお金と品質のどちらも満たす事なんて全然無理。お前見積もり作ってるくせに何故高い物勧めてくるの?ってなるし、着工までにお金も仕様もまとめないと現場にも迷惑がかかるから、色んなことが蔑ろになる。工事中に見学させると沢山の追加要望が出るけど、やってあげたくてもこれ以上予算を上げられないし現場を止めるわけにもいかないし、追加になったらなったで職人や監督から文句を言われる日々。


こんな日々を作ったのは紛れもなく自分で、目上の人の態度にビクビクしながら断る事も出来ない、大変だ〜忙しい〜なんて口にして訴えて助けを求めることもできない(他人のそれを聞くと気分が悪いので自分はやりたくないけど)、お客様の要望を叶える第3案を生み出す時間もスキルもない、「それ本当はあなたの仕事ですよね?」と言い切る勇気もない、そんな私が多分一番ダメ。

でも世の中の設計士は工事原価の見積りなんて作らないしお客さんにお金の交渉もしないし職人に直接指示出さないしデザインと品質に愚直に向き合う事で能力を高めているのに、私の今の仕事はもうただの御用聞き。御用聞いても叶えてあげられないからゴミ以下。ずっとこの立場を何とかしたいって思ってて、フロー作って役割明確にしてみたり、上司に相談しながら周りを巻き込んでみたけれど、一度作られた体制は全然変わらない。どこから間違えてしまったのかもう分からん。私がこの仕事をやめる以外、解決する方法が見つからない。

もっと向き合って欲しかったというお客様の声を聞いて、もっと向き合いたかったと思うけれど、本当にずっと限界だった。頑張り方を間違えた自分が悪いから被害者ヅラするつもりも無いけれど、これ以上を求められてもちょっとしんどいし、どうすればよかったのか正解が欲しい。そしてこんな事をもやもや考える事で手が止まるのがとても嫌。組織の中は生きづらい。誰の顔色も気にしないで生きられたら、もっと自由な発想で仕事が出来たなら、たまには他責にして良いんだよって許されたなら、何か変わるのか。

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