記事に「#ネタバレ」タグがついています
記事の中で映画、ゲーム、漫画などのネタバレが含まれているかもしれません。気になるかたは注意してお読みください。
見出し画像

ゲーム「ひぐらしのなく頃に命」第三部 プロローグ~平成編 1章【"サイキ"感想】ハンサムな親友、千雨

なかなかにショッキングな冒頭から始まる。美雪の目の前の人がバタバタ倒れ、遠くに見えた倒れている人はなんとすでに事切れていた千雨で、泣くより早く美雪自身も血を吐いて、THE END…。

そして気付いたら、あの世とも今の世とも思えない世界で目が覚める美雪。その上、消え入りそうな田村媛命が現れて、「今見ていたのは何もしなかったら1ヵ月後に起きる未来だ」というようなことを告げられて、目が覚める・・。

目覚めた先には親友の千雨がいたのだが、ただの夢だとは考えられず、美雪は彼女にその夢のような出来事をすぐには告げられなかった。先の冒頭の場面だけじゃなく、それに至るまでの1か月まるまる過ごしてたような感覚を抱いてしまったのもあって、美雪はしばらく混乱していたようだ。

本編「ひぐらし」の梨花ちゃんが雛見沢大災害の前・綿流しのあとに殺されて、また夏祭りの数週間前に戻された、そんな感じなのだろうか。とは言え、さすがに美雪は梨花ちゃんのように何度も繰り返し戻されたわけではなさそうで、おそらくこれが最初だし、彼女は雛見沢の人でも、ましてやオヤシロさまとは縁遠いので、別の要因ではあるのだろうが、感覚だけは同じようなものなのかもしれない。

夢のような予知夢のようなそれは、内容自体も勿論ショッキングだったから混乱したのも仕方ない。だが、千雨にすぐに話せなかったのは混乱したからという以上に、彼女に言ったことで巻き込んでしまうと思ったからのようだ。

そして、やっとで言ったものの、ひとりでなんとかするから千雨たちはどこか遠くへ逃げろ、と言い出す美雪。当然のように千雨は微塵も納得しないが、それでも断固拒否する美雪。そうするにはとても大きな理由があったようだ。

そののち、ストーリーは美雪の回想に入る。もともとは引っ込み思案だった美雪がガールズスカウトに入り、変わっていったこと。そして、人の入れ替わりがあってからの人間関係のトラブルが勃発。思い悩んだあげくに、千雨の助言で抜け出したが、いろいろあって千雨の父親が殺されるという事件が起こる…。客観的に見れば、美雪のせいではぜんっぜんないようにしか見えないが、彼女はどうやら自分のせいだ、だから今回こそは千雨を巻き込みたくない!ということらしい。

もちろん、それでも千雨は行くと言い出すし、さらに拒否する美雪だが、千雨の方が何枚も上手過ぎて思わず笑ってしまった。ストーリーを追うじぶんの目線では千雨は「ひぐらし命」第二部からの付き合いでしかないが、彼女のことが本当に大好きになってきた瞬間だった。(早く千雨のロールカードも引き当てたい‥。しかし、現在出ている全カード254枚中、千雨のカードは3枚…)

そんな千雨の魅力がギュッと詰まっていたのがこの章だ。そして、ふたりが行動を共にすると決めて盛り上がっているところに、母の雪絵が登場……というところで終わり、昭和編2章へと続く。

展開としては大きくは動いてはいないが、なかなか重要な章のような気がする。田村媛はどうなるのか。「采」というのはそもそもどういう存在なのか。いろいろ気になるが、雪絵がまず二人に何を言うのかを注目して見ていきたい。


「サポート」を頂けたらnoteを書く大きな、大きな力となります。よろしければお願いしたします。