GPD Poket(初代)の容量拡張用にUSBメモリを買った話

GPD Poketとは?

GPD Poket(初代)とは、CPUにIntel Atom x7-z8750@1.6GHzを採用し、DDR3 1066MHz 2x4GBのメモリを搭載し、Samsung DJNB4R 120GBのeMMCを内蔵した7インチの小型Windowsパソコンである!
その名の通り、シャツやズボンのポケットに(ギリギリ)入るという特徴が売りのWindows機で、社畜時代に買いました。

動機

　こんな性能なので動画視聴も苦しく最新のゲームなんてもってのほか、エクセルを開こうものなら目が疲れる端末だが、通勤中や仕事中にメモを取ったり、音楽や一昔前(といってもwin7頃)のゲームを楽しむなら十分だったりする。
　んーしかし、OS抜きで使用可能容量が80GBしかない！いや、あの時代のゲームをやるなら十分な気もするのだが、基板一体型なのでOSが壊れるとデータを救出できなくなってしまうのだ。なので唯一存在するUSB3.0TypeAポートにUSBメモリを増設しようとなった。
　しかしUSBメモリと言っても実効性能や発熱に不良品率などピンキリで、高速読み書きできるのは最初だけだとか、発熱で性能が低下するだとかでどれを使えばいいのかわからない。
　ということでいくつかアタリを付け、AMAZ〇Nでレビューを読みTSUKUM〇でポチったのが、【Sandisk Ultra Fit USB3.1 Gen1 128GB】のUSBメモリと【KIOXIA TransMemory U301】USB 3.2Gen1のUSBメモリであった。

性能比較

Sandisk Ultra Fitの公称値はRead 130MB/s
KIOXIAは特記なしだった(見つけれてないだけ?)

それぞれWindows10上では、114GB,116GBの容量と認識された。
初期ドライブ名はそれぞれ、「USBドライブ」,「KIOXIA」となっている。
フォーマットは両方FAT32となっていて、128GBモデルでその方式には疑問を覚える。

とりあえず再フォーマットはせずにCrystalDiskMark初期値でテスト。
CrystalDiskMarkのVerは7.0.0 ShizukuEdition。
あと比較用にSEAGATEの2.5インチHDD、ST1000LM048(1TB 5400RPM)をUSB3.1で接続(NTFS 4KB。

計測結果

SANDISK　1回目　SeqR 130MBs/SeqW 62MBs,Rnd4k 5MBs/1MBs;
KIOXIA　1回目 SeqR 234MBs/SeqW 24MBs,Rnd4k 13MBs/0MBs;
SEAGATE 1回目 SeqR 140MBs/SeqW 139MBs,Rnd4k 1MBs/1MBs;

SANDISK　2回目 SeqR 129MBs/62MBs,Rnd4k 5MBs/1MBs;
KIOXIA　2回目　SeqR 233MBs/24MBs Rnd4k 13MBs/MBs;
SEAGATE 2回目 SeqR 140MBs/140MBs,Rnd4k 1MBs/1MBs;

GPD内蔵eMMCの性能

考察

SeqRW(連続読み書き性能)ではSEAGATEのHDDがバランスよくこなせるようです。動画や圧縮ファイルなどの単一で大きなファイルの保存や転送に適しています。が、Rnd4k(ランダム読み書き性能)が最低値なので、ソフトの起動や保存時はかなりもたつきそうです。

読み込み性能だけならKIOXIAが最速ですが、書き込み性能が低いのでソフトウェアのインストーラーとしなら活躍できそうです。Rnd4kの読み込み性能は最速なので、ゲームを入れて遊ぶのに向いてるかも?

SANDISK君はSeqRWの傾向がGPD内蔵eMMCと同じなので、相性は良いかもしれません(雰囲気だけね。しかしRnd4kが惜しい性能なので、ソフトウェアは入れたくないですね。この中で一番小さいという所が唯一絶対無二のメリットでしょうか。

結論

GPD POKETに容量拡張として追加するならSANDISKのUSBメモリが適当。
選択理由1位はやはり、超小型である点でしょうか。GPDそのものが7インチのWindowsという、小型is存在意義なので。

普通のノート(13インチ以上)ならKIOXIAを採用してましたかね?ソフトの起動が早そうなので。保存はアレですけど。
HDDの使い道はバックアップが妥当、SSDが普及した現代では。特に2.5インチのHDDは3.5インチのものと比べて容量単価が高い面があり、率先して使うようなものではないでしょう。

おまけ

GPDの容量拡張にSANDISKを採用するとして、128GBもあるのにFAT32では非効率と思いましたで、NTFSでフォーマットして速度計測してみましょう。アロケーションユニットサイズは汎用の4KBで。どうなりますかね?

SANDISK　1回目　SeqR　125MBs/SeqW 61MBs,Rnd4k 5MBs/1MBs;
SANDISK　2回目　SeqR　129MBs/SeqW 26MBs,Rnd4k 5MBs/1MBs;

若干性能が低下してしまいました。ついでにBitLockerも設定してみよう!
　SeqR 119MBs/SeqW 49MBs,Rnd4k 5MBs/1MBs;
連続読み書き性能が大分落ちてしましました。ありゃりゃ。まぁとりあえずこれで運用してみましょうかね。