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デュエプレ18弾環境考察(NEW)

※全文無料です。気兼ねなく。

こんばんははじめまして。海月です。

書いているのがたいてい夜なのでこんばんはとしておきます。

自己紹介はあまり意味を成さないと思うので省略します。

とりあえずデュエプレはサービス開始当初からプレイしていて、毎月マスター到達するくらいです。

以下にて18弾環境の推移と簡単な解説を記録として残していきます。

シーズン終了直後に随時追記予定です。


全体概観

序・中盤の環境変遷については下記参照。

それぞれリリーズ一週間後、二週間後の環境を追ったもので、それなりに質感を持った情報となっているので参考としてもらいたい。

序盤から一貫しているのはビートダウンに向かい風な環境ということ。

主に『4cメンチ』と『ルドルフ天門』の防御力の高さに依っているもので、これが環境変遷に影響を与えている部分が大きい。

ガロウズゴクドラゴンカップではこの二つのデッキを軸に、その機微を読んだデッキの活躍が見られた。


ガロウズゴクドラゴンカップ最終TOP100

※1名で複数のデッキを使用していた場合はすべて計上

圧倒的最多数となったのは『4cメンチ』。

入っているカードすべてが強力といっても過言ではなく、特に「ホワグリ」「ヨーデル」「リュウセイ・ホール」は規制候補と言えるほどに環境を規定する力が強い。

構築は確定枠が多すぎるかと思われたが、環境中盤から終盤にかけて「ウルコス」「声援」「フェアリー・ホール」「キラーメガネ・ホール」「ナルトサーファー」「インテリジェンス3rdG」などがアレンジとして試されてきた。

圧倒的Tier上位となるデッキは構築が固まりやすいが、ピン投が多いところも含めてプレイヤースキルの求められるデッキとなっている。

二枚看板となっていた『ルドルフ天門』は、蓋を開けると『4cメンチ』には大差を付けられる結果となった。

が、白と黒を軸にした数少ないデッキとして、環境での存在意義は大きい。

ハンデスと「ヘブンズ・ゲート」による防御力は唯一無二なもので、今後も上位プレイヤーを中心に好まれていくと考えられる。

環境序盤に採用が広まった「ファンク」は、これ1枚で主要なサイキックを止め切ることはできず、『天門』側が「ファンク」を絡めた2アクションを取りづらいことから終盤にかけて不採用の構築も見られた。

とはいえ、複数並ぶ際の脅威性は高く、環境の流れを読んで採用が主流となる可能性も大いにあり得る。

『ルドルフ天門』と並んで二番手の入賞数に食い込んできたのは『シータババンディメンジョン』だ。

環境に刺さりが良く、一部で環境序盤の答えとなっていたこのデッキは、不運なことに「悠久」の不具合による被害を最も受けるデッキとなっていた。

それ故に実力や流行度が測りづらい側面を持っていたが、不具合が修正された2/10以降急速に広まりを見せる。

ポイントはやはり『4cメンチ』と『ルドルフ天門』に寄せた強みを持つ点にある。

この二つのトップデッキはビートダウンを止める力が非常に強く、そうした耐久力と引き換えに速度を落としたデッキに対して、かつての『刃』や『ターボゼニス』のようなコンボ・ビッグマナデッキが台頭してくるのが常だ。

が、前者は能力調整が入り、後者は環境で戦うほどの立場を築くことはできなかった。

その隙間にスッと入り込んできたのが、優秀なシータカラーのカードを軸に、『Nエクス』よりも強固な突破手段を携えた『シータババンディメンジョン』だった。

公認大会での上位入賞も目立ち、ガロウズゴクドラゴンカップの山場を作った、メタを動かしたデッキと言える。

入賞数からしてここまでがトップデッキの括りだろう。

これら三強に抗ったデッキとして、『シータNエクス』と『ワイルドベジーズ』が続いた。

ビートダウンに苦しい環境であるとは前述したが、『シータババンディメンジョン』の台頭が付け入る隙となった。

守りの薄いそちらに有利を取れることはもちろん、『シータNエクス』は「悠久」による強化を、『ワイルドベジーズ』はリソースと「ドン・グリル」のパワーを活かした柔軟な攻めを武器とできている。

同じことは各種『速攻』の入賞にも言え、それぞれの特性を活かして最終版での巻き返しを見ることができた。

その他特徴的なデッキをいくつか紹介する。

一つは『シータアンノウン』。

迷った末の命名だが、シータカラーを基盤に伸ばしたマナでビッグアクションを行うという方向性は『ババンディメンジョン』等と合致している。

あちらの通りが良いのであれば、こちらも通用しやすいという見立てはできたと言えるだろう。

このデッキタイプの使用者は2名のみであったが、もう少々期待ができたと考える。

筆者は『シータ紅蓮ゾルゲ』というデッキで68位に残っているが、この発想はこれらの『シータアンノウン』と『シータNエクス』の折衷に近い。(グラフ上はNエクスに分類した)

