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現役ナースは今日もゆく〜「華麗なる転身」となるはずだった話〜その七

これは以前「憧れの会社員」として働いていた時の話です。

前回のお話はこちら。

この記事を書いている人:本職は看護師。副業を”看護師夜勤バイト”から”ライター””プログラマー”にチェンジしたく「プログラミング」「ライティング」を学び始める。やがてはフリーランスで生きたい。

看護師とパソコン

一時期、訳あって臨床研究支援の会社で働いていたことがあります。

最近「リモートワーク、いいな」などと無礼な考えが頭を過ることがありました。

なので、当時のことを振り返り、戒めの意味を持ってここに記しておこうと思います。

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晴れの舞台「出張」へ!

なんと、「出張」要員に任命されました!!!

「出張」、、、素敵な響きです、、「出張」、、。

新幹線や飛行機乗って、PC開いてちょっと忙しそうにカッコよく仕事しちゃう、あれ(あくまでも私のイメージ)。

看護師時代は、毎日同じ場所、同じ時間、同じメンバー、毎日「変化なし」に感じられる日常。
当時の自分にとっては ”退屈” でした、とても。

そして、、初舞台は ”日帰り「新幹線」出張” 。

朝5時(!)、ちょっとした「キラキラ服(過去note参照)」を着て、いざ出発。
訪問先の休診日に合わせての訪問なので、日曜日です。

日曜の早朝にもかかわらず、周囲には”ビジネスマン”らしき人がちらほら、、、。自分もそんなふうに見えてるかも、、と思って独りニンマリ。

とはいえ、1日で決められた業務を終えなければなりません。
これまで積み重ねた数々の「やらかし」事項を教訓に、心の準備を始めます。

資料を読んだり、PCで内容確認をしたり、、、。
今思えば、やるべきことをやっているだけで、意図しなくても 
”キラキラビジネスウーマン” に見えていたんじゃないかなぁと思います。

「型」を真似る必要なんてなかったんですね。
自然とその振る舞いになっていたという。

さて、訪問先では先輩と二人で作業です。

先輩は前日入りして作業環境を整えていてくれました。
私は通常通り、作業するだけの状態です。

スルスルと作業は進み「はじめての出張〜新幹線編〜」はつまづくことなく終わりました。

特別な「やらかし」事項もなく、面白エピソードもなく。
まあ、それが普通なんですが。

強いて言えば、訪問先に行く時に ”Google マップ” を使いこなぜずに超近距離でタクシーに乗ったことくらい、ですかね。

地方の(失礼!)タクシー。
明らかに「良い人ドライバー」さんだったんですが、あまりの近距離に困惑してました。

申し訳ないのと、ちょっと小心者が出てきたのとで、少しでも遠回りしようとコンビニに立ち寄ったり。
思惑はバレましたが、嫌な顔をせずお付き合いくださいました。

結局、ギリギリの到着でしたが、滑り込みセーフです。

「このところ、助けてもらうばかりだなぁ、、」としみじみ、、。
感謝感謝です。

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【懺悔】思い込みループから脱却せよ

定刻通り、業務終了。

旅行気分でお土産を買い、うまくいったルンルンの気分で新幹線に乗ります。だけど、ホット一息、落ち着いてみて、気づいちゃったんですよね。

「今日うまくいったのは ”先輩がいたから” だ」ということ。

もしも自分一人だったら、
業務に入るまでのいろいろから始めないといけないわけです。

訪問先との様々なやりとりや、作業中のちょっとした疑問まで、、
思い返すと簡単に「聞いて」解決したことの数々。

まだまだ一人前じゃないのだなあ、、とちょっと凹みながら
”一人車内ビール(コレもやってみたかった)”に逃げました。

そして、さらにさらに、、、

これまで見ることもなく、知りませんでしたが、世の休日と言われる日曜の日に、こんなに働いている人がいるのですね。

批判を承知で書きますが、病院時代は日曜祝日に勤務していると、

「私たちはこんな”休みの日”まで仕事して、何なんだよ」とか
「OLだったら今頃のんびりしてんのに、こっちは仕事だよ」

なんて思っていました。いや、言ってたかも、、正直、言ってたな。

、、、もはや「無知ハラスメント」ですね。
『壱ノ型 水面切り』を繰り出してもいい、、。

「壱ノ型 水面斬り(いちのかた みなもぎり)」は、両腕を交差して頭の後ろに回した状態から、勢いをつけて水平に斬りつける技です。「水の呼吸」の中でもシンプルで基本的な技ですが、地面に足が着いていない状態でも高い威力が出せます。|【鬼滅の刃】水の呼吸、全ての型・使い手を一挙紹介!鬼に放つ美しい剣技 より

っていうくらい、見えてる世界は案外狭いのですよ、、。

でもその中にいる限り、「そこに偏見があること」も「それ以外の景色」も知ることができません。

そして「そこだけの正義」を振りかざして偏った思考ループに沈んでいきます。

医療人にはこの思考の人、結構多いです。
「一般人は〜〜」「普通の人は〇〇」なんてセリフを言っちゃう人、今でもいるんじゃないですか?

そこですよ、そこ。

「スペシャリスト」を目指し、意図してそこだけにコミットしていく業界である以上、無理もないのですが。

それでも、少し自分の居場所をずらしてみると、違うことが見えてくるかもしれませんよ。

既知の世界から未知の世界に行かなければ、人は何も知ることはできない
             クロード・ベルナール(生理学者|フランス)

自分の価値観を疑うこと、、時には必要かも、です。

(つづく)




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