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ゲーム「ひぐらしのなく頃に命」第三部 昭和編 2章【"タイショ"感想】結局、ひとりぼっちの奈央が心配

再び、昭和の、そして別の雛見沢にやってきた奈央。梨花と出会い、圭一に出会い、彼の家に居候になることになった。その後の2章。

予想通り、奈央はこの世界の魅音とも出会う。園崎邸に圭一と梨花とともに集まったのだ。そこでは奈央が自ら体験したことを語っただけじゃなく、梨花が何度も同じ雛見沢を繰り返してきていることも語った。奈央と梨花は共通する部分もあり、お互い驚きがそこまで大きくはなかったが、やはり圭一と魅音はにわかには信じられない感じだった。

とは言え、彼らも奈央と同様にいろいろ世界の異なる雛見沢の記憶があるのだ。今更何をそんなに驚いているんだろうという気もした。もちろん、奈央が本当は10年後の世界から来たというの自体はどれほど信じているかは分からないから、そのことに驚いたのもあるかもしれない。

さらに梨花は「雛見沢大災害」の真実も話し始める。すなわち、それは”火山性ガスで雛見沢が全滅した”ということでもあり、それが本当は人災だということを。これは奈央も知らないことだったが、黒幕自体には納得がいっていた。なにせ、ふたつ前の雛見沢で実際に正面きってその黒幕に狙われたからだ。それは圭一も同じだ。そして、魅音はその場にはいなかったから当然知らなかった。あの川田のことも含めて…。

それから富竹の話になる。ふたつ前の世界では協力者になるはずだった人物だ。ただ、基本的には梨花たちの忠告をちゃんと聞く人ではない。協力自体は未遂に終わってしまったが、どうして富竹が協力をしてくれたのかを圭一に尋ねると、それは”詩音が「あの子」にそう言われたから”だということだ。またしても「あの子」だ。もちろん、ここでも明らかにはされなかった。

入江の話にもなる。前の世界では梨花を閉じ込めた人物でもあるし、奈央を襲いもした。だが、圭一と特に梨花は入江を許しているのが、奈央は納得いかない様子だ。じぶんもやはり圭一たち寄りの考え方だが、奈央は接点もほとんどないからか、詩音と入江、すなわち前の世界で襲ってきた人たちはどうも許せないらしい。一方でふたつ前の世界で、魅音にもレナにも襲われているが、許しているように見える。この違いは何だろう。

かくして、第一回目の会合は終わったが、魅音は梨花と圭一だけに話があると言い、奈央を遠ざけた。頑なに触れようとしなかった一穂のことだと奈央は推測していたが、奈央じゃなくても感じのいいものではないが、「ほかにいくところがあるから」とその場をあとにした。

そんなこともあったからか、奈央は園崎の屋敷から出たあと、ひとりでも動こうと決心してしまう。(もちろん今後の会合には出席するだろうが)彼女にとっての相棒はやはり一穂と美雪だということでもあるのだろう。一刻も早く、奈央を一穂や美雪と会わせてやりたくなった。このままでは表面的にはどうあれ、孤立してしまいそうだ。

そんな心配をしながらストーリーを追っていくと、奈央はある場所に向かっていた。もちろん、ゴミ山だった。そして、礼奈に再会する。レナではなく、ひとつ前の世界の記憶を持つ礼奈だった。(セリフの発言者の表記は「竜宮レナ」になっている)奈央自身、本当はレナと呼びたいけど、礼奈と言い直したりしてるのがとても切ない。ふたつ前の世界で、レナには妹であることを知った上で”許された”が、礼奈はそうじゃないからだ。

なぜふたつ前の記憶は戻らない、すなわちあくまで礼奈の記憶止まりなのかがやはり気になるが、それ以上に奈央との別れ際の一言がとても衝撃的だった。「本当に魅ぃちゃんなのかな」と。奈央が考えたように、またふたりが入れ替わったままの世界にいるのだろうか。

ただそうなると、おかしい点がある。ふたつ前の世界で圭一と協力してくれた詩音は、この世界の魅音とは別の人物だ。言動から考えてもおそらく、今までの「ひぐらし」での魅音、詩音と同じと思っていいだろう。(頻繁に入れ替わった「綿流し編」などを除く)そして、ふたつ前の世界での魅音とこの世界の魅音も同じ人物だとも考えられる。つまり、やっぱり「ひぐらし」全体で共通する、あの魅音なのだ。となると、この世界の魅音は入れ替わり以外の何かだろうか。またツクヤミが入り込んでいるのだろうか。そもそも礼奈がおかしくなっているのだろうか。

また、別件で奈央が気にしていたこともある。それは、魅音の屋敷でもらいモノだと振る舞われた焼き菓子のことだ。これは昭和の前の世界の「タカノクリニック」で振る舞われたものでもあり、平成の世界で広報センターの南井さんのもとに届けられたものでもある。この奇妙な一致は何を意味するのか。

こうして、さらにまた謎が増えてしまった。続きが気になりつつも、今度は再び平成編のストーリーに移るようだ。そのまま、美雪たちのその後を見ていくとしよう。


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