ゼニス等のビッグアクションに繋ぐ、という目線では『弾幕聖地』の入賞も1件だが見られた。

シータカラーを基盤にさらに白を加え、防御力と爆発性を相互補完している。

理論上広い対面を見ることができ、上手く構築されていると感じた。

また、まったく異なる方向のデッキとしては『ネクラセラフィナ』が3位の好成績を残している。

『ルドルフ天門』に対しては不利を取る構築となっているが、「セラフィナ」のポテンシャルの高さは流石のもの。

こちらでも「ヨーデル」と「メンチ」の組み合わせは使用されており、前月のガイアールオレドラゴンカップで見られたトリーヴァ型のように幅の広さを改めて感じさせられた。

最終TOP100に残られた方々のツイートを下記にまとめている。

データとして非常に価値の高いもので、これほど多数の人が公開して下さることに毎度のことながら頭が下がる。

今回はNDの記事であるが、AD版も如何に貼付しておく。


鬼丸覇カップ最終TOP100

鬼丸覇カップの大まかなメタゲーム変遷をたどると、

①前期の流れを継いで
 ・ババンディメンジョン
 ・メンチ
 ・ルドルフ天門
がメインの、環境の固まりを感じる発進となったが、

②2月末~3月頭頃に『アナカラーザビミラ』が台頭し、

③これが『ルドルフ天門』の後退を招いたことから、

④ビートの有力デッキとして『ワイルドベジーズ』の立ち位置がよくなった。

⑤『ルドルフ天門』の後退と『ワイルドベジーズ』の復活で環境全体のバランスは揺らぎ、結果として総合力No1の『4cメンチ』がトップで終わった。

といったところ。

途中『ドロマーエイリアン』の立ち位置が良くなったりと、このデッキは18弾を通じて面白いポジションを維持し続けた。

「ガガ・アルカディアス」というカードの深みが特に感じられた環境であったと、振り返って思う。

広範はマンネリ化を嘆く声も聞こえたが、『アナカラーザビミラ』の出現から始まるメタゲームの変遷は記録しておくべきだと感じた。

いくつかその中で出てきた珠玉のアイディアを引用して終えておく。


環境デッキリスト

リストの作成には上記最終TOP100の公開者をはじめ、日ごろTwitter上で情報公開して下さる方々や、note等記事を書いて下さっている方々ものを参考にしている。

また、環境の趨勢については下記BEANS様のサイトを、デッキリストの作成にあたっては画像からデッキコードの発行を行えるCoco様の下記PictDeckerを活用させていただいている。

多方面に心より感謝を。


シータババンディメンジョン

序盤は基本的な『シータNエクス』の動きを取り、「ババン」着地後の大量のマナを活かして「永遠リュウ」+「ディメンジョン・ホーン」から大型サイキック獣を展開し、ワンショットを決める。

