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第9回日本麻フェスティバル in 鹿沼 【2022】

【第9回 日本麻フェスティバル】が3年ぶりに開催されました。

●コロナ子どもプロジェクト
菌ちゃん先生のワークショップ
と重なり、「コロナ退散を願う花火の打ち上げ」と「麻に関する作品の展示」にだけでも伺いたい、と出かけて参りました。

江戸時代に生まれた日本の伝統的な花火は、麻炭を火薬の助燃剤に使用してきました。国産の麻炭を使用した花火は、大きな爆発力や綺麗な残像効果があることが知られています。

国産の麻炭はこの激動する時代と共に生産が減り、今となってはとても貴重な農産物のひとつとなりました。
その貴重な麻炭と精麻を仕込んだ手作り花火。
「コロナ退散を願う花火の打ち上げ」の祈りと共に準備してきた沢山の方々の思いが、今も余韻となって残っています。

三日月の月と共に孔雀の羽のような美しい光の花火
蝶々の羽のようなシルエットの黄金の光。

プロのカメラマンのように美しく撮れなくてごめんなさい。

職人の心意気と匠の技を感じる「株式会社 田熊火工」さんの物語は下記リンクより↓。
【月刊おりっぷ8月号】小山の花火大会を支える職人 株式会社 田熊火工

麻については、取材を通して繰り返しお伝えしていますが、
●1950年代には30000戸以上
が存在していた麻農業ですが、
●2016年には40戸
を下回りました。
次世代に残すには、本当に深刻な麻農業の実態にお気づきの方も多いと思います。

厚生労働省は、HP大麻の農家の減少を伝えているが、これは嬉しいことなのだろうか?

厚生労働省のHPでは、大麻は怖いもの、だめなもの、という広告と共に、大麻を説明しています。ですが、栃木県で栽培が許されている麻の多くは、麻薬成分はほとんど検出できず、しめ縄や畳、弓、凧、ぞうり、コンクリート代わりとなる素材など、持続可能な生活道具に必要な繊維や素材として使われています。

麻製品は高価かもしれませんが長持ちします。工程においても、その手間暇を知り、一部でも体験出来たなら、金額ではない価値観が見えてくることでしょう。

植物由来の製品の多くは、自然界のリズムとともに行うので、危険な化学薬品や高価で廃棄物処分が必要な設備投資はゼロです。

一体何を基準に、高いか安いかを考えればいいのだろう?

麻と共に暮らしていた縄文時代から昭和前半時代。持続可能な暮らしにおけるヒントは沢山残されています。

今回の展示でも、四季を通して電気エネルギーを超!節約できる麻を素材にした「ヘンプクリート」の建物の紹介がされていました。麻の伝統を守りながら、時代にあわせた新たな麻の可能性を探り、形にしている「株式会社ジャパン・ヘンプ・クリエーション」の有志の皆さんによって建てられました。いうまでもなく、中はとっても気持ち良かったです。

鹿沼のヘンプクリートの前で。ネズミ年生まれが大集合。
クプクプの左隣の中子さんとは幼馴染。約8年ぶりの運命の再会。
「株式会社ジャパン・ヘンプ・クリエーション」でヘンプクリートの建築に携わった有志のおひとり田島さん。

夏は涼しく、冬は暖かい。それが植物の生き様。麻は竹同様すくすく育つので、何にでも使える植物です。麻素材をふんだんに使った「ヘンプクリートハウス」の完成に携わった方々はもとより、麻フェスティバルに関わる方々の、自らの使命の仕事に没頭する仕事をしている姿は、堂々と清々しくかっこいい。の一言です。

コンクリートに、麻を始めとした植物をすき込めば、温暖化防止にすぐに役立つことは、もう立証されています。各自治体が採択できない理由は一体どこに在るのだろう? と問を持ち、探しながら、自然療法の活動を続けています。

日本麻振興会代表の大森由久さん。江戸時代から続く7代目麻農家さん。
3年ぶりの開催に安堵の様子でした。

大森さん、日本麻振興会を始めとした関係者のみなさまへの感謝を奉げます。

2010年6月撮影。調和と平和をもたらす放射能状に広がる美しい麻の葉。

この美しい麻をふくめ、この地球の美しい植物たちとどう接するか次第で、私たちの生活そのものが変わります。

空気と水の流れを遮断してしまう、現状の石頼みのコンクリートを使い続けるのか?

ヘンプクリートのように、植物を活用したコンクリートを導入していくのか?

何を選ぶかは、わたしたちの自由なビジョンと選択という行動に委ねられています。

麻についての深い理解がえられる【麻フェスティバル】。
ぜひ、来年はお出かけください!

ご要望頂けたら、クプクプでもツアーを企画したいと思います。
下記の振興会等と直接つながって頂けたら、いち早く最新情報が届くと思います。

神麻注連縄奉納有志の会 大麻 国産大麻 日本麻振興会 注連縄 精麻 (jisya-now.com)

第9回日本麻フェスティバル in 鹿沼のご案内↓

日本麻振興会のお陰で、麻がぐっと身近になります。
麻はさまざまな分野で活用されています。

日本の土壌と暮らしをずっと見守ってきてくれた麻を始めとした植物たち。
惜しみなく生命の一部をわけてくれる植物の恩恵と共に、私たち一人一人が受け取って、四季折々の巡る季節を豊かに過していけますように。

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