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【プチ取材エッセイvol.10】「はたらく」とは?

新潟の大学生11名がにいがたのあちこちで暮らし働く方々に話を聞き、「くらす・はたらく」のバリエーションやそのあり方を考えるマガジン「くらはたずかん」、第10回の投稿はしゃぶ葉さんのプチ取材エッセイです!どうぞご覧ください。

はじめに


 はじめまして。私は、生まれも育ちも新潟市の、ごくごく普通の大学1年生です。私は、「とりあえず」大学に進学し、「なんとなく」日々を過ごしていて、おもしろくて立派な自己紹介はできそうにないため割愛させていただきます。
「1年生からこういうプロジェクトに参加している時点で、えらいじゃん!」と、これを読んでいる方には思われるかもしれませんが、言われてみれば確かに、他の同い年の人に比べれば、意識が高い方なのかもしれません。とはいえ、私の今の大きな目標は「4年間で大学を卒業すること」と、「就職すること」であるため、比較的多くの大学1年生と同じようなマインドで日々を過ごしているのではないかと思います。

これは、次のテーマにも関わるのですが、もしも、働かなくても十分に暮らしていけるお金がある場合、みなさんは働きたいですか?
 
私は、働きたくないです。馬鹿正直でごめんなさい。

「はたらくのは、お金のため。生きるための義務。」


私は、8月6日のくらす・はたらく編集室でのプレ取材に参加するまで、ずっと「はたらくのは、お金のため。生きるための義務。」なのだと考えていた。
なぜなら、仕事に対して良いイメージがなかったからだ。これは私だけでなく、多くの大学生が持っているイメージだろう。少なくとも私の周りでは、「働きたくない」「社会人になりたくない」「興味のあるものがない」ということを口にする人ばかりである。
周囲の大人で「仕事が楽しい」と言っている人は全然いないし、むしろ、学生時代には先生が「大人は大変だぞ。」なんてことを言ってきたりする。(実際に今回行った話し合いの際にも、「今よりも学生時代のほうが楽しかった」と話す社会人の方が何人かいた。)
また、ツイッターのキーワード検索で「仕事」と打てば、一番上に「仕事 辞めたい」「仕事 行きたくない」と出てくるし、「ブラック企業」とか「サービス残業」とか、よく聞く仕事に関連する言葉は悪いイメージのものばかりで、子どもが「仕事」に対して良いイメージを持てないのもしょうがないのではないか。
しかし、子どもはいずれ大人になり、自分の力で生きていかなければいけなくなる。生きるためにお金は必要不可欠なのだから、はたらくことも必要不可欠なのである。
 

はたらくことが楽しい人?


私がイナカレッジで社会人の方々のお話を聞いたとき、「すごいな」「うらやましいな」というポジティブな感情のほかに「この人たちは見本のような生き方ができていて、理想の生活を手に入れられて、勝ち組なんだろうな。」というマイナスな感情が出てきてしまった。だから、イナカレッジで大学生に向けて紹介されるんだろうな、と。しかし、私はここである発見をした。すべての大人が、苦しみながら嫌々に仕事をしている人というわけではないのだ。楽しみながら活き活きと働いている人もいるのだ。それならば、私も「そっち側」の人間になればいいのである!仕事で幸せを手に入れられるかもしれない。仕事が幸せの手掛かりになるかもしれない。
私の中で「仕事」に対する捉え方が変わった日だった。
 
 

「私には、やりたいことがない。趣味もない。」


 次に私は、自分の道を見つけるためにはどうしたらよいのか考えた。私には趣味がないし、ハマっているものも特にない。今回インタビューをした社会人の方々は共通して、好きなものや趣味を持っている。それゆえに、自ら好きな場所へ飛び込んで、自分の道を見つけていた。そもそも、好きなものや趣味、興味関心がない場合はどうしたらよいのだろうか。このままでは、ぼんやりと大学を卒業して、ぼんやりと応募した企業の中から採用されたところにぼんやりと就職することになってしまう。そんなぼんやり人生は嫌なのだ。だから、私はこのプロジェクトに参加したのである。

行動力のある人は、強い


 社会人の方々に共通するものは、「行動力」。だから、とにかく出会いの場に行くことが大事なのだと考えた。そして、社会人をインタビューしている中で、「心を惹かれたものや人のいる場所が、たまたま新潟だっただけだ。」という声も多かった。これらのことから、新潟に縛られず、日本に縛られず、学生のうちに、行きたいところに行こう!と決めた。と同時に、「趣味が欲しい」と口先ばかりで、自ら行動しようとしない己の悪い姿に気が付いた。自分の将来を考えることは、自分自身を見つめなおすことにつながるし、自分の将来に関わる選択の場面において適切な判断ができる人は、自分自身をきちんと理解できている人なのだ。この、くらす・はたらく編集室に参加して既に、はたらくことだけでなく、人生に対する考え方・捉え方も学ぶことができた。イナカレッジに参加することを決めた自分の行動力を褒めようと思った。そして、経験して損なことってないんだろうな、とまた1つの発見をした。
 

最後に、全体的な感想


 私は知り合ったばかりの人と話すことがあまり得意ではなく、できれば最低限のコミュニケーションだけで済ませたいと思っていたし、今も思っている。正直、くらす・はたらく編集室での活動は、たくさんの初対面の人と話したり、人前で発表したり、目立つのが凄く苦手な性格の私にとってはしんどい部分も多い。しかし、人と話すことでいろいろな考え方や価値観を知ることができるし、他人の経験を自分のものにすることで、効率よく上手に生きていけるようになるのではないかと気付いた。また、こうやって自分の気持ちを文章にすると、無意識のうちにネガティブな雰囲気になってしまい、文章を書いている自分の気持ちも下がってしまいがちなことにも気が付いて、これを読んでいる人の気分も下がるだろうなと思い、そんな自分が嫌になり、そしてもっと暗い文章を生み出してしまう。そんな負のループも、発見した。
 
でも、文章を書くのって楽しいな、とも思った!
将来、どんな仕事に就こうかな~。(どうにか、前向きな雰囲気で終わらせます。)

長めの日記のような、拙い文章になってしまいましたが、読んでくださった方、ありがとうございました。私の書きたいことがまっすぐ届いていたらいいなと思います!



編集メンバー:しゃぶ葉