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グレンモルトの思考整理

※全文無料です。気兼ねなく。

こんばんははじめまして。海月です。

書いているのがたいてい夜なのでこんばんはとしておきます。

自己紹介はあまり意味を成さないと思うので省略します。

とりあえずデュエプレはサービス開始当初からプレイしていて、毎月マスター到達するくらいです。

22弾、皆さん楽しんでいますか?

正直私はそれほど楽しんでいないです。

ビッグマナと墓地ソースと祝門をそろそろ見飽きてきたんですよね。

ただ、そんな私でも強い魅力を感じているカードの一枚が《龍覇 グレンモルト》/《銀河大剣 ガイハート》です。

というのも、私がTCGに復帰した2014年当時、環境の話題をかっさらっていたカードがこれでした。

革命的な性能に加えて1~2枚/カートンという驚異の封入率で、まさに憧れのカードだったんです。

それをデュエプレでは惜しみなく使うことができ、加えて全ユーザーに1枚ずつ配布されるとなると、デジタルのありがたみを感じずにはいられません。

そんなこんなで22弾がリリースされてからは《グレンモルト》を使い倒してデュエプレを遊んでいる日々です。

前置きが長くなりましたが、今回はそうして《グレンモルト》を使い続ける中での思考をまとめていこうと思います。

基本的に一人で考えていることをまとめたので、私の中で論理が通っていると思ったことが必ずしも正しいとは限りません。(保険)

参考にするくらいで見てもらえればと思います。

では以下、本題です。


構築について


基本構造

《グレンモルト》を使用したデッキを組む際、まずは最も性能に合致した素直なビートダウンデッキでの組み方を想定する。

切り札の《グレンモルト》が6コストの3打点であり、基本的な着地が4ターン後以降なことからキルターンの目安は5となる。

ミッドレンジの5キルはデュエプレでとうの昔に達成された要件であり、ビートダウンの速度としては並。

速度以外の部分でこのカードおよび採用するデッキの強度を測る必要がある。

最も率直な赤緑で構築すると、順当に想定されるパーツは以下のようになってくる。

この時点での環境デッキとの相性は以下。

簡単に理由を書いていく。

白単…超次元ゾーンを駆使した除去ビートが間に合えば勝てるが、後手番で間に合わない場合がある
赤青UK…《エメラル》仕込みによるカウンターを防ぐ手段がない
シューゲイザー…同速でノートリ貫通もあるが、《スパーク》を踏むと負けてしまう上に《アヴェマリア》が重い
墓地ソ…同速でノートリ貫通もあるが、《クロック》を防ぐ手段がないことに加えて《5000GT》による召喚制限が重い
シータ刃鬼…主要な除去トリガーが1:1の選び除去であり、一度《チャブル》や《グレンモルト》を通せると押し切りやすい
白抜き4c…同上
ドロマーオラクル…同上だが、ハンデスは警戒が必要
白青リキピ…キルターンが1程度こちらより早く、カウンタートリガーまで持つが、先攻のボードコントロールや相手のトリガー運で勝てないこともない
青黒祝門…《エメラル》仕込みによるカウンターを防ぐ手段がないが、能動的な動き出しが遅めのため、ノートリ貫通できる場合もある

