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新カード解説②(デュエプレ23弾)

こんばんははじめまして。海月です。

書いているのがたいてい夜なのでこんばんはとしておきます。

自己紹介はあまり意味を成さないと思うので省略します。

とりあえずデュエプレはサービス開始当初からプレイしていて、毎月マスター到達するくらいです。

23弾の新カードの考察第2弾です。

1弾はこちらをどうぞ。

指標はこんな感じ。

9~10 環境トップレベルのキーカード。
7~8 優秀。環境でもよく見かけるレベル。
5~6 悪くはない。デッキや環境次第で使われる。
3~4 環境外。地雷枠や限定構築向け。
0~2 見なかったことにしていい。

基本的にはグッドスタッフ性とカードパワーを焦点にしているため、コンボ前提のカードはこの評価の限りではありません。

また、評価はするものの、用途の紹介や背景ストーリーでの活躍を適宜織り交ぜていきます。

それでは以下、本題です。


高貴の精霊龍 プレミアム・マドンナ

事前評価:4

TCGからの変更点はありません。

名前から推測できる通り、《パーフェクト・マドンナ》を模したカードです。

サイズが上がって打点になる代償として、耐性が相手ターン中のみとなっています。

《パーフェクト・マドンナ》の運用が壁やコスト役ということを踏まえると、重要なのは軽さと耐性の一貫性です。

その二つに反する性能をすることから、このカードを《パーフェクト・マドンナ》と同じ運用をするのは誤りだと言えます。

打点や種族を活かして、【天門】のアタッカーや《アリファリオン》の頭数にするのが適した使い方になりそうです。

ただ、デュエプレでは《パーフェクト・ギャラクシー》がTCGから上方修正されてブロッカーを得ています。

こちらがADでもまったく見ないカードという点を踏まえると、さすがに活躍には難しそうです。

一応、コマンド・ドラゴンを持つ点がサポートの範囲を拡充しているので、完全に立つ瀬がないということはありません。

場持ちの良い打点という点では、クイックピックなどの限定戦ではその名に見合った光り方をする性能です。

ちなみにこの「クイックピックでは強い」は誉め言葉ではないという意見も聞きますが、クイックピックですら活躍の難しいカードも無数にあるので十分誉め言葉だと思って書いています。

筆者はクイックピックで1位を取ったことがあるので、何卒信じていただければ…


ドラゴンズ・サイン

事前評価:8
FT:いでよ、精霊龍たち!その正義を示すのだ!

TCGからの変更点はありません。

デュエプレでは、先にこのカードをオマージュしたであろう《オリジナル・サイン》が存在しましたね。

1ドローが付く代わりに多色化していたので、《ドラゴンズ・サイン》とほとんど互換と言えるカードです。

《オリジナル・サイン》が出た時に、はるか未来の《ドラゴンズ・サイン》と肩を並べるスペックのカードと恐れたものですが…時の流れが本当に早いですね。

5コストのカードで7コストのカードが出せ、かつそれがトリガーでブロッカー付与によって受けにもなるとなれば、カードパワーは十分です。

あとはこれから出すカードに何が存在するか?ということが焦点となります。

現状候補となりそうなのはこんなところ。

あとは《パーフェクト・アース》なども対象となりますね。

率直に言えば、ロクなカードはないです。

このあと追加されていくカード次第だと言えます。

TCGではおそらく次の弾に出るであろう《ヘブンズロージア》が出てちょこちょこと使われるようになりました。

今回登場するであろう《エバーローズ》の強化体・《セイントローズ》はドラゴンを持たないため、対象とならないのが残念です。

《ヘブンズロージア》が出てから環境級となるには、ここから更に1年以上の時間を要します。(デュエプレのエキスパンションなら3~4つくらい?)

そこから更に時間を経ると選択肢が拡充されていき、2023年現在でも現役級のカードです。

「出た当初はいまいちだったものの、現代に近づくにつれて評価された」という意味では前回の《豊潤フォージュン》と似たところがあります。

単純にカードプールの増加で選択肢が増える上に、コスト参照故にインフレに対する伸縮性が高いことが影響していますね。

この年譜の通りにいくならばデュエプレでの活躍はまだまだ時間がかかりそうです。

ただ、デュエプレはこれまでビート優位のゲームデザインがされてきており、その歯止め役として【天門】が存在した側面がありました。

これから《ヘブンズ・ゲート》がND落ちしていく中で、このカードが後続を任せられる可能性は大いにあると考えられます。

TCGではRだったレアリティがVRにされたことからも期待が窺えるカードです。


龍覇 スコッチ・フィデック/天守閣 龍王武陣 -闘魂モード-

事前評価:フィデック→5 龍王武陣→6

TCGからの変更点はありません。

5コストのドラグナーサイクルで全文明に存在し、いずれもパワー5000で文明に縛られずに3コストのドラグハートを出すことができます。

6コストドラグナーは自分の文明以外は2コスト以外しか出せないため、5コストドラグナーが完全に劣るということはありません。

サイクルではまったく同じ性能となるため、評価は文明性質に左右されてきます。

この《スコッチ・フィデック》は火文明であることからビートに使いやすく、連ドラ系のドラグハートを呼び出すに適した最軽量のドラグナーでした。

これが実装されるかは別としても、状況に応じたドラグハートを使い分けられる汎用性は、サイキックを展開するクリーチャーの《カモン・ピッピー》や《次元流の豪力》に近いものがあります。

