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コンクリートに沈むふるさと

元旦の翌日。昼頃に目が覚める。 事前に実家に到着すると両親に伝えていた時刻だった。 「ごめん 今起きた」 「やはり予感通りだった。ゆっくり来て良いよ。」 私の実家は都内にある。 そして比較的繁華街に近い場所に位置しており、家の目の前には交通量の多い道路がある為、あまり人が住むような立地ではない。 大きな川などの自然も全くといって良いほどない。 実家の周辺だけでなく、生活するエリア全般がそのような様子なので、この街並みに帰省や里帰りという言葉はしっくり来ず、産まれ育った場所を

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