キヤノンのiNSPiC RECを速攻でクラウドファンディング支援した

キヤノンが発表した「新ウェアラブルカメラ」、iNSPiC REC、速攻でクラウドファンディングの支援をしました!

今年の3月にコンセプト展示があったときから「これは欲しい!」と思っていたのに、7月にIndiegogoでクラウドファンディングが始まっても買えず(日本からは支援できなかった…)、今月に入ってからアメリカのキヤノンで販売が始まったときも買えず(日本には出荷しないらしい)、ガッカリしてたところだったのです。

私にしては珍しく、一目惚れ、衝動買いです。

カメラとしては超シンブル、というか、ミニマムの極致。レンズは25.4mm単焦点でフォーカス合わせ機能もなし、どころか、電源スイッチすらありません。ファインダーももちろんなく、素通し枠(カラビナ)をファインダーとする、という、オールドコンパクトカメラ並みのシンブルさ。撮影した写真をカメラ単体で見ることもできません(スマートフォンのアプリと連動させないと見ることができない)。

ほとんど「写ルンです」のデジタル版。というか、絶対それがコンセプトですよね。写ルンですとスマートフォンの隙間を狙ったデジタルカメラ。

スマートフォンのカメラって、ふつうはシャッターを切るまでに結構時間がかかりますよね。電源ボタンを押し、ロック画面を解除してカメラアプリを立ち上げ、液晶を見ながらフレーミングを決め、必要に応じてズームやフォーカスポイント、露出を調整し、やっと撮影。この流れはほぼコンパクトデジカメの操作と同じです。この流れができたのは、コンパクトフィルムカメラの電子化が進み、ほぼ電子制御になったあたりからだと思います。

その前は、というと、もっとシンプルでした。手元にあるオリンパス Trip 35 だと、電源はなく、シャッタースピードはほぼ固定、絞りもオートが基本です。撮る人がするべきことは、被写体との距離を4段階から選んでセットし、レンジファインダーを通してフレームを大体決め、シャッターを切るだけ。同時代の一般向けコンパクトカメラはだいたい同じような感じだと思います。今でも、トイカメラはこれに近いですね。「写ルンです」だと、被写体との距離すらセットする必要がないです。

iNSPiC RECは、この体験をデジタルカメラで再構築しようとしてるんだと思ってます。

思えば、前に衝動買いしたデジタルカメラもこれに近いコンセプトでした。キヤノンのIXY Digital L。単焦点のコンパクトデジカメで、電源を入れてシャッターを切るだけ。しかも小型軽量でスタイリッシュ。iNSPiC RECを最初に知ったとき、「これはIXY Digital Lの再現だ!」と直感しましたもん。

スマートフォン時代にこのカメラでどんな体験ができるのか、結構ワクワクしてます。


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