くらげ×寺島ヒロ 発達障害あるある対談 第32回 「特別鼎談:クラウドソーシングも甘くない!発達障害者の自由なお仕事とは!?」ってお話

※今回は特別編のため、ほぼ全部無料公開です!

〔く〕 第30回ではライターのなりかた、第31回では発達障害者が仕事を進めるコツをお送りしましたが、今回は「ライターとして仕事を探す方法」を主軸に進めていきます。

〔寺〕 その前に、くらげさん、また原稿遅れていますけど、原因はなんですか?(笑顔)

〔宇〕 チェックが結構大変なんですけどー?(笑顔)

〔く〕 ソ、ソンナコトナイデスヨ?

〔寺〕 しらばっくれてもダメデスヨ?くらげさんのブログは連日がっつり更新されていますね?

〔宇〕 そっちを優先してnoteの記事をあとまわしにしやがったのかな??(笑顔)

〔く〕 すいません、ブログを新しく作ったら更新が面白くて!(笑顔)

〔寺〕 はい、あおさんに通報して尻をぶったたいてもらいますね-

〔宇〕 くらげあるあるだね! 私からもお願いしておこうかな!

〔く〕 ひ、ひぃ!?

〔宇〕 それはさておき、発達障害者がライターとしてどう仕事を受注するかは難しい問題ですね。

〔寺〕 本当に難しい問題ですね。最近はクラウドソーシングも世間的に認知されてきていますから、地方にいてもフリーランスとして仕事をする方法は増えているとは思いますが。

〔く〕 たしかにネットでライター業の裾野は広がってはいるんですけども、食べていけるような単価のものは本当にわずかです。1文字0.1円とかざらにです。そんなもん受注したほうが負けです。っーかブラック通り越して虚無です。

〔宇〕 私も現在はクラウドソーシング系のお仕事は引き受けていません。収入的にも非常に不安定なこともありますが、ライターとしての実績になりにくい案件、あとモニョモニョモニョ…な案件も多いです。

〔寺〕 1文字0.1円とは厳しいですね。それで実績にならないということは、逆に内容は問わない、広告の台みたいな仕事ってことなのかなあ。というわたしもちょくちょくクラウドワーク系で受注しています。デザイナーやイラストレーターはタスクの仕事は少ないので、コンペとかに出したり。

〔宇〕 私はクラウド系の翻訳を合間にちょこっとやることもあります。

〔く〕 イラスト系はまったく相場がわからないのでなんともですが、クラウドソーシングをメインしてライターとして自立するにはよほど筆が速いか、高額案件を多数抱えられるだけの実績と能力がないと厳しいというのは事実としてあります。

〔寺〕 イラストやデザインだと元々フリーの人が多いし、駆け出しみたいな人からベテランまでいるので、一概に言えない感じですね。まあ、それでわかりにくいと言われるのでしょうが、超有名作家以外は、基本的には他の技能系の仕事と同じ1,000~4,000円ぐらいの時給で計算しているはずですよ。だから大体3,000円ぐらいから、手数によってプラスってかんじでしょう。ただ、クラウド系だと印刷物の値段をイラストの値段だと思っているクライアントが結構な確率でいますね。ポスターイラストこってりしたファンタジー系のタッチで女性キャラ3人(キャラデザ含む)で3,000円とか。クレジットします、って言ってくれるけど、その制作物自体を世間で見ることはないとか。

〔宇〕 だからといってクラウドソーシングの仕事は無駄、というわけじゃないんです。発達障害がある人は、実務能力があっても面接などが苦手で、そこがネックとなってオフライン仕事に辿り着けないことも多いです。だけどクラウド系はそこが問われることはほとんどない。実力勝負の案件が多いし、簡単な案件を受けながら徐々にライターとしての力をつけていく、という手もあります。

〔寺〕  そうですね、修行という捉え方をするのはありだと思います。コンペなどに出すと、同じテーマで描いた他の人の作品を見ることもできますから、このように処理したのか!とか勉強になります。

〔く〕 クラウドソーシングの仕事は聴覚障害がある場合も電話連絡などが必須でない仕事が多いので助かりますね。ボクが以前抱えていた案件だとほぼ全員本名も顔も知りませんでした(笑)

〔宇〕 私も、メインのクライエントさまと会ったことないばかりか、お顔もお声も知らないことザラにあるよ。さっきくらげくんも言ってたけど、本当に食べていこうとしたらクラウドソーシングだけだとかなり厳しいです。経験・実績を積んだら、直接契約できる会社やメディアなどの仕事を探していく必要がありますね。