ここで主張しておきたいのは、40枚のデッキが完成していなくとも対面相性はある程度想定可能ということ。

あとは改善したい対面を意識したカードを加え、色バランスを整えればデッキは完成する。

この時点で対面相性を改善し切らないデッキは弱い・劣化という見立てができてくる。

この考え方はデッキ構築の基礎として応用が効くので、構造に注目する癖がない人は身に付けてもらいたい。

たとえば残りの枠をリースで組んだ場合、相性は以下のように変わる。

変化した相性を改めて記す。

白単…主に追加された《スパーク》は《ガガアルカ》で防がれるため、あまり相性には影響しない。
赤青UK…《エメラル》の仕込みや《トンギヌスの槍》があり、《スパーク》はほとんど機能せず、相性に大きな変化はない。
シューゲイザー…同速でこちらも《スパーク》のカウンターが持てたため相性改善するが、《アヴェマリア》は引き続き苦手である。
墓地ソ…《スパーク》で相手の《クロック》に対抗できるようになったが、依然として《5000GT》は重い。
シータ刃鬼…変化なし。
白抜き4c…変化なし。《グレンリベット》が《ガチンコ・ジョーカー》に刺さる場合がある。
ドロマーオラクル…同上。
白青リキピ…速度で劣る分はボードコントロールが間に合えば五分になり、トリガーも同数となれば相性は改善する。
青黒祝門…《スパーク》はあまり機能しないが、《グレンリベット》が効く場面はある。

上記リースの構築は、赤緑で不利になってしまうビート対面の相性を改善するためのチューニングである。

まず、《スパーク》を加えることでカウンター手段を持つビートデッキと五分の土俵に上がる。

枚数は《DNA》をフルとし、赤と多色の色バランスを考慮しつつ《ホワイトフレア》を足し、標準的なデッキの4枚を上回る6枚にした。

その上で、空いた枠には《オチャッピィ》を採用し、カウンター力の補強と緑枚数の補充を行う。

ただ、《オチャッピィ》4枚は過剰となるため、2枚は初動安定とフィニッシャーサーチ兼カウンター札として《未来設計図》する。

残りの2枠は色とデッキの攻撃力を意識して、フィニッシャー補強かつハンデス対策となる《グレンリベット》を入れてひとまず完成とした。

あとは使っていく中で環境を観察し、どの対面を意識したいかでチューニングを施していけばいい。

今回はリースで考えたが、当然シータなどの他のカラーリングでも同じ手順で考えることはできる。

たとえば、並みのミッドレンジは軒並み【MRC】に対して△(微不利以下)が付くが、《Nワールド》を入れることで赤緑軸の相性を維持したまま【MRC】対面の相性が改善することは想像しやすいだろう。


採用カード考察

全部に触れると長くなりすぎるので、触れる必要があるカードのみに絞っていく。

・初動枠

3ターン以内にブーストを撃つことが大前提のデッキのため、計11枚以上の採用を推奨。
11枚→12枚への増量は10枚→11枚に比べて確立の増加幅が1%落ちるため、効用は薄まっていく。

参照元

筆者は12枚派だが、好みで変えてよい範疇とは覚えておくべき。
カードの優先度は
《ジャスミン》<《青銅の鎧》《ホルモン》≦《ライフ》。
2→4→6と3→5→7のルートを持つために、《ライフ》と《青銅の鎧》の両方を採用するが、メインとなるのは3→5→7のため、《ジャスミン》より《青銅の鎧》を優先する。
《ジャスミン》は《勝利リュウセイ》入りのデッキに対して後手を取ってしまうと3→5の動きを挫かれるため、2→4→5の動きの確率を上げるカードとして強い場面もある。


・未来設計図

初動兼サーチ兼カウンター札であり、役割は多い。
・《青銅の鎧》《ホルモン》《オチャッピィ》を拾って2→3の動きをする
・ドロソがないために素引きを求められるフィニッシャーを探しに行く
・《ボルバルザーク・エクス》を無料打点として拾いに行く
・トリガー時に《オチャッピィ》《バトリベンジ》を拾ってカウンターする
・《グレンリベット》を拾ってハンデスに睨みを利かせる

上2つは【シューゲイザー】でもあった役割だが、下3つは【グレンモルト】で新たに生まれたものである。

1つ1つは微細なものとはいえ、見逃せない。


・天真妖精オチャッピィ

基本的に初動枚数には含めない。
初動として採用する場合には、2コストのカードを8枚以上入れる構築にしたい。
前述の通り、【グレンモルト】におけるアタッカーの有無は大きい。
ビートダウンの多い環境では、これによるマナ加速と打点が勝敗を分ける要因となり得る。
特に【グレンモルト】ミラーでは、後手を取った場合にカウンター打点と《グレンモルト》《ボルバルザーク・エクス》に届くためのマナ加速役として重宝される。
このカードがないこと前提となると、一気に先攻ゲーが加速する。
踏み倒しで出さない場合は色を落とせないことからも、ハンデス対面を除いては《青銅の鎧》の下位互換になりがち。
環境を見て採用を検討するカードである。


