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夢と金


「夢と金」キングコング西野さんが書いた本を読みました。痺れました。やられました。参りました。これから自分に何ができるだろうと考えました。決してキングコングのファンでも西野さんのファンでもなく、どちらかというと嫌いなほうの部類でしたが、この本を読むと西野さんのあふれる才能と日々積み上げている努力を認めざるを得ませんでした。この本の中で数々のキーワードが出ていましたが、「機能はお金にならない。意味を売れ。」「顧客ではなく、ファンを増やす。」など、結局は自分の価値を高める努力をし、応援してもらえるような事をする、人物になる。ということが肝だという事でしょうか。「トレンドになるな。ブランドになれ!」僕が昔、勝手に作った名言?ですが、意外に合っていたかもしれません。
 本の内容からは、少し逸れますが、私は、昨年10年近くやってた管理職を辞め、職場を変えました。現在49歳です。周りや家族からは、何で?あかんやろ。意味わからん。みたいな反応だったでしょうか。
辞めようと思いながらも時間ぱかりが過ぎた時期に、ひょんな事からユーチューブでB'zの稲葉さんがMCでMr.Childrenの桜井さんをゲストに迎え、対談をしているのを見ました。「え!うそ?こんなビッグすぎる二人の対談が実現するんや・・。しかも稲葉さんが頭を下げてトークを仕切る。そんな事する?」。紛れもなく日本のナンバー1、2バンドでしょう。お互い緊張していることもあってか、会話も若干滑り気味のところもありましたが、逆にそんなところも心打たれました。「地位も名声もあるのに、無理して相手に気を遣ってトークせんでも・・」。50代後半でまだこんなビッグな人でも新しい事するやなあと頭が下がる思いになり、なんかざわざわっと落ち着かなくなって、俺もかっこいい50歳になりたいと会社辞めました。そこからB'zの事を少しずつさかのぼって調べ始めました。コロナ禍真っ只中の2020年にはB'zの時代を5つに分けた「5ERAS」という無観客ライブ配信や、Mr.ChildrenやGLAYさんとのコラボライブ、「UNITE」など今までのB'zではちょっと考えられないようなライブが開催されていました。最近でも矢沢永吉さんの75歳記念コンサートにサプライズで参加したり、映画の声優やったり、本を出したりとチャレンジがとまりせん。
改めてB'zのファンになりました。過去を遡り、CDやDVDを少しずつ買い集めています。ファンクラブにも入りました。9月のライブチケットとりました。大阪公演長居スタジアムです。実のところ20代の頃も自称B'zのファンでした。ファンクラブには入っていなかったもののB'zの曲しか聞かない時期が数年ありました。でもその頃は西野さん風に言うと、ただB'zの曲が好きなだけの「顧客」だったのでしょう。でも今は違います。もちろん曲は好きですが、それよりも稲葉さん、松本さん2人合わせたB'zというグループに惚れている「ファン」です。ファンは、DVDやライブのチケットが少々高かろうが、もちろん買います。それは商品にお金を出すというより、人物に払っているのです!応援代として。という事が、西野さんの本に書かれています。(やっと西野さんの本の内容に話を戻せました。)
のんびりと優雅な生活を送れるほどの大金を手に入れたいなんて思いながら、この本を手に取りましたが、のんびりととか真っ先にお金の話をしている段階で、まず大金は手に入らないでしょうね。B'zの2人や西野さんも含め、活躍している人達はとても大きな渦、車輪?どう例えればよいかわかりませんが、色々なものや人を巻き込み、とても大きくなったものを動かしています。その中の1つにお金が含まれていますが、それよりもファンや関わる仲間、スタッフなど人のエネルギーのほうが大きいでしょう。最初はお金の為に始めた事かは知りませんが、すでにお金の為ではなく、人の為に動いています。なのでもう自分の意思では止まれません。止めたり休憩すると、スタッフなんかは、行き場を失い路頭に迷う事になります。そんな事は本人達もよくわかっているので走り続けます。お金の為ではなく、人の為に走り続けます。
 私のような一般人と次元の違う話で比べる事も甚だ厚かましいですが、大金を稼ぐ事、それは社会や人の為に走り続ける覚悟をする事でしょうか。
「夢と金」がとても突き刺さる内容だったので、今は西野さん前作の「革命のファンファーレ」を読み進めています。2冊とも刺さる内容なので、心の弱っている私みたいな方には、余計にしんどくなるかもしれません。そんな時はこの1冊!「我慢して生きるほど人生は長くない」。今もまだ店頭に並んでいます。
 「お金と我慢をトレードする為に働くのではない。」、「やりたい事があるのは良い事だという思い込みを捨てる」など、とにかく嫌の事や嫌な人はたとえ会社や家族であっても避けて、自分のルールに基づいた自分の人生を生きなさいというとても人に優しい1冊です。「え、マジで?そんなんでいいの?早く言ってよ・・。」ってな感じで、一日ぐらいは心がすーっと楽になります。動と静、北と南?真逆ともいえるこの2冊「夢と金」、「我慢して生きるほど人生は長くない。」はおすすめ作品です。みなさん、特に私のように、ミッドライフクライシス(中年の危機)に達し、仕事や家族のことで悩みを抱えている方、自分に合ったお金?生き方?を手に入れる為にこの本を読んで頑張りましょう。

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