ヴェールの向こうの自分を見つめて

その人の際立っている一面を個性と人は言うけど、その個性とは、今の環境に置かれたことで引き出された側面である。

親の元に生まれ、この国に生まれ、この学校に行き、この会社に行き・・という経験が複雑に絡み合い、ある一面が引き出されて個性と呼ばれるようになった。

実際違う親の元に生まれ、異国に生まれ育っていたら、同じ人でも全く別人になっていただろう。

そう考えると、自分の内側にはどれだけ「現れなかった私」がいるのだろう。

女に生まれたからこそ現れた自分は、男に生まれていたらきっと現れていない。日本に生まれたからこそ現れた私は、異国に生まれたら現れていない。

魂だけだった頃は、性別もなく、民族も国籍も無かった。肉体と言う衣を纏うことで、性別や国籍が生まれ、自分の一部だけを表現しながら生きている。自分の一部だけしか表現できないというとちょっとネガティブなイメージもあるかもしれないが、自分のすべてを肉体に濃縮して、よりその環境に適合しやすい自分を引き出しながら生きていると考えると、肉体があることも意味があると思える。

現れなかった私は無くなったわけでは無くて、自分の内側で壮大な小宇宙となり、いろいろな場面で語りかけてくるのだ。

現れなかった自分に思いを馳せ、この深みを知る事で、本当の自分に近づける。最近は個性が大切だということが当たり前に言われるけど、個性のさらに深い場所にある自分の方がはるかに大きくて深い。

今は現れている自分があるきっかけで隠れたり、隠れていた自分が現れたりすることもあるだろう。生きるとはたぶん、こういうことの繰り返しなのだ。

この記事が気に入ったら、サポートをしてみませんか?気軽にクリエイターを支援できます。

note.user.nickname || note.user.urlname

もしサポートしてくださる方がいらしたらうれしいを通り越して感激していまいます(∩´∀`)∩

いただきました( *´艸`)
19

kunotan

ウェブライターの電脳魔女です。記事の内容は普通のコラムからオカルトコラムまでいろいろです。エッセイストになります!

エッセイその2

2つ のマガジンに含まれています

コメント2件

これ、最近すごくよく考えるテーマなんですよね。「現れなかった自分」、これからも探っていきたいと思います。こちらのnote.をお気に入り保存させていただきました(^^♪
rachelmirrorさん
コメントありがとうございます(*^-^*)
「人には無限の可能性がある」と言いますが、現れなかった自分を思うと、この言葉は間違いじゃないなあと思いますね。
コメントを投稿するには、 ログイン または 会員登録 をする必要があります。