・終末の時計ザ・クロック

《スパーク》と双璧を成す全止めトリガー。
青という色が偉く、シータ型がビートダウンとして成立するにはこのカードの存在が大きい。
逆を言えば、このカードを入れない【シータグレンモルト】はキルターン5以降で《スパーク》《クロック》の入ったビートダウンに軒並み不利を付ける悠長なデッキとなってしまう。
ビートが少ない環境である場合を例外として、《母なる大地》による利用を恐れる場合は、そもそもシータ型を使う意義を見直した方が良い。
NDでは【墓地ソース】による《5000GT》で一方的に封じられる不利ゲームを強いられるのが、《スパーク》と比べるときつい。
ADの場合は【墓地ソース】が少なく、呪文を止める《マーキュリー》の存在からこちらの立場が良くなる。
アタッカーとなる点は《スパーク》と明確に異なり、最悪2→4→5の動きの4マナ時に召喚する選択肢もある。


・ドンドン吸い込むナウ

シータ型で採用されるカードだが、個人的評価はあまり高くない。
【グレンモルト】が基本的に3→5の動きをするデッキであることから2→4の動きの価値が低く、打点も残らないためである。
手打ちが他の動きの下位互換になりがちということは、トリガーありきのカードという見方になる。
しかし、そのトリガーである点についても、NDのビートダウンは《クロック》《スパーク》による全止めトリガーが主流で、ADではワンショットや呪文封じが多いことから、呪文の1面止めが有効にはなりづらい。
とはいえ、サーチ効果がデッキ性質に合っていることは《未来設計図》のところで述べた通り。
《オチャッピィ》や《バトリベンジ》を積極採用することで、役割を持たせやすくなる点は忘れてはいけない。
《ダイハード》をバウンスできる点が輝く時もある。


・5コストホール各種

ND・AD共に「ホールが強い」環境となっている。
超次元ゾーンの枠・色、各ホール自体の効果がどれほど環境に刺さっているかに注目して、細かく調整するべき。
2→4→6の動きが《ライフ》→《青銅の鎧》→《グレンモルト》の一本道で、これのみでは心細いことから3→5→6or7の動きがメインとなることは前述の通り。
再現性を高めるためにも、5コスト帯のカードは8枚以上採用したい。
いつ使用してもパフォーマンス高く使えるカードのため、安定性を高めるならば増量も視野に入れる。
6コストホールに関しては、3→5のカーブで使えない点と、フルに性能を活かそうとすると超次元の枠が不足する点で評価は低い。


・撃英雄 ガイゲンスイ

10/26の調整にてマナ武装が5になる上方修正が入った。
元より《エクス》が素のSA2点運用でもそこそこ強いところで、後続を引っ張れるこのカードは採用圏内にあった。
だが、武装達成しなければカードパワーが足りているとは言えず、マイナーな域を抜けることのないカードだった。
では、今回の上方修正が入ってどうなったか。
結論から言えば、筆者はそこまで高い評価をできていない。
たしかに《フェアリー・ホール》で《チャブル》×2からの《ガイゲンスイ》による耐性持ちのリーサルは強力だ。
だが、マナ武装5の条件は軽くなったとはいえ簡単ではなく、7マナ時に達成するには大きく構築を歪める必要が出てくる。
それはデッキの基礎である3→5の動きを保ったり、《ガイハート》の龍解に貢献するための《青銅の鎧》の枠を圧迫することであり、安定した動きを志向するビートダウンで赤を含んだ多色の増量が必要になったりといったことを意味する。
無理に7マナ時に達成する必要はないという話をするならば、8マナでよりグッドスタッフ性が高く、マッドネスでもある《永遠リュウ》や《グレンリベット》を入れる方がデッキの安定性は高い。
また、《チャブル》の選ばれない耐性が今環境で優秀なのは、場に残る確率が高く、《ガイハート》龍解への貢献度が高いからである。
リーサルを狙う場合、環境のトリガーは《チャブル》の耐性に関係のない《スパーク》や《クロック》が主流で、1面止めのトリガーを採用する【ビッグマナ】に関してはこれを使わずとも有利寄りである。
改めて、基本構造の項に載せた相性表を見てみよう。

