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100年後の世界へ

夕闇が迫る中、東京に向かっています。

移動は乗り物のスピードと共に、様々なものを整理してくれる気がします。

NATAとAPTA(アメリカ理学療法士協会)が連携の共同声明をしばらく前に発表しました。

これは私からすると地球がひっくり返るくらいな出来事であり、理学療法士とアスレティックトレーナーという、ある種類似の職域にあり、一方は先に医療現場で活動する資格として存在していて、一方はあくまでもスポーツ現場での対応と言う、20-30年前は完全にPTが上で、ATCは論外、、、的な目で見られていた関係からすると、本当に奇跡的な転換期。

その二つの資格の組織が、未来に向けて、相互協力の元お互いの価値を高めていこうと言う現れなのだと理解している。

この凄さはきっと20年前のあの時代を知らない人には伝わらないかもしれない。ATCは医療の一部ではなく、あくまでもスポーツ現場での役割でしょ、、、と言う見られ方をしていたあの時代。

ボス達はいつも闘っていた。アスレティックトレーナーの地位向上と職域の確立のために。自己主張をするだけでなく、自分たちがどう役に立つことができるのか、を、いつも考えて協力体制を探していた。その姿を大学にいた頃ずっと見ていた。

今年のWFATT2019のメインテーマはExercise for Total Health.

人口減少高齢化社会において、健康で自ら生産性高く生き、しあわせな社会を作るには、運動を上手に使うことだと信じている。

アメリカの理学療法士協会会長であるDr. Sharon Dunnのスピーチの素晴らしいことに心うたれた。

今日本の、世界のアスレティックトレーナーは転換期にある。その時に私は、あなたはどう時代を過ごすのか。

"The debt I believe we all owe this profession means that when necessary we must make personal sacrifices.

私は我々はこの職に借りがありそれを返すということは、必要な時に我々が個人的な犠牲を払うことだと思っている。

Ask yourself what you can do to make certain we are on the right track.

自分自身に問いかけてみなさい、我々が正しい方向に向かっていると確証するために自分ができることは何か、を。

The leadership of a select few will help, but what really matters is the willingness of each of us to do the right thing on behalf of our profession, even when that may mean putting our self-interests on hold."

一部のリーダーの働きによって救われることもある、しかし本当に重要なのは我々一人一人が我々の職の為に正しい選択による行動をする気持ちを持っていることであり、例えそれが個人の興味/個人の利益を脇に置くことになるとしても。

一人のリーダーではなにも動かない。

2人のリーダーでも動くことはできない。

一人一人が自己犠牲を多少払うことになっても(この場合、多くは時間的犠牲であり、自分の日常の時間の一部を自分の大切なものの未来のための費やすことができるか)

私はこの職業に出会ったことを心から感謝している。このアスレティックトレーナーという職業に出会わなければ、今の生活も、仕事も、出会いもなかった。

苦しいこともある
でもそれ以上に得るものがあり、自分の存在が未来を変えることができるとも思っている。

同時に夢を見てこの世界に足を踏み入れて、苦しい思いだけで他の選択をしている人たちも見ている。それは変えることができるはずなのに、変えられていないのは、私の職業の発展に対する責任を全うしていないからでもあると思っている。だからこそ動かなくてはいけない、、、と。

100年後の素晴らしい地球のために。

そのために自分の時間の30分でも1時間でも提供できる人間が沢山いる事を願っている。

ここまで積み上げてきてくれた人達が、今の私の生活を可能にしてくれたお返しを、次の世代にするために。

Dr. Sharon Dunnのスピーチ








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