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【#一日一題 木曜更新】 TLラブの衝撃

山陽の「一日一題」が大好きな岡山在住の人間が、勝手に自分の「一日一題」を新聞と同様800字程度で書き、週に1度木曜日に更新します。

あぁぁぁーー私の恋はーーーーー!
南のぉー風に乗って走ぃるわーーーーーー!

と、青い珊瑚礁で始めてみました。サビから始まる名曲です。

皆さんいかがお過ごしですか。
令和のヒット曲はタイパだなんだとサビからは始まる歌が多いって言われていますが、遡ってみると歌い継がれている歌にはサビから始まるものがけっこうありますね。青い珊瑚礁よりも前の1970年代のヒット曲にもたくさん。イントロは今ほど短くないかもしれませんが。
 
そしてサビから始まるのは漫画界にも。
皆さまティーンズラブ(TL)はご存じですか。ティーンズラブだなんて、名前だけを聞くと10代の恋物語かと思うではないですか。しかしどっこいこれが間違い。ボーイズラブ(BL)に対抗して?作られた言葉らしく、ええ、まあ、その、男女の恋と激しめの性描写がメインになる漫画のジャンルです。「ティーンズ」の定義よ……
 
前クールでTL漫画家が主人公のドラマ「帰ってきたらいっぱいして。」が放送されていて、そこで初めて「あのえっちな漫画ってそういうジャンルだったんだ!!」と詳しく知りました。エロ漫画エロ漫画と呼んでいたあの漫画は、「ティーンズラブ」というくくりだったのか。

そしてこの漫画、ほとんどの作品が「サビ(性描写)」から始まります。初めにグッと読者を惹き付けてからの…!一転、日常描写「残業イヤになっちゃうね」的な。こういうえっちな漫画って昔からこうだったんでしょうか。昔昔その昔、弟のベッドの下に隠してあった漫画は、ここまでサビスタートではなかった記憶……。いつからサビはじまりになったんだろう。と、不思議に思うも、漫画もまた楽曲と同様で昔からある手法なのだと想像します。
そしてTL漫画をたくさん眺めて思いました。このジャンル、わりとイラストのクオリティが低い場合が多く、なんで?と不思議でしたが、理由をドラマの中で知りました。新人漫画家さんの執筆が多いんですね。きっとこういうジャンルで書いて書いて書いて書いてうまくなっていくんだろうなあとしみじみしちゃいました。

ただ、TLだからこそ上手であってほしい技巧がありまして、それは「人体デッサン」。TLラブでデッサン力のなさは致命的かもしれません。どんなに魅力的な男女のキャラクターでも、セックスシーンで裸体のデッサンが狂っていると萎えてしまう。一糸まとわぬ姿だからこそ描くのが難しいんでしょうね。四肢、骨や関節の動き、着衣ならごまかせるものが、裸体さらには動きの多いセックスというシーンだとごまかせない。これは…新人さん…本当に大変。でもきっと裸のセックスシーンが美しく描けるようになったら、その後はきっとどんなものでも描けるんでしょうね。頑張ってください!と、思わずエールを送ってしまう。

そしてTLラブってタイトルも楽しいんですよ。
最後に、強烈で忘れられないタイトルを置いていきますね。

「移住・古民家・セフレ付き!?」


これぞTL界のキングオブタイトル
んもう、キャッチ―でさいこう


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