《ガイゲンスイ》を加えることで改善される相性と、《ガイゲンスイ》が加わることで軸がぶれて改悪される相性を考えた際、筆者は現状不要という判断に至った。
とはいえ、冒頭書いた通り潜在性は高い。
《ラブスナイパー》が増えるなど、《チャブル》の耐性が活きる環境になった際は一考の余地がある。


・時空の英雄アンタッチャブル

ちょうど真上の《ガイゲンスイ》で書いた通り、生存率の高さが《ガイハート》龍解へ貢献し、評価を上げている一枚である。
間接的に《リュウセイ・ホール》一強だったホールの中で、五文明の基本ホールの価値を上げた立役者。
2枚~最大4枚まで採用を検討できるほどの活躍をしちえる。
筆者は2枚派ほとんど必須の枠だと思っているが、《ヨーデル・ワイス》をメインで採用する場合は枠が苦しいということもままある。
《スーパーヒーロー》や《フォーエバーカイザー》など、このカードを意識したメタカードも見られるようになってきたため、油断はできない。


・レッド・ABYTHEN・カイザー

筆者の中で結論の出ない一枚。
《ボルシャック・ホール》を採用する場合に候補に上がって来るが、基本的に《チャブル》を優先した方が良い場合が多い。
問題になって来るのは《シューティング・ホール》を採用した場合で、《ガイアール・カイザー》を出したくない場合に、《チャブル》に代わる耐性持ちとして候補となる。
《ジョジョン・パワード》も検討したが、そちらはそちらで《シューティング・ホール》からしか出せないのがネック。
このカードがあったから勝てたというケースはほとんどなかったため、現状優先度は高くないと考える。
とは言っても、優秀なサイキックであることは間違いない。


・勝利のリュウセイ・カイザー

何度か抜いた構築も試したが、やはり入れた方が良いというのがこの記事を書く現時点での評価である。
耐性を持たないが故に《キューブリック》や《吸い込む》を受けやすい点で《ABYTHEN》と比較していたが、《ABYTHEN》が上記の評価なことからこちらに軍配が上がった。
《エクス》や《グレンモルト》を起点に打点を爆発させるデッキの都合上、遅延をかけながら高い打点となる性能はかなりかみ合いがいい。
基本《チャブル》を優先展開するにしても、様々な場面で有効なシーンのあるカードである。
ミラーで先に《グレンモルト》を着地させて攻めていく際にも有効な一枚。
これのおかげで《エクス》に手が届かずに勝てるということも多々ある。


・勝利のガイアール・カイザー

強さを説く必要のない一枚かもしれないが、【グレンモルト】で使うにあたっては打点として扱う機会がやや増えてきた印象がある。
《ボルシャック・ホール》によって除去に恵まれてきたことが影響しているだろうか。
《将龍剣 ガイアール》を安全に龍解させられる貴重なカードであり、特に【白単サザン】対面ではこれによる盤面制圧がしばしば勝利ルートとなる。
可能であれば2枠目も検討したいカードである。


・ガイアール・カイザー

《シューティング・ホール》からしか出せないが、SA2打点というアイデンティティは健在。
特に《フェアリー・ホール》から《チャブル》×2を展開した後、《エクス》とこれを投げればリーサルが見えるのは他のサイキックにはできない芸当である。
当然、除去を誘った上で2回出しても良い。
抜けて強いということはないが、打点のかみ合いと《シューティング・ホール》が若干環境に刺さる中で評価を持ち直してきた。


