久野那美

劇作家。〇〇の階代表。 http://floor.d.dooo.jp/ ツイッター @…

久野那美

劇作家。〇〇の階代表。 http://floor.d.dooo.jp/ ツイッター @kuno_nami ★戯曲やDVDや配信映像の購入 https://xxnokai.stores.jp/

マガジン

  • 掌戯曲

    30分以内の短い戯曲を集めました。ちょっとずつ増やしていきます。

  • 久野那美 戯曲(30分~80分くらい)

    これまでの上演台本です。

  • エッセイ

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    【上演台本】坂道の階(40分1人芝居)『それは、満月の夜のことでした』他1篇

    登場人物:1人(私)※42ページの短い戯曲です
    ¥1,100
    階 mart
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    【KIKIMIMIシアター(voiceドラマ)】第3シリーズ(8-12 全5話)

    PDFファイルをダウンロードし、記載されているパスワードを確認してください。各作品urlにアクセスして、パスワードを入力してご視聴ください。★第8話『猫ひも』https://vimeo.com/767311466出演︓大西智子(あなざーわーくす)★第9話『町の話』https://vimeo.com/778848002出演︓⼤⻄智⼦(あなざーわーくす)★第10話『一つの石と二羽の鳥』https://vimeo.com/869788337出演︓ナカメキョウコ 太田宏(青年団) のたにかな子★第11話『天使が通る』https://vimeo.com/871842657出演︓三田村啓示 ナカメキョウコ 太田宏(青年団) のたにかな子★第12話『Tree』https://vimeo.com/869815766出演︓田宮ヨシノリ 新免わこ 太田宏(青年団)******************購入から6か月間は何度でも視聴可能です。脚本・演出︓久野那美 ⾳楽︓酒井康志録⾳・効果︓合⽥加代(結⾳)企画・制作︓階
    ¥1,650
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    【上演台本】坂道の階(40分1人芝居)『それは、満月の夜のことでした』他1篇

    登場人物:1人(私)※42ページの短い戯曲です
    ¥1,100
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    【KIKIMIMIシアター(voiceドラマ)】第3シリーズ(8-12 全5話)

    PDFファイルをダウンロードし、記載されているパスワードを確認してください。各作品urlにアクセスして、パスワードを入力してご視聴ください。★第8話『猫ひも』https://vimeo.com/767311466出演︓大西智子(あなざーわーくす)★第9話『町の話』https://vimeo.com/778848002出演︓⼤⻄智⼦(あなざーわーくす)★第10話『一つの石と二羽の鳥』https://vimeo.com/869788337出演︓ナカメキョウコ 太田宏(青年団) のたにかな子★第11話『天使が通る』https://vimeo.com/871842657出演︓三田村啓示 ナカメキョウコ 太田宏(青年団) のたにかな子★第12話『Tree』https://vimeo.com/869815766出演︓田宮ヨシノリ 新免わこ 太田宏(青年団)******************購入から6か月間は何度でも視聴可能です。脚本・演出︓久野那美 ⾳楽︓酒井康志録⾳・効果︓合⽥加代(結⾳)企画・制作︓階
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    【どこでも階シアター】缶々の階『だから君はここにいるのか』【舞台編】【客席編】(2023年東京公演)ストリーミング

    PDFファイルをダウンロードし、記載されているパスワードを確認してください。こちらのurlにアクセスして、パスワードを入力してご視聴ください。https://vimeo.com/856145135購入から30日間は何度でも視聴可能です。***********『話すのなら、今ここにないもののことを話したかった。今ここにないものの話ばかりしようと思った』改作・改題【舞台編】舞台は、劇場の公演準備前の舞台。俳優がひとり舞台の上にいると、台本の台詞を正確に喋る見知らぬ男が現れる。それはすでに削除されたはずの台詞だったー。劇に登場しなかった登場人物とその役を演じるはずだった俳優の物語。【客席編】舞台は劇場の客席。劇の結末に納得できない登場人物と、人生でたった一度だけ見た劇の再演を待ち望む観客の物語。脚本・演出:久野那美出演:三田村啓示・七井悠・田宮ヨシノリ 関彩葉  舞台監督:中西隆雄・三津田なつみ照明:葛西健一音響:合田加代(㈱結音)舞台美術:竹腰かなこ演出助手:駒優梨香(世界平和書店)・山木晴香(劇団六風館)・大川朝也(劇団白色)・制作:竹内桃子(匿名劇壇)・若旦那家康(コトリ会議))主催:階企画・制作:缶々の階共催:公益財団法人調布市文化・コミュニティ振興財団
    ¥2,750
    階 mart
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最近の記事

『Port- 見えない町の話をしよう -』(※1場3人・2場3人・3場2人・4場1人以上 45分)

脚本・演出:久野那美 / 表紙写真:紅たえこ (2017年匣の階上演台本) ※上演に際するお問合わせは xxnokai@gmail.com まで ★戯曲の上演申請はこちらから https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdfnwd905bJwUCho7YX3jQmJ-ZD9li9Izqgt8VlLgRs10d4IA/viewform ************************ 上演記録: 2017年9月17-18日@神戸ア

    • 天使が通る(4人Ver.)

