僕とボク(ねこ)のものがたり 1

【君に読む猫語(ねこがたり)から】

ボクは探検が大好きだった。
いつも、お母さんや兄弟とはぐれちゃって
叱られる。

ボクのお気に入りの探検ルートは
草むらをトコトコ抜けて
人間の家と家の隙間に入り込み
ヒョイって登るといつも少しだけ開いてる
窓がある。

そこから、人間の家に侵入して探検するんだ。

その家には耳の長いピョンピョンするヤツがいる。

お母さんに聞いたら
「ウサギじゃないかしら…お前にはまだ
ウサギは捕まえられないわよ」って言われた。

今日もいつもの探検ルート

ウサギってヤツは
いつも部屋の真ん中の
ふかふかの場所で寝てる。

今日もふかふかの場所で寝てたら
おどかしてやろう!

ヒョイっと
ツルン
コテン

窓の辺りが濡れてたのか
大きな大きな箱の中に落ちた。

飛び越えられるかな?

ぴょん ぴょん つるりん➰

箱の中も濡れてツルツルしてるよ。

えー出られないのかなぁ

ピョンピョン つるん➰➰

ピョンピョン ピョンピョン

よっしゃ!出られた!

だけど 足跡 いっぱい いっぱい付いちゃった。

まっ、いっか。

ウサギってヤツ……いたいたー!

ボクよりデカイなぁ。

よ~しっ!
ニャオ~! ニャオ~!

あれ?
こんなに耳が長いのに聞こえないのかな?

ニャオ~ン!!

なんだよ~?聞こえないフリしてる?

ん?外で、お母さんの声がする。

ちえっ戻るか…

あとで、お母さんに聞いたらツルツルする箱は
お風呂って言うんだって。
なんだろ?お風呂って。

つづく

Kumu

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