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「季刊刑事弁護」創刊100号記念特別号

ふとしたことを契機に、「季刊刑事弁護」創刊100号記念特別号をあらためて読み直しました。

本誌は、本号を含めて、毎号錚々たる執筆者による論文等が掲載されていますが、本号で特に印象的なのが「新旧編集委員座談会」と「若手弁護人座談会」。

「新旧編集委員座談会」では、研究者も交えて、黙秘権行使、公判の課題、刑事弁護の今後の展望等について、また、「若手弁護人座談会」では、より実務的な弁護活動について議論され、全て勉強になる話ばかりです。まさに刑事弁護のプロフェッショナル。

身体を拘束され、まず頼れるのは弁護人のみ。彼女・彼らの人生がかかっています。
保護観察官として釈放後の処遇に携わっていた経験を踏まえると、刑期が数か月でも短くなる、執行猶予期間が1年でも短くなる、生活環境に少しでも目途が立てられたというようなことは、今後の彼女・彼らの社会生活に甚大な影響があります。

刑事弁護は積極的に取り組み続けたい分野のひとつ。
捜査・公判において、量的・質的に圧倒的に差がある中で権力側と対峙していく必要がある。
研究、実践、振返り、反省等による研鑽を謙虚に積んで、刑事弁護の質を高めていくほかありません。

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