【読書感想文】

人生は忘れがたい断片にいくつ出会い、心動かされたかで決まる
一人の人間の人生は、出会った言葉でも、貯金額で決まるとも、恋愛だの結婚で決まるとも言えない。ある夜友人が電話で語ってくれた台詞、または恋人がふとした瞬間吐き捨てた台詞、バーで隣の男が語ってくれた一夜限りの話、なんの救いもない都会の景色、あるいは、夜道で雨のように己の全身を貫いた、言葉にもならない気づき。そういったものによって人生は決定されたように思うのです。
私はその断片を「20代で得た知見」と名づけることにしました。
(本文より)

私はこの本を好きなインフルエンサーが読んでいたことで知りました。
「20代で得た知見」
私は最近、「大人になりたい」と思うことが増えていて、いろんなエッセイを読んだりしていましたが今年で20歳になる私にとってこのタイトルはとても魅力的だったので読んでみることにしました。

私がこの多くの知見の中で1番大切にしたいと思ったのは『4二十代に自信は要らない』です。『自信がないから勉強しようと思える。自信がないから、人の優れた部分が見える。それを真似しようと思える。盗もうと思える。改良したいと思えるり自信がないからこそ、目の前の相手を笑わせたい、喜ばせたいと思う。自信がないからこそ動こうとする。その過程で痛い目、酷い目に遭うでしょう。でも、その失敗の知識と経験の総体が才覚となり、不変の根拠となり、不動の自信になる。、、、二十代に自信は要らない。自信ないのは、最大の武器です。』と書いてあります。

私は自信がない、と悩むことが多くありますが、自信がないからこそ自信をつけるために行動し頑張れる。そう思うと少し気が楽になりこれからの事も頑張ろうと思えました。

他にも素敵な言葉が沢山あります。

自分では言葉に出来ない感情、言葉にしようとも思わなかった出来事の断片が集まっています。白黒はっきりさせなくてもいい、曖昧なまままでいい。間違っていると思われているような自分の思考、行動を肯定するしてくれる。またその反対にもっともっと考えさせられて悩む。何かに行き止まった時はこの本を読んでとことん悩み、考えたいです。

この本を20歳になる前、これから20代を生きていくこのタイミングに読めたこと。とてもついているなと思います。

エッセイに近い感じで、項目が一つ一つ短く区切られていて頭に入りやすかったです。いつも本を読まない方でも読みやすい本だと思います。

私と同じくこれから20歳になる人はもちろん、それ以外の人にも一度は読んで欲しい本です。

最近は書籍の電子化が進んでいますが、この本はぜひ実際に手に取って一枚一枚ページを捲りながら読んで欲しい、そんな本でした。

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