超次元の枠には「ドラヴィタ」がほぼ確定で入っており、「ディアス」まで入れるかは人によるといったところ。

「スーパーヒーロー」は守りの薄いこのデッキにおいて役割が大きく、成立の立役者とも言えるかもしれないが、自軍にまで効果が及ぶ点は注意。

「母なる大地」で意図せず利用されることは常に念頭に置いておきたいが、これらの点を嫌って「スクラッパー」となっているものも見られる。

ターボ・コンボ型のデッキとしては柔軟性が高く、環境最有力となっている。


ターボゼニス

当初青緑型が主流であったが、白を加えたものや黒を加えたもの、ターボに特化したものから軽減サイクルを活用したものなど、様々な方向へ派生した。

2月中旬現在はガロウズゴクドラゴンカップで結果を残したシータ基盤のものが最も有力だと思われる。

リミット系としての評価は過去の同種デッキと比べてもさほど高くはないが、ゼニス自体はグッドスタッフであることから、まだまだ拡張の可能性はあると言える。


ワイルドベジーズ

環境で存在するデザイナーズのビートダウンとしては唯一。

構築はタッチ青がメインで、タッチ白、タッチ黒、緑単なども見られる。

展開の仕方や攻め方にコツがいるが、相手にリーサルを突き付けてトリガー勝負に持ち込む力は強い。

超次元を使わないにもかかわらず「ファンク」が刺さって来るのは痛いところ。

「ピーチ」のパワーはその点優秀な働きをする。

ウィニーのプールに物足りなさがあるが、それでも上位で見かけられることや「カクタス」の探索の都合を鑑みれば、次弾以降でもプッシュされる際の将来性はあると言える。


4cメンチ

基盤自体は17弾末期のガイアールオレドラゴンカップで見られたものの、この18弾で圧倒的な完成度を誇るまでになった。

耐性を持たせた「四つ牙」でアドバンテージを取り、生存すれば9マナで勝負を決めに行けるフィニッシュ力の高さと、「ホワグリ」等による厚い守りを両立している。

基盤の部分は固まり切っているものの、前述のように細かなところではまだ確立していない部分も見られる。

規制の可能性も含めて、今後の動向を注視する必要があるだろう。



ルドルフ天門

シータカラー環境の中でコントロール系の最後の壁にして鉄壁。

というのは言い過ぎかもしれないが、これだけシータカラーが優遇された環境の中でドロマーカラーのデッキが立場を保てているのは特筆すべきことである。

こちらも『4cメンチ』同様、構築が固まっているようで実は細かなアレンジは人によって差が大きい。

ハンデスの枚数から「ファンク」の有無、「魂と記憶の盾」から「ガガ・コロリン」まで幅が見られる。

「Nワールド」の多い環境であることから「バルカディアス・チャージャー」や、通りの良さもあって「バルカディアス」も再び注目対象となってきた。


5cミラクル

同じタイプのデッキ同士の場合、基本的には色が多い方が優位を取りやすい。

シータカラーを軸にブースト環境となっている中で、その点『5cミラクル』は立ち位置が良くなっていると言える。

ただし、黒のカードがさほど強くない環境であることから、色の少ない『4cメンチ』の方が上位にいる環境であえて5色にする意味は考える必要がある。

依存したフィニッシャーがないことから、ゼニスなどの強力なグッドスタッフを採用できる点を強みとしていきたい。


速攻

大きく4種、赤白、青黒、赤黒、白黒が存在するが、主流は赤白と青黒。

赤白は最も安定して速度が出しやすく、「サプライズ・ホール」や「スパーク」などの若干のトリガーも採用できる。

青黒は「ゴーゴン」による遅延や進化による展開力を個性とし、最もプレイ差が出やすい特徴を持つ。

ミッドレンジ系のビートダウンには苦しい環境だが、4ターンがフィニッシュの指標となる速攻まで早ければ活路を見出せる。

青黒の場合は『青黒リバイバー』という呼称もある通り、速攻一筋でない戦い方にどこまで強みを持てるかがカギとなっている。


ハンター

『速攻』とミッドレンジの間、という速度のビートデッキになるが、最早『ハンター』という括りにした方がいいのかもしれない。

「リュウセイ・ホール」に苦しむデッキであり、後手を取ると厳しい対面が多いものの、登場時から変わらず先手時の突破力は高水準を保っている。

『速攻』同様上位の環境バランスが揺らぐ中で再び復権の兆しが見えてきた。

「スクラッパー」の採用率低下などの追い風要素も少なからずあるため、今後も環境読み次第で勝てるデッキのまま推移すると考えられる。


エイリアン

『ハンター』同様に息が長く、コントロール性質の強さから玄人好みのデッキとして浸透してきた。

「ガガ・アルカ」の環境にエイリアンが増えるほどに価値が落ちるという特性が絶妙に働き、陰の抑止力としての特性は今環境も健在だ。

「おつかい」「ファンク」などの強化も受けており、『4cメンチ』に有利であることは大きな武器となっている。

地味なデッキ故にあまり浸透していないが、前環境と比べてハンデスの枚数や「デストラーデ」を削る変化を経験している。


Nエクス

白の入った構築は『4cメンチ』の方に軍配が上がるため、基本的に現環境でNエクスと言う場合にはシータカラーの構成を指す。

ビートが苦しい環境であることに変わりはないが、現カードプールの中で最も総合的な強さを持つミッドレンジビートがこの『Nエクス』だ。

ガロウズゴクドラゴンカップの最終結果に見られた通り、ビートの抜け道が見つかる時には注目を集める候補となる。

「悠久」「覇」などの強化パーツも得ており、特に「悠久」はトップメタに対して有効に作用するカードであることから期待が高い。


MRC

15弾から存在する一時期環境を牛耳った力は今なお存在感を持つ。

「Nワールド」の溢れた環境であっても「ヴォルグ」の肥やし力はそれを上回ることもあり、一筋縄ではいかない。

特に『MRC』側は3→5の再現性が極めて高いこともあり、ハンデスも絡められる中で「Nワールド」を合わせて出していくことはそう簡単でもない。

ガロウズゴクドラゴンカップでも中盤から終盤にかけて一定数見られ、今後も一定の立ち位置は保ち続けると考えられる。

クリーチャーを極端に減らした構築は以前からADでよく見られたが、こちらでも遭遇機会が増えてきた。


おわりに

13弾の超次元登場以降の環境変遷は、カードプールが追加されるごとに目まぐるしく、経験する度にハードルを上げる我々の予想を、さらに越えてくる形で訪れてきました。

その超次元が終わった今回の18弾は、大方の見立て通り既存デッキのマイナーチェンジがメインとなり、若干のマンネリ感が漂う様相を見せています。

これも紐解いていけば『4cメンチ』の完成度の高さやシータカラー優位のカードプール、それと白の親和性や黒の専用化などの深い理由はあるのですが…これを書く2月中旬ではわかりやすい形で17弾までにあったダイナミズムは表面化していません。

とはいえ、今までの環境変遷が複雑だったとも言え、今環境もデッキの種類はそれなりに多くあるところを見ても、まだまだ期待できる部分はあると言えます。

動向は常に追って追記していくので参考にしていただければ幸いです。

最後に投げ銭方式で、内容とは関係ない文章を残します。

無理をする必要はありませんが、この記事や過去記事も含め、見合う価値があったと思ったらご購入いただけると大変嬉しいです。

いただけなくても、少しでもこの記事があなたの日々の楽しみにつながれば幸いです。

それではまた。

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