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【#一日一題 木曜更新】手軽さゆえの難しさ

山陽の「一日一題」が大好きな岡山在住の人間が、勝手に自分の「一日一題」を新聞と同様800字程度で書き、週に1度木曜日に更新します。

 ある人が「偏差値の低い大学のホームページがアミューズメントパークの案内のようになっている」と言っていました。(偏差値ありきで何かを語るのは下世話なのですが、どうかお許しを)。ある大学のホームページの写真は「楽しい」ばかりを前面に出しているものであると。でもまあ、学校法人のトップ画像は、わりとそういうものなのではないか思いましたが、興味深かったのはそのあとのひとことです。

「そういう大学の論文は、多くがフィールドワークとインタビューばかり」
 
 どういうこと?と気になったので、ある大学のホームページから卒業論文を拝見しました。
 なるほど。
 ある社会学部生の卒論は「地域活性化と移住」云々が主題。内容はフィールドワークで得たであろう筆者の主観が大半を占め、参考文献に挙げた書籍は2冊。その他大量の参考資料はweb上のもので、大手不動産ポータルサイトの「移住ノウハウ記事」(おそらくこたつ記事)までもが参考資料に挙がっていました。
 論文だってciniiなどで調べられますし、昨今はインターネット上の情報を使うのも当たり前のことなんですが、少なくともこの卒論は「一次情報にぶつかるまで掘って掘って掘って、やっとのことで結論へ」という書き方ではないらしいのです。

 あらこれは。
 ここのところ、私がずっと考えていたことと似ています。

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