〔く〕 そこまで行くとテストはともかく、面接なども絡んでくるので発達障害の傾向によってはしんどいこともありますね。

〔宇〕 最近はSkypeでの面接とかあるから楽だよ。外に出なくていいから(笑)私が今いるとこは地方都市だけど、距離感ほぼ関係なしに都内の会社さまのお仕事が受けられて大助かりだよ

〔寺〕 ネットの恩恵で仕事を幅広く受けられるのは間違いないんですよ。でも、高額案件とかになると東京との格差は歴然としてあるように思います。出会いや紹介の数もぜんぜん違う。

〔宇〕 それはありますね。高額案件は「面接必須」「週数回は出勤必須」というのがほとんどです。地方在住者には辛い…。私は地方にいるようになってからライターになって都内の会社さまと契約してるので、まだ取材記事を書いたことがないんです。ここが私にとってひとつのボトルネックになってます。

〔寺〕 出勤必須とか、人と同じ時間に起きてられないから漫画家になった意味がないわ(笑)

〔く〕 仕事の受注のしやすさではネットで越えられない地域格差は確固として存在しますね。フリーにこだわらず文章で食べていくというなら、絶対にどこかの会社の専属ライターとかになるのがいいんですけど、そういう会社の大半は東京にある(笑)

〔宇〕 だからこうして愚痴り合ってるんじゃん(笑)でも確かに、地域格差は発達障害そのものにも大きくあるよね。

〔寺〕 二人発達障害の子どもがいると都会との教育環境の違いに愕然とします。また、せっかく支援制度があっても、親戚や友達の誰かが必ず役場に勤めてるから「みっともないから申請できない」っていう人も。だからといって引っ越すのも簡単ではありませんしね。

〔宇〕 情報が口コミ中心ですよね。家の事情で今のところに来たんですけど、リアルでのコミュニケーションをとるのが難しいと、地元の情報が手に入りにくいという面があります。地元の企業は都内や大都市圏とはネットに関する感覚も違うのか、けっこうちゃんとした会社・団体でも簡単なサイトさえ用意していないところも多い印象を受けます。

〔寺〕 そうそう、良くも悪くも狭いんですよ。もちろん、田舎は田舎で生活費が安いとか、同業者が、絶対数が少ないせいで競合せずに支えあえるとかのいい部分もあります。クラウドソーシングの仕事も都会で食べていくのには難しくても田舎なら食べていけることもあるんじゃないかしら。

〔宇〕 なるほど。地方歴が短い私にはなかったその発想(笑)

〔く〕 そろそろまとめると、発達障害者がライターとして仕事を受注するのは初めはクラウドソーシングが主になるけど、それだけでは厳しいのでプラスアルファが必要になってくると。

〔寺〕 イラストや漫画、グラフィックデザイナーなら、とにかくマスコミで一度はデビューしておくと有利です。それに加えて、田舎に引っ越すと言うのも手ですよー(笑)

〔宇〕 どこかのプロブロガーを思い出した(笑)

〔く〕 でも、発達障害者に限りませんが、この先は「どこでもいつでも好きなときに働ける仕事を持つ」というのは社会的なトレンドになりそうですよね。それが広がれば発達障害者の仕事にも幅が出るのではという期待はあります。

〔宇〕 私と寺島さんはフリーランスとして生きているわけだしね。くらげくんはいろいろとあるみたいだけど。

〔く〕 いろいろあります(笑)

〔寺〕 ほんと人それぞれですから「自由度の高い働き方」がもっと広がればいいですよね。これからは労働人口そのものが減っていく一方なわけですし「こういう人じゃなきゃいらない」と弾いていくと経営者側も行き詰まります。介護離職の増加も社会問題化していますし、働ける人が、働きたい時に、すぐ仕事ができる状況を作ることを目指していけば、普通の人も発達障害の人も働きやすい環境になると思いますよ。では、このくらいでしょうか?

〔く〕 そうですね。3回にわたって出演いただいた宇樹さん、ありがとうございました。

〔宇〕 私にとってもいい刺激になったし、勉強にもなりました。また呼んで下さいねー!

〔く〕 他の仕事でもご一緒しそうですけど、noteではまたいつかー。では、お疲れ様でしたー。

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妻のあおががてんかん再発とか体調の悪化とかで仕事をやめることになりました。障害者の自分で妻一人養うことはかなり厳しいのでコンテンツがオモシロかったらサポートしていただけると全裸で土下座マシンになります。

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くらげ×寺島ヒロ 発達障害あるある対談 第4巻

ADHD・難聴のサラリーマン「くらげ」とアスペルガー症候群の漫画家「寺島ヒロ」が発達障害に関するエトセトラを傍若無人に放言しまくる対談集です。第4巻は「第31話〜第40話」を収録しています
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