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【平成といえば、3回死にかけたな私…あ、4回かも】~平成初期 初入院した病気編~

不治の病と覚悟した年明け

飲み屋のトイレを血の海にした私。

もう、長くは生きられない…

親より先に死ぬなんて…

まだ、20代…人生はこれからと思っていたのに…

1度くらい結婚というものをしてみたかったな…

様々な想いが交錯した年明けだった。


まだ病院には行っていない…

だって、年末年始でどこも閉まっているし、当番医に行ったところで、どうにもならないだろうし…

救急車を呼ぶには、意識も呼吸も…何より歩けてる…

「総合病院が開いたら、こっそり行こう」

そんな正月。

正月なのに何も食べられずゲッソリ…

腹痛が繰り返され、体力が消耗して行きゲッソリ…

本当は腹痛で家に籠もりたいのに、彼のワガママに付き合い…グッタリ…

でも「どうせもうすぐ死ぬのだから、彼の思いに応えてあげよう」と、必死で付き合った。

どうせもう数ヶ月の命…だから…

やっぱり不治の病だった!

絶望の中、正月連休が明けた、地元の総合病院へ行く。

どうせ死ぬけど、痛いのは緩和できるかもしれない…

もう、それだけでも有難い…

そんな、気も心もグッタリな中、医師に言われたのが

「1週間ほど検査入院して、詳しく見てみましょう」


入院…やっぱり…もう助からないんだ…


さすがに親に「入院する」と告げて入院した。

入院してすぐに検査検査の毎日。

一週間後に検査結果が、医師から告げられた。

「あなたは、発症原因が不明の、難病に罹っています」

ああ!やっぱり!!

「病名は、潰瘍性大腸炎」

………

「この病気が原因で、死に至るケースはまれですが、すぐに治療を開始しなくてはなりません」

………

「特定疾患(難病)指定されていますので、申請すれば治療費が助成され、無料となります」

………

ん?要約すると、治療費が掛からず治療ができて、この病気で死なないってこと?

おお!なんと安上がりな病気なんだ!

病室で説明を聞きながら、本当にそう思った!


そのまま入院生活。

入院は3ヶ月近くに及んだ。

途中2ヶ月ほど、絶食というものが待っていたが…

でも、人生の終わりはまだまだ先と知った私には、希望の日々であった事は間違いは無い。

でも、その時の考えは甘かったことを、後々知ることとなる。

何せ「発症原因が不明の病」「難病」を患っているのだ!

今のところ完治するに至る、治療が確立されていないのだから…

平成初期の私はこんな状況だった

平成9年頃までの私の様子を、3回に渡って書いた。

原因不明の腹痛が、発症原因が不明の病だったのは、納得である。

さて次回より、死にかけたエピソードをお送りする。

これまでの話は、死にかけたカウントには入っていないため、ここから3回死にかけた…いや4回かもが始まることとなる。

なお、ここに記載されている、制度や病気への説明、医師のコメントは、私が診断を受けた当時のものであり、国の制度変更や、医学の進歩などにより、日々変化していることを、了承いただきたい。

<続く>

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