・アクア・アタック<BAGOOON・パンツァー>

疑っていい枠と思っている一枚。
ドロー効果は極めて優秀であり、攻撃されない効果も生存率を上げる耐性として【グレンモルト】に合っている。
しかし、《リュウセイ・ホール》と《エナジー・ホール》からしか出すことができず、そこまで多数の手札を必要としない【グレンモルト】においてはリソース過剰なきらいがある。
耐性としても《チャブル》や《ABYTHEN》などには劣り、《バトリベンジ》の格好の的となってしまう。
特にADで【MRC】対策として《N・ワールド》を採用する場合、効果のバッティングが起こる。
《リュウセイ・ホール》メインの構築であれば当然採用されるが、他のホールを軸としていく場合には必須ではないと考える。


プレイングケーススタディ

使用した構築は以下。

10/29現在でレート1605、ランキング圏内にいるものである。

人によって構築の差異はあるだろうが、記していく内容はどのような構築でも共通になってくる部分が多いので参考としてもらいたい。

また、大前提として筆者の書く考え方がすべて正とは限らない。

裏目の有無については各々で考え、確度の高い選択を行えるよう学習材料としてもらえればと思う。


①初手《エクス》を埋めるか

先攻で相手の超次元ゾーンはビッグマナ系。
初手何を埋めるかの判断。
こうした状況で《エクス》は埋めない。
この後の動きとして《青銅の鎧》→《フェアリー・ホール》の動きが見えており、《フェアリー・ホール》で《チャブル》×2を出した後に《青銅の鎧》で1点入れれば、次に《エクス》を出してリーサルが揃うため。
この状況、相手をビッグマナと仮定するならば《エクス》の追加打点が心強く、最速《リュウセイ・ホール》を撃たれる時もこちらの方が先に《フェアリー・ホール》を撃てている。
また、相手が超次元ゾーンでビッグマナを偽装した【墓地ソース】の場合も、《5000GT》下で唯一出せるアタッカーとして《エクス》は大事にしたい。
つまり、このゲームでは2ターン目の《ライフ》を撃つ必要性よりも《エクス》を抱えておく必要性の方が高いと考えられるため、《スパーク》を埋めから入る。
次《ライフ》系を引けばそれを埋めて《ライフ》を撃ち、《モルト》などのキープしたいカードを引いたらそのタイミングで《エクス》を埋めればよい。
ただし、後手の場合は4ターン《勝利リュウセイ》でホールが撃てないことを回避するために《エクス》埋めから入る。
初手に多色を複数抱えている場合や、超次元ゾーンから先2《ライフ》の必要性が高い対面の場合も、当然例外となる。
対面を見ているとしばしば多色濁りを嫌ったであろう初手《エクス》埋めをされるが、その後の動きを想定してから実行するべきである。


②《青銅の鎧》1点の圧、囮の《チャブル》

白抜き4c対面。
《フェアリー・ホール》から《チャブル》×2を出したところ。
この状況で《ホルモン》で1点入れる。
踏む可能性のあるトリガーと次の相手の動きから、裏目が少ないと判断されるため。
トリガーを踏んだ場合
・ブースト系→7マナの動きで恐れるカードはない
・吸い込む、ラブスナ、大地→早期に踏めてむしろOK
次の相手の強い動き
・《リュウホ》で3000火力+《勝利ガイアール》
・《ガチンコ・ジョーカー》
《リュウホ》でどうせ《ホルモン》が除去されるならば、攻撃して仕事を終えておいた方が良い。
《ガチンコ・ジョーカー》を撃たれる場合は、ここで1点入れておくかおかないかで、次ターン以降のリーサルを通せるかが大きく変わる。

