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自動車メーカーや大手電機メーカーなどがコロナ渦により医療支援のために動いた経緯は?

非常事態宣言が必要となるように猛威を振るった新型コロナウイルス感染で、医療崩壊の一途に差し掛かりそうにもなった日本国内において、医療関係物資の不足に陥りました。

物資の不足により、医療従事者にも感染者を出すなど非常事態となっています。

そんな時に、都道府県知事や市町村長などの呼びかけで、医療関係物資の支援を企業並びに国民などに訴えることとなったのです。

このような状態の中、自動車メーカーや大手電機メーカーなどにおいて医療物資の生産に踏み切ることになりました。

ファイスシールド、医療用マスク、防護服などを医療支援のために生産ラインを確立して製作しています。

トヨタ、日産、ホンダ、マツダ、パナソニック、日立、シャープ、三菱電機などの企業が、医療関係物資を生産しているのです。

共存していかなくてはいけない新型コロナウイルスに対して、どのように対処していかなければならないのでしょうか?

各企業の功績をご紹介していきましょう。

■自動車メーカーにおける貢献度

〇トヨタ

・医療用フェイスシールド(防護マスク)生産。

・新型コロナウイルス感染症重症患者向け移送用車両を日本医科大学付属病院に納車いたしました。(4月30日納車分を合わせて2台目)

・新型コロナウィルス感染者移送用の車両提供。

5月19日 に軽症者用 ノ ア 1台を 町田市に提供
5月18日に軽症者用 シエンタ1台 を文京区に提供しました。
5月18日に軽症者用 シエンタ 3台を中野区に提供しました。
5月17日に軽症者用 シエンタ1台 を荒川区に提供しました。
4月27日に軽症者用 JPN TAXI 2台を江戸川区に提供しました。

・ストレッチャー取付式簡易アイソレーター 『e capsule』を発表しました。

・新型コロナウィルス感染者移送用の車両提供。

4月27日に 軽症者用 JPN TAXI 2台を江戸川区に提供しました。
5月17日に軽症者用 シエンタ 1台を荒川区に提供しました。
5月18日に軽症者用 シエンタ 3台を中野区に提供しました。
5月18日に軽症者用 シエンタ1台を文京区に提供しました。

・新型コロナウイルス感染症重症患者向け移送用車両を医療機関に提供。

ハイエースをベースに開発・架装を行ったもので、重症患者向けの移送用車両として昭和大学病院に提供しました。

4月10日より順次、軽症用JPN TAXI7台を東京都内の特定機能病院・大学病院等 6病院に提供しました。
4月22日に軽症用JPN TAXI1台を千葉県に提供しました。
4月24日に軽症用シエンタ1台を宮城県に提供しました。
4月27日に軽症用JPN TAXI2台を江戸川区に提供しました。
4月30日に重症用ハイエース1台を昭和大学病院に提供しました。

・新型コロナウイルスに対応する医療現場へ防護服を提供。

トヨタ関連会社が医療資材不足の解決に貢献するために、主力製品であるエアバッグの生地を用いた防護服の生産・提供を行うことにしました。

・新型コロナウイルスのPCR検査車両を提供。

5月7日に新型コロナウイルスのPCR検査車両(1台)を東京都医師会に提供しました。

〇日産

・日産車体が世田谷保健所へ車両提供。

東京大学 先端科学技術センターの要請に基づいて、「NV350キャラバン スーパーロング ハイルーフ標準幅10人乗り」をベースにした、運転席と客室の間にシール付き隔壁を取り付けることで、客室から運転席への空気の逆流を防止しているのです。

また、客室後部に排気ファンを設置することで、客室内を常に負圧にする構造として、運転者への感染防止を図っています。

5月1日より、世田谷保健所にて運用が開始しています。

・日産グループ、医療用ガウンの生産を開始して医療現場へ提供。

日産自動車株式会社は、新型コロナウイルス感染拡大による医療用物資不足を受けて、日産グループの各生産工場で医療用ガウンの生産を開始し、事業所がある地元自治体を通じて医療現場に提供します。

〇ホンダ

・感染者の搬送車両(仕立て車)提供。

5月1日までに、東京都、埼玉県、三重県、栃木県等の21自治体へ83台の納車を完了しています。

・呼吸器の基幹部品である医療用コンプレッサーの生産。

Hondaの量産ノウハウを活用した生産支援も開始しました。

・フェイスシールドの生産。

〇マツダ

・医療現場で活用可能なマツダ製フェイスシールドフレームの供給を開始

医療現場・医療用品への支援 医療機関

・当社従業員による提供(雨合羽・レインコート) 

地域の医療機関ほの支援を行っています。

・当社備蓄品の提供(マスク)

地域の医療機関への支援を行っています。

・関連会社でのマスク生産

日本国内物資の需給緩和するために、当社/当社グループで準備中です。

・軽症者移送車両

医療現場・医療用品への支援を検討中です。

・関連会社での消毒液の生産

日本国内物資の需給緩和に、当社/当社グループで検討中です。

■大手電機メーカーにおける貢献度

〇Panasonic

・医療用手袋、医療用ゴーグル、防塵服、N95マスク、ゴム手袋など、医療用に転用可能な物資を寄付しています。

・クリーンルームにマスク生産設備を導入し、主に社内向けのマスク生産に着手
外部調達を削減するために、市場のマスク供給の安定化に寄与しています。
また、医療用マスクの生産についても検討しています。

・次亜塩素酸を用いた空間除菌で高い評価を得ている「ジアイーノ」を医療機関に寄付しています。

〇日立
・新型コロナ支援策、フェイスシールド生産や中小企業のテレワーク立ち上げ

・医療現場で不足しているフェイスシールドの生産や、人工呼吸器など医療機器の生産に活用できるクリーンルームの提供などが柱となっています。

・中小企業のテレワーク環境の容易な立ち上げを支援する「かんたんPrivate DaaS支援パック」を提供しています。

〇三菱電機

・社内向けにフェイスガードを生産開始。

・新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対策として社内向けにフェイスガードの自社生産を行うと発表。

・医療機関向けに約1億円の寄付とN95マスク(約10万枚)および消毒液の寄付を行う。

〇SHARP

・マスクの生産

■まとめ

現在でも、このように自動車メーカーや大手電機メーカーによって医療用物資の生産や車両提供など、新型コロナウイルス感染の第2、第3波を懸念して行ってくれています。

今までにない猛威を振るう新型コロナウイルス感染と共存していくためには企業努力のみならず日本全国の住民が一致団結していくしかありません。

筆者自身、新型コロナウイルス感染に恐怖を抱いている1人なのです。

医療従事者や企業努力に関しましては、心から感謝しています。

一日も早く、今までの日本に戻って欲しいと日頃から思い続けているのです。


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