6コストのドラグナーに比べると地味ですが、赤緑系のビートダウンに採用検討できるだけの性能はあるカードです。

《龍王武陣》は自軍へのパンプ効果を持ちます。

直接的なアドバンテージにこそならないものの、超次元ゾーンに選択肢として持てるパンプが強力なのは、サイキックの《ツッパリキシ》が示していた通り。

不意を突きやすく、形勢を大きく変える可能性を持ったカードです。

《グレンモルト》は《永遠リュウ》が弱点の1枚でしたが、このカードがあればバトル中のパワーが9000となり、《将龍剣ガイアール》によるバトルで除去できるようになります。

強力故に7000のパワーラインが意識されるカードのため、これによって補強可能となるのは大きいでしょう。

《スパーク》系とも相性が良く、ミラーマッチでも優位に立ちやすい優秀なドラグハートです。

龍解条件もかなり緩く、これを出す時点でドラグナーが1体いるため、もう1体いてターンが返って来るだけで達成できます。

龍解すると《ガイシュカク》になります。

龍回避こそもたないものの、5コストの《スコッチ・フィデック》から出てくるパワー7000と見れば十分です。

パンプはフォートレスの時から文明指定がなくなり、加えてブロックされた時のアンタップ効果も付与されます。

性能としては5コストホールから出る7コストサイキック以上のものであり、この点でもそこそこのパフォーマンスということがわかりますね。

龍解している=場に2体のクリーチャーがいるということから心強い打点となり、その上でブロッカーを貫通する効果も持ち合わせています。

《スコッチ・フィデック》→《グレンモルト》とマナカーブを繋ぐビート戦術は悪くないでしょう。

また、今弾で重量級のドラグナーが登場しますが、そちらは6コストのドラグハートを出すことが可能です。

《ガイシュカク》はちょうど6コストのため、クリーチャー面を直接展開することがてます。
 
表面が6コストのドラグハートは強力すぎて《ガイシュカク》が霞むほどの性能ですが、やはり選択肢として持てる点は魅力です。

パンプと超次元ゾーンの強さに気づかせてくれる、良いドラグハートだと言えます。


音感の精霊龍 エメラルーダ

事前評価:7
FT:この一瞬に、耳を澄ませよ。

TCGからの変更点はありません。

名前に含まれる通り、《エメラル》(デュエプレ未実装の初期カード)のブロッカー版です。

ただし、能力は似たようでいて小さくない差があります。

デュエプレで実装されていて、22弾環境で現役の《アクア・スーパーエメラル》と比較してみましょう。

①《エメラル》が仕込み→回収の順なのに対して、《エメラルーダ》は《回収》→仕込みの順で行い、なおかつそれらがすべて任意
⇒つまり、盾が0の状態で追加するだけといった選択も可能です。
盾が0にされると無力になった《エメラル》よりも各段に防御性能が高くなります。

②トリガーを使うことができる
→《エメラルーダ》で回収したカードがトリガーで、それを使用した場合、トリガー解決後に盾追加を行います。
トリガーは効果処理の間に挟まった場合、呪文であれば効果解決を終える、クリーチャーであれば場に出るまでが一続きです。
よって、呪文トリガーでドロー等を行った場合、引いてきたカードをそのまま盾に仕込むことが可能です。
前回の記事で紹介した《水霊の計》は3ドローの効果を持つトリガーのため、《エメラルーダ》で《水霊の計》を捲る→3ドロー→引き込んだ《ヘブンズ・ゲート》を埋める、といった動きができます。

文字にしてみれば「盾(ライフ)を入れ替えるだけ」というシンプルなものですが、そこにトリガーという要素が絡むことで奥行きのある効果に仕上がっています。

もちろん【天門】の強化になるカードであり、そちらでの検討が最も素直な道です。

TCGではデュエプレと効果の異なる《ミルザム》と併用する【天門ループ】で登場直後から大暴れした実績を持ちます。

1枚のシールドに5枚乗せるため、《エメラルーダ》で6枚まとめて回収できました

結果として《ミルザム》をプレミアム殿堂に送った立役者でもありました。

とはいえ、その道が断たれても【天門】では引き続き便利に使えるカードであり、コストが低くて単体としてのグッドスタッフ性も高いことから、その他のデッキでも《ホワイトグリーン・ホール》の2枚目以降として活躍します。