先ほどの続き。
相手は《リュウホ》+《勝利ガイアール》で《ホルモン》と《チャブル》を除去してきた。
予定通り《エクス》+《グレンモルト》を展開したところ。
ここで《チャブル》は自爆特攻し、更に《グレンモルト》で《勝利ガイアール》に攻撃する。
ビッグマナに対しては《ガイギンガ》の龍解がまずゴールとなるため、確実な龍解を狙いに行く。
この後《エクス》2点を入れれば、《ガイギンガ》の追加2点を止めるカードは《オリーブオイル》程度となる。
《エクス》《グレンモルト》が共にSAなことから《吸い込む》は踏んでも効果が薄く、《母なる大地》も盤面数は変わらない。
負け筋はブーストカードを3枚踏んで《覇》が出てくるくらいである。
《勝利ガイアール》に攻撃せずに1枚でも盾を割る場合、そこで《グレンモルト》が除去されると相手の盾が残る恐れが出てくる。
無理してこのターンにリーサルを狙いにいく必要も、《チャブル》を惜しむ必要も、《ガイギンガ》の火力の空撃ちを防ぐ必要もない。


③上記②の発展

相手のマナゾーン

白抜き4c対面。
後攻4ターン目、何を埋めてどのように動くか。
《グレンモルト》を埋めて、《ボルシャック・ホール》から《チャブル》×2を展開し、更に《青銅の鎧》で1点入れた。
対面の次の動きは
・《スーパーヒーロー》
・《ガチンコ・ジョーカー》
・《リュウホ》
が考えられる。
まず、一番キツイ《スーパーヒーロー》に関してはそう何枚も入れるカードではなく、見えたからといって過剰に恐れるべきではない。
《スーパーヒーロー》が出てきた場合に一番損失の小さい立ち回りは《青銅の鎧》を出すことだが、それは《リュウホ》+《勝利ガイアール》で全処理されてしまう。
採用枚数からして、意識すべきは《リュウホ》の方で《スーパーヒーロー》は切る。
次に《ガチンコ・ジョーカー》は対処のしようがなく、手札を奇数に保つために《青銅の鎧》をプレイするのは上記の通り《リュウホ》の裏目の方が目立つ。
②のケース同様、《チャブル》×2から《青銅の鎧》で1点入れることで《ガチンコ・ジョーカー》を撃ちづらい状況に持ち込めるため、これも無視すべきである。
結論、こちらの動きとしてはまず《ボルシャック・ホール》を撃って《チャブル》×2を展開し、1点を入れることが決まった。
(ちなみに、《勝利リュウセイ》や《ABYTHEN》を出すパターンは前者なら1点《吸い込む》が痛く、後者は《ガイギンガ》龍解を狙う時に《チャブル》より1点多く割ることからリスクが高い上に《勝利ガイアール》への自爆特攻も選択肢に持てない。)
そして、相手の次の行動は大方1枚も見えていない《リュウホ》になる可能性が高いと絞ることができる。
何をマナチャージするかを考えよう。
相手が《リュウホ》からどの選択肢を取って来るかを想定考えた際、概ねして以下の二つになると考えられる。
・《勝利ガイアール》+3000火力で《青銅の鎧》と《チャブル》を除去
・《勝利リュウセイ》+3000火力で《青銅の鎧》を除去
前者の場合は②のケースと同様に《グレンモルト》から《ガイギンガ》の龍解に持っていければ良い。
後者の場合、こちらの次ターンの使用可能マナは5となり、《グレンモルト》の着地ができなくなる。
このターン《青銅の鎧》を埋めていた場合、トップで解決しない限りはチャージで1ターンを返すこととなってしまう。
その後に《ガチンコ・ジョーカー》を撃たれると、流れは完全に相手側に移ってしまう。
そのため、ここは次のターンの最低限の動きを持っておくべく、《グレンモルト》を埋めて《青銅の鎧》を手札に残すべきと考える。
そもそもとして、ビッグマナ対面に順調な動きからビートを仕掛けられる場合は《グレンモルト》は1枚あれば十分ということも多い。
圧倒的パワーカードで埋めることをためらってしまうカードだが、時には思い切って埋める勇気も必要。


