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スタートアップ向け「1人目法務どうすれば?」

スタートアップの「1人目法務」だったやまだです。
みなさんどうもこんばんは。

当時右も左も分からない中、20人もいなかったアカツキに入って頑張っておりました。

8年前!(ひぃっ


そのおかげでスタートアップ「1人目法務」の友達も多いですし、スタートアップ経営者から相談されることも多いです。

そんな中、READYFORのCLOの草原さんが超秀逸なツイートされてたので、僕も僕なりにまとめてみたいなと思い筆を執りました。



よくある相談

スタートアップ側からこんな相談をよく受けます。

・もう自分で契約書見るの嫌だ!
・顧問弁護士はいるけどうまく利用できていない
・リスクがあるって回答もらってもどうすればいいかわからない
・事業の初期からリーガルリスクを知りたい
・ガバナンスを考える余裕がない
・IPO準備が始まった!


イラスト化するとこんな感じ。



基本的にこれらは「1人目法務」を採用することで解決できます。
すばらしき法務。さすが法務!


ただし、その「1人目法務」はスーパーマンです。
実在が怪しまれています。
(ただ実際いるにはいます。)


スーパー1人目法務はどこにいるのか?

結論、ほぼいません。

いませんが、、強いて言うなら、

①スタートアップ1人目法務経験者
②メガベンチャー法務経験者
③法務受託サービス提供弁護士

とかでしょうか。
ただこれらの①〜③の人も完全ノールックでOKかといわれるとそうではなく、注意が必要です。

①スタートアップ1人目法務経験者

初期のスタートアップは業務が分かれてないので、1人目法務はその周辺領域まで対応していることがほとんどです。

なので掛け算的にいろんな能力を身に着けていって管理部のジェネラリスト的な動きができるようになってます。貴重です。今すでにそういう人がいる会社は、その人大事にしてください。

ただ、どうしても現場の業務に慣れすぎてて、中長期を描けるCLO的な動きができるかは結構微妙です。



②メガベンチャー法務経験者

業界における知見を有し、事業についての理解もある。スタートアップ特有のスピード感にも対応できるし、言うことなし。

一方で、メガベンチャー法務でのポジションによってだいぶボラティリティがあります。

契約書のレビューのみの役割でメガベンチャーの法務をしている人もいるので、そういう人が上記の相談事項に対応できると思って採用してしまうと悲劇が生まれます。(誰も悪くないのに辛い思いする人がいるのは嫌です)



③法務受託サービス提供弁護士

まさにこの「1人目法務」の役割を担うために弁護士事務所が法務受託サービスを展開していたりします。

できる弁護士さんの場合、これでまるっと解決です。
契約書レビューはもちろんのことながら、事業リスクを同席したMTGで発見して、リサーチを開始してくれ、退職者対応などの労務、会社全体のガバナンスもバッチリ対応。


ただ、言い方はあれで恐縮ですが、ほんとピンきりです。
できる弁護士さんはもうびっくりするくらいできるので、この人いれば当面(上場するくらいまで)法務人材いらないってなります。

一方で、だめな人はほんとちょっとマジで。。


ではどうすればいいのか?

考えつくのは3つ。

①いい人に継続的にオファーを出し続ける
②分かる人が採用面接をする
③法務受託サービスをいくつか使ってみる

①いい人に継続オファー

あらゆる採用においてですが、いい人は取り合い。
業界で評価の高い人を見つけて継続的に口説き続ける。

なんだかんだ大切ですよね。はい。


②分かる人の採用面接

「1人目法務」の目利きができる人に採用面接に入ってもらう。

それこそ上記草原さんや、この人の目利きなら信じられるって人に30minでも話してもらう。正直それだけで大体わかります。ポテンシャルも含めて。

(今後ここの需要高まると思いますね。…僕も外部で採用面談受けようかな。)



③法務受託サービス利用

ピンきりとは言ったんですが、すごい人はほんとすごいので何事務所か使ってみるのありです。

一度「法務受託」で検索してみてください。



─CM─

ちなみに弊社がやってるのはここのレンタル版です。
RIL』(レンタルインハウスローヤー)といって、弁護士を1ヶ月レンタルできるサービスです。

結局のところ「いい人」や「分かる人」が見つからないというのが本質だったりするので、「分かる人」が「いい人」を紹介できるサービスを作りました

RIL参考資料

─CM おわり─


スタートアップに法務が入るとどうなるか

もちろん最初に上げた課題は解決されると思います。

だけど、実はそれだけにとどまりません。

事業の戦略が広がります。

今までなんとなくダメなのかなって思ってたことの輪郭がはっきりし、現状何がダメで何が良いのか、ダメな場合にはどうやったら変えていけるのか、自分たち自身がこの領域についてルールを作るならどうするか、を思考し、その知見が会社内部に溜まっていきます。

そうすると当然、事業の推進スピードは上がりますし、知財などを含めた新しい展開も構想の中にいれることも可能になってきます。

会社に法務がいない状態は、僕から見るとグーとパーだけでじゃんけんをしているように見えます。


チョキ出せたらもっと戦略の幅広がらないですか?


「1人目法務」をぜひ積極的に選択肢に入れてみてください。

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