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くらげ×寺島ヒロ 発達障害あるある対談 第147回 「発達障害の治療薬『ストラテラ』を飲むとどんな変化があるの?」ってお話

[く] こんばんは。くらげです。

[寺] こんばんは。寺島です。すみません、まずは告知を入れさせていただきます。近日発売の拙著「うちのでこぼこ兄妹 発達障害子育て絵日記」の書影が出ました〜!デザイナーさんがギリギリまで調整してくれて、賑やかだけど目に優しい、カワイイ仕上がりになっています。あなたの本棚にも、ぜひ!Amazonでのご予約も受付中です!どうぞよろしくお願いいたします。

[く] こっちはまたツイートがいい感じに大爆発しましたね。

[寺] 前回の「障害者の就労意識」に続いて、告知をぶら下げて頂いて有難うございました。すっかりインフルエンサーですね!?(笑)

[く] 今回バズったのは「人工内耳」のことなんですよ。人工内耳はご存知ですか。

[寺] 何度もくらげさんにお聞きしてますから。くらげさんの場合は一般的にお年寄りが付けているイメージの外付け補聴器ではなく、人工内耳、頭の中に機械を埋め込んで音を聞くタイプのものを使っているのでしたね。

[く] はい、そうなんです。で、ちょっとTLで人工内耳に関する言及があったので、それに乗る形で「聞こえるようになる感じ」をツイートしたらえらいバズりました。せっかくなのでTogetterにまとめてありますので、こちらも見ていただければ。

[寺] 先の「うちのでこぼこ兄妹 発達障害子育て絵日記」の担当編集者も読んだと言ってましたよ。蝉のくだりが最高でしたねって。

[く] で、今回の対談なんですが、これ、一応「発達障害をテーマにした対談」なので「もともと持ってなかったものを理解できるようになる」という過程を実は発達障害でもあったんだよ、という内容でできれば。

[寺] 人工内耳の話の中には「何度もエウレカ!的な発見があった」と書いていましたが、発達障害でも「エウレカ!」な体験ってあったということですか。それは障害が治っていく(以前より軽くなる)過程ででしょうか?

[く] はい、何度か経験しています。ただ、人工内耳のときほどはっきりしておらずインパクトが強いわけでもないんですが(笑)

[寺] ではその辺のことをじっくり聞いていきましょうか。

[く] まぁ、ボクも最初は「発達障害」って自覚なかったんですね。そもそも発達障害という言葉自体は就職したところが障害者支援の部署だったので知っていたんですが、「発達障害がある」と自覚したのは28歳以降です。

[寺] それまでは「聴覚障害だけ」だと思っていたんですね。

[く] はい、人生の困りごとは聴覚障害からくる問題であろうと思っていて、発達障害だとは思っていませんでした(笑)なんと「ボクの彼女は発達障害」を書いている間も自覚なかったんですよ。

[寺] そうでしたね。「あおさんは発達障害、自分は聴覚障害、お互いの難しい部分を補い合って二人で生きていく」という本でしたから(笑)自覚あったら全く別な本になってました。そこからどうやって「自分は発達障害」というところにたどり着いたんですか?

[く] まぁ、仕事が全然うまく行かないとか、それ以前に席にずっと座って仕事をするとかができないんですね。学生時代はまだ寝たりサボったりできるんですけど、デスクワークだとそういうのできないじゃないですか。そういうストレスが重なってうつ病になりました。

[寺] いや、学生でもダメですけど!?(笑)まあ、はい。続けてください。

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妻のあおががてんかん再発とか体調の悪化とかで仕事をやめることになりました。障害者の自分で妻一人養うことはかなり厳しいのでコンテンツがオモシロかったらサポートしていただけると全裸で土下座マシンになります。