      登場するもの  堕天使 少女 右の靴 左の靴     1. 屋上。天使が落ちてくる。  ひゅうーっ、どすん。 少女 こんばんは。 少女、堕ちてきた天使をちらっと見る。さほど驚いた風もなく・・・・ 手には靴を持っている。 堕天使 あ・・・。 少女 風、止みましたね。(空を見ている。) 堕天使 ・・・・ 少女 ほんとに手回しがいいですね。 堕天使 … 少女 地下には葬儀屋さん、屋上には天使さん。 堕天使 葬儀屋?誰か、亡くなったんですか? 少女 まだです! 堕天使 ・・

      • 原因と対策

        個人がミスをした時。謝って反省して善後策の指示を仰げば責任者が解決してくれるし自分も経験値が増えるのに、反射的に「そもそも体制に問題があったのではないか?」と<正義の提案>をすることで個の問題ではないところに視点をずらして個別の問題を共有できないところに味方をつくって自分を守る→ことで問題を個人の手におえない形而上学的な大きさに広げて具体的な解決から遠ざけて、結局自分も周りも傷つける……………という現象に名前をつけたい。原因と対策を知りたい。 若い人に多いように思うのは、お

        • それは演劇なのか?

          「存在を認識されないこと」は否定されることよりはるかに哀しい。次元の違う、解決不能な哀しみ。相手が認識していないものについては議論することも説明することもできない。相手が認識していないものについて切実に語る姿は、認識していない相手から見れば、観念的な言葉を弄して虚構を語るスノッブな態度に見えるだろう。(あるいは、認識していないことを非難したりマウントとったりしているように見えるかもしれない。) 世の中には、「普通は、無いよね」と根拠もなく言われてしまうものが実はたくさん、た

        『Port- 見えない町の話をしよう -』(※1場3人・2場3人・3場2人・4場1人以上 45分)

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        • 掌戯曲
          27本
        • 久野那美 戯曲(30分~80分くらい)
          12本
        • エッセイ
          3本

        記事

          スイッチ

          登場するもの: 男      女 静寂。やがて・・・ かちっ。       女 遠くで音がした。スイッチが切れた。   女 世界は反転し、あっという間に、動揺してざわめく人々でいっぱいになった。      男 おい、大丈夫か? 女 うん。 男 ・・・・困ったな。 女 うん。 男 どうなってんだよ? 女 わかんない。 男 なんなんだ? 女 わかんない。 男 まいったな。 女 どうなるの?これから 男 俺に聞くなよ。 女 だって。 男 あーあ。(あたりを見回して)。 女 ねえ。

          有料
          200

          スイッチ

          さよなら

          登場するもの: 母         男 男 じいちゃんが亡くなって5年。こんな暑い季節だった。呆けてるばあちゃんをひとり残して逝ってしまった。じいちゃんは最後にばあちゃんの顔を見て、「さよなら。」と言って目を閉じた。誰かが声を出して泣いた。あわただしく人の行き交う中ばあちゃんだけは顔色もかえず静かに座っていた。汗もかかずに、涼しい顔をして遠くを見ていた。にっこり笑って頷いたようにさえ見えた。そんな場所からもひとりだけはみ出してしまったばあちゃんが、とても可哀想だった。   

          さよなら

          わたしたち

          作:久野那美 ★戯曲の上演申請はこちらから https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdfnwd905bJwUCho7YX3jQmJ-ZD9li9Izqgt8VlLgRs10d4IA/viewform ★お問い合わせ xxnokai@gmail.com ************** 女の子が怖がって泣いている 少年 ごめん。 妖怪 なんであやまるの? 少年 三人で遊んだら楽しいだろうなって思ったんだよ。 妖怪 … 少年 だっ

          わたしたち

          『点転』(『・・・』改作・改題) ※5人 60分

          ★公演 2021年5月15日~17日 南埼玉公演予定@コミュニティセンター進修了館 http://floor.d.dooo.jp/tenten/#saitama ★映像配信【点々の階大阪公演(2021年3月1日)】配信チケット発売中 https://xxnokai.stores.jp/items/603dc1b1c19c456aa4604a85 ****************************** ※5人 60分 ★戯曲の上演申請はこちらから https://

