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くらげ×寺島ヒロ 発達障害あるある対談 第70回 「ADHDの『目標』と『目的』と『夢』の切り分けの弱さと大きな山の探しかた」ってお話

〔く〕 こんばんわ。くらげです。

〔寺〕 寺島です。ブログで拝見していましたが、今週も色々大変なことがあったそうですね?

〔く〕 あおが行方不明になってパトカーで帰ってきました(笑)

〔寺〕 笑い事じゃないし・・・!?

〔く〕 あおが精神的に不調だったみたいで眠れなかったんですね。それでどういうわけか明け方に唐突に散歩行ったんです。それで途中で意識が消えてしまったと。ここまではたまにあるんですけど。

〔寺〕 以前にも、帰宅途中で逃走スイッチが入り渋谷で保護されたことがありましたね。意識が飛んでどこかにワープしてたみたいな。


〔く〕 ええ、いつもはスマホとか使って誘導したり探しに行くんですが、今回はスマホも何も持って行かなかったので手がかりがなにもない、という。これは参ったなぁ、ということで、さすがに交番に行って相談してたら、ボクの携帯に着信がありました。警察の人に出てもらったら、となりの所轄署で保護したという連絡で、これからパトカーで連れて帰りますと。うちに帰って待ってたら本当に警察官があおをつれて帰還してきまして。

〔寺〕 それでパトカーで帰宅…いや、大事なくてよかったですけど。

〔く〕 さすがにスマホを持たずに行方不明になるのは初めてで焦りました。焦っただけ、とも言いますけど。もう10年間つきあってて何回意識飛ばして変な所にいたってのがあったのかわからないくらいなので慣れました(笑)

〔寺〕 そういうところだけ図太くなるんですね! まあ、確かに慣れってありますよね。

〔く〕 あおのケースは、発達障害というか精神的なトラブルなほうだと思うんですけど、どういう形でトラブルが起きるかはほんとうに様々ですね。

〔寺〕 そうそう、発達障害がどんな障害かということを説明しにくいのは、傾向としてわかっていても何が起こるかは予想しにくいからというのもありますよね。私も息子とは17年、娘とは10年の付き合いになりますが、何か起きてから「こう来たか!」って思うことが多々あります。予想できないといえば、今回ちょっと「目標」のお話をしたいなと。

〔く〕 以前も「目標」について語りましたけども、寺島さんがなにか感じることがあったようですね。

〔寺〕 ADHDの人は遂行能力が低いというのは良く言われることですが、それはこういうメカニズムじゃないかなーと思うことがありまして。一緒に考えてみようかなと。

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妻のあおががてんかん再発とか体調の悪化とかで仕事をやめることになりました。障害者の自分で妻一人養うことはかなり厳しいのでコンテンツがオモシロかったらサポートしていただけると全裸で土下座マシンになります。