④残り盾3で《ガイギンガ》は殴るべきか

手頃なキャプチャの入手ができなかったので部分的な切り抜きで。
2→4→6で動いて2点入れ、《ガイギンガ》に龍解できたパターン。
この状況で《ガイギンガ》で追加の2点を入れるべきか、ということは常に考えるべきである。
2点行く裏目と行かない裏目はいついかなる時も想定しよう。
頻出するパターンの一つが、上記の状況で手札に2枚目の《グレンモルト》がある場合である。
次のターンに《グレンモルト》を出して2枚目の《ガイハート》を装備、《グレンモルト》1点→《ガイギンガ》2点と攻撃することで、《ガイギンガ》の攻撃で2枚目の《ガイハート》が龍解し、トリガー《スパーク》をケアすることができる。
当然《DNA・スパーク》の場合は盾を追加されてしまうのでリーサルはいけないが、そのまま《ガイギンガ》の攻撃で盾0にすることは可能。
《ホワイトフレア》の場合は他の攻撃クリーチャーがいれば完全に無効化することができることは覚えておかなければならない。

【墓地ソース】対面の場合、この盤面を作った際に相手の場に小型のクリーチャーがいるという場合が少なくない。
ここで《ガイギンガ》が攻撃すると、返しのターンに相手が《キューブリック》で《グレンモルト》バウンス+《クロスファイア》で《ガイギンガ》処理+小型で《青銅の鎧》処理と動くと、こちらのリーサルは消えてしまう。
《ガイギンガ》が攻撃しなかった場合、《デスゲート》をケアしながらリーサルを狙う立ち回りが可能となる。

ビッグマナでは相手の現在のマナ数によって、トリガーブーストを踏んでしまうことによる裏目が多々ある。
特に6マナの際にブーストを踏むと、《永遠リュウ》や《ダイハード》に繋がって耐久ゲームをされてしまう場合が少なくない。
ビッグマナには基本的に単体除去のトリガーしかないため、ここで無理せず攻撃せずとも、次のターンにもう1枚の《グレンモルト》を加えた過剰打点で攻めればほとんどの場合で勝利できる。

同型の場合はブーストを踏んでしまうことはもちろん、《オチャッピィ》を警戒する必要がある。
特に相手が次ターンで7マナに到達する場合、《オチャッピィ》からの《エクス》+《モルト》までリーサルを組まれてしまうのには注意が必要。
相手に手札を与えてそのリスクを高めてしまうか、早期に《クロック》や《スパーク》を踏んでおくかは公開領域を確認しながらよく考える必要がある。
また、この盤面を作っても残りの手札に《グレンモルト》やSAなどの二の矢となるカードがない場合、相手の《エクス》+《グレンモルト》から盤面処理をされてリソースゲームで負けてしまうということも少なくない。
一度盤面を0にされてしまうと、残り盾1の相手を攻め落とすのは簡単ではなくなる。

紹介したのは、最後を除いては手札に《グレンモルト》が控えている状況を想定した場合だけだ。
当然、《グレンモルト》がないパターンや、他のSAがあるパターン、《エクス》も手札にあるパターンなども起こり、対面の盤面やマナも考慮するとその時々で無数な形が存在する。
もう一度記しておくが、《ガイギンガ》で追加の2点を入れるべきか、ということは常に考える必要がある。


⑤窮地での勝ち筋の考え方

白抜き4c対面。
《モルト》+1体で《ガイギンガ》の着地が見える状態。
既に《ガチンコ・ジョーカー》を1回受けており、ジャッジで負けて相手の手札に《ガチンコ・ジョーカー》が戻っている。
リソースを枯らされ、1枚でもトリガーを踏んでしまえば圧倒的に不利な状況。
攻撃を《モルト》と《ホルモン》のどちらから行うか。
《グレンモルト》から攻撃する。
除去トリガーである《吸い込む》《ラブスナ》《母なる大地》を踏んだ際、相手が《グレンモルト》を除去してくる可能性が高いため。
要するに、この状況は仮にトリガーを踏んでしまったとしても、相手の盾を3枚にしておきたい。
この後トップでホールを引いて《チャブル》×2を展開できた際に、《エクス》、《モルト》、《シューティング・ホール》を絡めたリーサルが見込めるようにしておく。

