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サロンコンセプトや内外装の設計が次第に決まり始めたころ、一番大事なお金の問題が浮上しました。
理容室は国民生活金融公庫で借入をする場合、生活衛生同業組合の管轄ということもあり、同じ理容組合の推薦があれば、金利は一般よりも安くなる。
事業計画書、必要書類を揃え、いざ面接のときがやってきた。公庫に着くとテーブルに案内されあいさつを受けた。
その担当者は書類に目を通し、最後に一言「床屋さんでこんなにかかるのですか?」
その一言が私の闘志に火を付けた。
言葉は丁寧だが、その担当者は明らかに理容業を自分のものさしで計っている。
しかし、今までと違う新しい理容室をつくりたい私にとって固定観念で見てもらいたくはなかったので、思いの丈を話し始めた。そうすると、担当者にもその真意が伝わり、「わかりました。それでは、後日。面談の結果融資の報告をさせてもらいます」と終了し、その場を後にした。
それから、何日か過ぎ「国民生活金融公庫の○○です。先日、希望された融資額が満額承認されましたので、ご報告させていただきます」と電話があったのです。
一番の問題であった資金繰りをクリアすることができました。