2020/10/13 首相の緊急会見ザックリ通訳

(ザックリ通訳)
メディアの皆さん、お集まりいただいてありがとございます。
今回は、現在起こっている国内の問題について扱いたいと思います。
はじめに、新型コロナで犠牲になった人々の家族へ哀悼の意を表したいと思います。

メディアからの質問をどうぞ

Q: なぜスランゴール州全体がCMCOが指定されたのでしょうか?
A: これまで、TEMCOをクランで実行しましたが、スランゴール州の人口が多く、イエローゾーンにおいて新規感染者が増加する傾向が確認されたため、保健省の助言のもと、予防的にCMCOを州全体に発動することとしました。スランゴール州の経済を心配する声がありますが、全ての経済活動は今まで通り続ける事が可能です。そのため、過度に大きな影響はないものと思われます。

Q: サバ州の州境の閉鎖や、隔離命令の実行に関する政府の対応の遅れが指摘されていますが、いかがですか?
A: 現在のサバ州で実行しているCMCOの決定前から、政府はサバ州で必要な対応を(医療体制の強化など)行ってきました。サバ州議会選挙においてSOPが遵守されていなかったことが感染拡大の一つの要因ですが、政府は感染の拡大が始まった時点ですぐに対策を行っていました。また、サバ州政府がCMCOを実行するために必要な人員や支出を連邦政府が決定してきました。対応が遅れたという評価は当たりません。また、不法入国者への対策として、長い国境線の警備の要員も追加しています。現時点での予想は、新規感染者が徐々に減ると予想しています。

Q: ワクチンを手に入れられる予定はありますか?
A: 中国との対話により、協力関係を約束できました。ワクチンの開発において中国が1歩先にいるので、完成し次第、中国は優先的にマレーシアにワクチンを提供してくれることになりました。

Q: 国内で新型コロナの感染が拡がった場合、MCOを全国で実行する可能性がありますか?その場合、経済支援は行いますか?
A: MCOを実行しなくて良いような対策を行っています。国内の経済への影響が大きすぎるため、できるだけ避けられるように対策しています。保健省から人員や予算の追加を求められた場合、私は優先的に100%対応するようにしています。現在は国内の状況をモニタリングしつつ、早期から、予防的な対応ができるようにしています。ただし、仮にMCOが必要になってしまった場合は、経済的支援とセットになるはずです。

Q: 保健省の報告によると9/20から第3波が始まっていますが、サバ州からの渡航者への隔離は9/27からでした。どうして対応が遅れたのでしょうか?
A: 選挙の必要があり、対応が多少遅れてしまった点は事実です。現在すでに十分な対応を行い、死者数が急増していないことも良い兆候と言えると思います。ただし、選挙期間中にSOPが守られていなかったことも注意を向けるべきで、選挙管理委員会が、これは個人的な意見ですが、選挙におけるSOPを厳しくし、選挙活動に対してSOP遵守の取締を行うことも必要だと思います。

(国内の選挙に関する質問は割愛します)

Q: 政府はさらにモラトリアムを実行する可能性はありますか?
A: 必要に応じて、政府は様々な経済支援の実行を考慮する準備ができています。

Q: CMCOが発表された後、パニックに陥る人々がいます。この点についてお言葉をください。
A: 国民はパニックを感じる必要はありません。全ての経済活動を行うことができます。買い物にも行けます。これまで起きなかったように、日用品が枯渇することもありません。2,3日分の買出しをしつつ通常の生活を続けてください。

Q: レッドゾーンの学校は閉鎖されていますが、その他のゾーンの学校に子どもを通わせるのを恐れる保護者もいます。全国の学校を閉鎖し、オンラインで授業ができないでしょうか。
A: CMCO中の地域は全て学校は閉鎖されます。また、対策を取っても、親の心理として、心配は消えないと思います。そのため、CMCO中の地域は全て2週間閉講としました。オンラインでの授業についてですが、教育省がインフラの整備などを行う予定です。まずは全家庭で十分なインターネット接続が必要です。こうした対応を引き続き行っていきたいと思います。

Q: スランゴール州、KL、プトラジャヤでのCMCOが突然発表されたのはなぜですか?なぜレッドゾーンだけではなかったのですか?
A: 先ほども述べましたが、予防的な対応としての決定です。TEMCOを発動した地域外でも感染者の増加が見られましたので、対応が遅れないように先手を打った形です。政府としては、国民1人の命も失いたくありません。国にとって大きな損失となるため、対策を急ぎました。

Q: サバ州での感染拡大は不法入国者からとのことですがどのような対応をしていますか?
A: 国境の警備を強化しています。抜け道を潰す活動を行っています。人員、装備の強化を行いました。

Q: 政府要人に対する対応が、一般の人と比べて異なっているとの噂がありますが、どう思われますか?
A: ダブルスタンダードは許容しません。どのような立場にあっても、法律を守る必要があります。ただし、人々が勘違いをして疑問を抱くというケースがあります。例えば、私はリストバンドを着用していないため、首相だから特別扱いされているという人もいました。わたしは、会合内の感染者の濃厚接触者ではありません。彼とは十分な距離が確保されていたため、着用の必要と判断されました。もし着用が必要なカテゴリーになった場合、もちろん着用します。

Q: アンワル氏が午前にアゴンに会いましたが、コメントをお願いします。
A: この点についてコメントを控えたいと思います。間違った印象を与えかねませんので。この点については、アゴンが憲法に基づき決定を下される事項です。今の私の関心事は、政治ではなく、新型コロナへの対応です。

Q: 次年度の予算について教えてください
A: 予算の目的は、国民の命を守ることに重点が置かれます。また経済の支援、公衆衛生に関する点が強化される予定です。またB40の人口を減らすための対策が含まれます。詳細は今お伝えできません。
(おしまい)

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