          『点転』(『・・・』改作・改題) ※5人 60分

          おしまい

          ………おしまいがやってきた。 前触れはなかった。誰も、知らせてくれなかったし。 ぐうんと曲がった町並みは、 窓の外で、変わらず静かに閉じていた。 風もなく。音もなく。 光だけが表面で揺れていた。 オレンジで、 緑で、 水色で、 金色で、 ピンク色の ………町。 それが世界の全部だった。 いちばん最初から、世界はそうやってそこにあった。 だからそれが世界だった。 そこにいつもあるはずだった。 ずっとずっと、あるはずだった。 なのにおしまい……? おしまいになるにあたって。

          おしまい

          「すごい宇宙」という本を読んだ。

          ※『点転』外伝 by白い靴下の男 「すごい宇宙」というタイトルの本を読んだ。妻が知り合いから借りて出しっぱなしにしていたのがふと目に留まったのだ。 タイトルも内容もとても大雑把な設定のSF小説だった。ネットで評判を調べてもろくな感想が出てこない。手に取ったのが今でなければ読もうと思わなかったかもしれない。 主人公はどこかの星の宇宙船クルー。 彼らはとある任務を負って故郷を離れるのだけど、辿り着いた星でクルーのひとりが死んでしまう。一行は途方に暮れる。 悲しい…というのは

          「すごい宇宙」という本を読んだ。

          ペイフォワード。文化庁継続支援事業について。

          多くの演劇人が、自分以外の若い・助成金申請に不慣れな芸術家人のために、手弁当で協力をしています。この助成金が、個人ではなく演劇界ー芸術界全体を救う趣旨のお金だからです。「自分自身のギャラは出せない」というこの助成金の設計は、「不正受給を防ぐ」というのがそもそもの趣旨であったとしても、この際前向きに、創造的に受け取るべきだと思います。つまり、これは、「自分以外の誰かの」ギャラを払うために使えるお金なのです。 小劇場の世界は、全体のお金がなさすぎることがそもそもの理由ですが、そ

          ペイフォワード。文化庁継続支援事業について。

          町の話

          photo: beni taeko 町の話遠く離れた二つの町がありました。 うっかりすれば遠くにあることさえ忘れてしまうほど、 二つの町は遠いのでした。 あんまりに遠いものですから、道は途中で足りなくなって途絶えていました。 互いの町を行き来する手段は何もありませんでした。 いつの頃からだったでしょうか。 互いの町がちゃんと遠くにあることを忘れないでいるために、 二つの町は夜になると小さく灯かりを点すようになりました。 夜になるとどちらの町も新しい灯かりを点し、遠くの灯かり

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          ゆうびんの話

          白山羊さんはある日。手紙を食べずに封を開いた。 そんなことは初めてだった。 どうしてそんなことをしようと思ったのか、 ぜんぜんわからなかった。 はじめて開いた手紙は干し草の香りがした。 「さっきの手紙のごようじなあに。」 几帳面な小さな文字がならんでいた。 あの日。 白山羊さんは黒山羊さんに手紙を書きたかった。 どうしてもどうしても手紙を書きたかった。 だけど何を書けばいいのかわからなくて、 考えている内に、なぜだか「さようなら」の手紙を書いてしまった。 どうしてなのかわ

          有料
          200

          ゆうびんの話

          登場するもの: 男  女    夏の終わり。    誰もいない海・・・のはずが、波打ち際に女がひとり座っている。      片手には、靴。片方だけの靴・・・。     女 (振り向いて)誰? 男 いや・・・ 女 知らないの?今年はもう泳げないのよ。だって・・ 男 知ってる。 女 何してるの? 男 泳ぎに来たわけじゃない。 女 そうみたいね。 男 君は・・・・ 女 私も。 男 え? 女 泳ぎに来たわけじゃない。       波の音   女 何見てるの? 男 いや・・・ 女 こ

          おしまいの星

          登場するもの: 男  女   永い眠りから覚めた星。 ブルドーザーが、土の中から、埋まった町を掘り起こしている。 大勢の作業員や調査員があちこちで仕事をしている。 携帯電話の音。ブルドーザーの音。クレーンの音。機械音。   男 そっちどう?はかどってる? 女 うん・・・・・ 男 空気は薄くない。風も吹いている・・。 女 ・・・・ 男 地面もすっかり溶けてるよ。地面も空気も適温だ。  女 ・・・・・ 男 水もたっぷりある。 女 ・・・・ 男 すっかり生き返ったね。 女 ・・・・

          おしまいの星

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          登場するもの: 男   女 静寂。やがて・・・ かちっ。       女 遠くで音がした。スイッチが切れた。   女 世界は反転し、あっという間に、動揺してざわめく人々でいっぱいになった。      男 おい、大丈夫か? 女 うん。 男 ・・・・困ったな。 女 うん。 男 どうなってんだよ? 女 わかんない。 男 なんなんだ? 女 わかんない。 男 まいったな。 女 どうなるの?これから 男 俺に聞くなよ。 女 だって。 男 あーあ。(あたりを見回して)。 女 ねえ。どうす

          スイッチ