先ほどの続き。
《グレンモルト》の1点で《吸い込む》を踏み、《グレンモルト》を戻されたため、予定通り《ホルモン》で更に1点入れた。
返しのターンで相手は《ライフ》+《リュウホ》で3000火力と《パンツァー》を展開。
こちらは《フェアリー・ホール》を引いて《チャブル》×2を展開できた。
相手の次の動きはほぼ公開情報である《ガチンコ・ジョーカー》で《グレンモルト》を落としに来ると想像が付く。
その場合、《エクス》か《グレンモルト》か《シューティング・ホール》を引ければリーサルが狙える。
《永遠リュウ》を出してきた場合は《チャブル》2体の攻撃で《ガイギンガ》が着地できる。

続き。
相手は読み通り《ガチンコ・ジョーカー》を使って《グレンモルト》を落としてきた。
こちらのトップは《フェアリー・ホール》。
残念ながらリーサルはいけない。
ここは《勝利ガイアール》を出して1点だけ入れた。
相手は必ず《勝利ガイアール》を除去してくるだろう。
次以降のトップでホールか《エクス》か《グレンモルト》のどれかを引ければ勝てるようになる。
《永遠リュウ》や《ウェディング》を手札に入れるリスクを最低限にするため、《チャブル》は攻撃しないでおく。
(後になって再考したところ、次のターン相手の《勝利ガイアール》を出されて《チャブル》が除去されるとキツイ状況になるため、《チャブル》で割り切ってしまって後はトップSAに賭ける選択肢もあると気づいた。
その場合は上記の有効牌を拾われることや、《吸い込む》を踏んで《勝利ガイアール》除去からの《永遠リュウ》や、《永遠リュウ》+《ジャスミン》でほぼゲームセットとなる。)

続き。
相手は《ドラゴ大王》を出してきた。
《グレンモルト》の択が潰され、ホールか《エクス》が回答札となった。
トップは《エクス》だったため、リーサルが通って勝利。
結果だけ見ればトップ解決の運で勝っていると見えなくもないが、そもそも先攻で2→4→6《ガチンコ・ジョーカー》を撃たれている時点で投了必至の絶望的な状況である。
今回の選択が完璧とは限らないが、常にリーサルパターンと相手のプレイを読んだ行動はが必要ということを伝えたい。


おわりに

以前(と言ってもかなり前ですが)Nエクスに関して、頭の中の内容を書き起こしてみるということをしました。

この記事、あとがきにも書いている通り、かなり速筆で乱暴に書いた記事だったんです。

しかし、デュエプレの記事では過去最大に反響を得ることができ、感謝の言葉をたくさんいただけました。

そのため、この手の特定デッキを掘り下げる記事は機会があればまた書きたいと思っていたところです。

とはいえ、時間がないことを言い訳に1年近くの時間が流れていたのですが、憧れだった【グレンモルト】に存分に触れる中で重い腰を上げることにしました。

今回は理論に関する部分と、プレイングに関する内容を中心に書いています。

文字が多くて読みやすいとは言い難く、その上内容も正しいとは自信を持ち切れていないものです。

それでも、真剣に読んでいただければきっと学ぶことがある記事には仕上がっていると思います。

少しでもお役に立てば何よりです


最後に投げ銭方式で、内容とは関係ない文章を残します。

無理をする必要はありませんが、この記事や過去記事も含め、私の日頃の活動に対して見合う価値があったと思ったらご購入いただけると大変嬉しいです。

いただけなくても、少しでもこの記事があなたの日々の楽しみにつながれば幸いです。

それではまた。

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