NHKラジオフランス語講座 11月 ベルギーの言語対立

10月から、NHKのラジオフランス語講座・応用編で「フランコフォニーとは何か」が始まっています。
10月はフランス語の歴史についてでしたが、11月はベルギーやスイス、アルジェリアなどのフランス語圏の国が取り上げられています。
私はこのうちのどの国にも行ったことはなく、あまり知識もなかったのですが、興味を持ったのはベルギーの言語対立についてでした。

ベルギーは1830年にフランス革命に影響を受けて独立しました。ベルギーは北のフランデレン地域がオランダ語圏、南のワロン地域がフランス語圏ですが、その時の支配層がフランス語を話していたために、フランス語が主要な言語となりました。その後オランダ系住民の運動により、それぞれの地域の言語が公用語となっています。

現在、ベルギーでは、オランダ語、フランス語、ドイツ語の3つの言語地域に分かれており、オランダ語話者が人口の60%、フランス語話者が39%、ドイツ語話者が1%となっています。

ベルギーの首都ブリュッセルは、オランダ語とフランス語のどちらも公用語として認められています。またブリュッセルはEUの首都・ヨーロッパの首都でもあります。EUの首都と聞くと、多様な言葉や文化をもつ人々が共存しているイメージがありますが、実際にはベルギーには二つの言語間の対立があるというのが、とても興味深く感じました。テキストでも歴史の皮肉 ( Ironie de l'hisroire)と言っていました。 

講座ではベルギー出身のフランス語歌手 Angeleの ”Bruxelles je t'amie"が紹介されていました。

https://www.youtube.com/watch?v=a79iLjV-HKw


penさんのブログ「フランス語の扉を開こう」には、この曲の歌と訳詞があります。

https://furansu-go.com/bruxelles-je-t-aime/

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