また、後々「コスト5以上の光のドラゴン」であることに意味が出てきてからは、その点で評価が上がるということもありました。

その他では、シールドに触る手段としてループデッキのキーパーツの盾落ち対策として使われたりといったこともあります。

ドロマーカラーの【天門】では、これによってデッキパワーを落とすことなく、山札以外のすべてのゾーンに触れる方法を持てるようになりました。

コスト5が素出ししやすいものであることから踏み倒しをかいくぐりやすく、パワーが5500なことから《5000GT》下でも出すことができます。

《プリン》を封じられてしまう【トリーヴァ大地】では歓迎される要素でしょう。

コンボ要因としてもグッドスタッフとしても、幅広く使われる可能性を持ったカードです。


蒼華の精霊龍 ラ・ローゼ・ブルエ

事前評価:8.5
FT:ラ・ローゼ・ブルエがいる戦場には、蒼いバラが咲くという。

TCGからの変更点は、シールド化の強制と、耐性付与効果が自身のみから自分のドラゴン全体に広がった点です。

コスト・パワー・能力の性質からして《ジャンヌ・ダルク》を思わせます。 

こちらがそれなりに優秀ながらに環境でほとんど見ない点を鑑みると、このカードが使われるにはより強力であることが求められます。

一つ目の効果は、ドラゴンの攻撃とブロックに反応して盾追加を行うもの。

シールドを増やす効果はビートダウン優位になりがちなデュエプレにおいて、一貫して強力な効果です。

もちろんこのカード自体もドラゴンなので反応し、場のドラゴンブッカーの数×2の面を止めることが可能となります。

《ヘブンズ・ゲート》や《ドラゴンズ・サイン》がトリガーして出た場合はそのまま返しのターンでタップキルを行いながら盾追加を行え、まさにビート殺しの活躍が期待できます。

似た動きができるカードには《セイント・マリア》がありましたね。

こちらも強固な壁となる素質のあるカードでしたが、重さから《ミルザム》が競合となってしまうカードでした。

《ローゼ・ブルエ》は素のコストも7とまだ軽く、《ドラゴンズ・サイン》という踏み倒し手段が加わるので圧倒的な使いやすさがあります。

パワーも《グレンモルト》《シューゲイザー》を上回る7500であり、これ1枚でビートダウンを完封できるということも容易に起こり得ると考えられる性能です。

もう一つの耐性効果も、こうしたカードにありがちな脆さを自ら補うものとなっています。

《ジャンヌ・ダルク》同様に《シューティング・ホール》などのブロッカー破壊を避けられることは当然として、《デスゲート》や《吸い込む》までも無効化できるものです。

これは単に場持ちが良くなったというだけではなく、このカードがトリガーケアするフィニッシャーの役目も果たすようになったということを意味します。

攻撃時の盾追加と相まって、十分に展開した状態からこれを絡めてビートをされると、どんなトリガーでも返せないという状況を作ることもできるでしょう。

1枚で複数の役割をこなせるカードは得てして強力で、コストに見合った効果を持って攻めと守りの両方に使えるこのカードは、機械的に判断しても優秀なカードだと評価することができます。

問題は採用先があるか、ということ。

TCGでは【天門】がループによって殴らずにフィニッシュするデッキになった都合から、真っ当な性能をしたブロッカーは揃って目立ちづらい環境にありました。

デュエプレでは【天門ループ】が実現されることはほぼ100%ないため、正当な受けデッキで立つ瀬があると思われます。

特に、度々述べてきているようにデュエプレは基本がビートダウン優位のゲームです。

これ1枚でビートを苦しめるには十分な性能のため、【天門】や【白単】などで環境メタの位置づけでの活躍が最低限期待できるでしょう。

場持ちの良さと、盾追加によるロングゲームを活かして《アルファリオン》に繋げるのもありです。

《ドラゴンズ・サイン》から出す候補がもう一種類くらいあれば、【グレンモルト】のようなビートダウンをカウンター寄りにするのに併せて採用することもできるかもしれませんね。

強いデッキへの採用が確定しないのは不安ですが、逆にこのカードがあることでデッキが成立し得る、それだけのポテンシャルを持ったカードです。


おわりに

《豊潤フォージュン》は23弾で来るだろうなと思っていたのですが、《ドラゴンズ・サイン》の方はすっかり頭から抜けていたカードだったので面喰らいました。

なんででしょうね。

私は両方使っていた覚えがあって、特に《ドラゴンズ・サイン》は光の連鎖や《パーフェクト・アース》のデッキで遊んでいました。

《プレミアム・マドンナ》や《ローゼ・ブルエ》もそのデッキに入れていたり、《スコッチ・フィデック》と《龍王武陣》も【デイガイエス】で使ったりしていましたね。

エンコマドラゴンはと戦乙女を思わせるような冷徹さと龍のカッコよさがマッチしていて、好きなイラストが多かったです。

《エメラルーダ》だけは高くて何枚も使えなかった記憶です。

つい思い出語りをしたくなっちゃいますね。

よければ次回の③もどうぞ。

それではまた。

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