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【経験談】「歯ギター」をやるうえで知っておくべきこと

ジミヘンのように歯でギターを弾こうと思ったら、ぜひ気をつけてほしいことがあります。
それは次の3つです。

  1. ギターの重さ

  2. ギターの持ち方

  3. 歯の弦への当て方

それぞれについて、私が実際に歯ギターをした際の失敗や気づきを基に、「歯ギターをやるうえで知っておくべきこと」を解説したいと思いますが、まずは「歯ギターとは何か」ということからですね。
これを見ていただければ一目瞭然です。

歯ギターとは

ギターを指やピックではなく歯で弾く。ジミ・ヘンドリックス(Jimi Hendrix)のギタープレイでよく見られる演奏方法です。モンタレーウッドストックワイト島のフェスティバルに出演したときの映像等で観ることができます。

ギターを始めたころ、ジミ・ヘンドリックスは憧れの存在でした。少しでもジミヘンに近づこうと、背中で弾く、股の間で弾くなどチャレンジしましたが、この歯ギターだけはやらず仕舞い。理由は「汚い」と思ったからです。汗だくの指で弾いた弦、弦自体のサビ、弦にはいろんなモノが付着していて、それを歯ギターで弾こうものなら、確実に体内に汚物が入るじゃんと思った訳です。

月日が経ち、先輩の結婚式でバンド演奏をすることになりました。なぜかわからないけど、その時にふと「歯ギターやってみよう」と思ったんですね(なにもそんな時に思わなくても)。もうその場のノリで、弦の汚物とかの話はどこかにすっ飛んでしまっていて、ただ歯ギターやるぞという気分になっていました。

で、歯ギターをやった結果は「エンタメ的に周りにはウケた。けれど自分は負傷した」という状態でした。

そのときの経験から、これから歯ギターにチャレンジしようとしている人へ「歯ギターをやるうえで知っておくべきこと」を解説します。

ギターの重さ

まず、歯ギターをやるうえで、ギターはなるべく軽い方がやりやすいです。私はセミアコ(Gibson ES-335)を使用していますが、セミアコってけっこう重いんですよね。これをひっくり返して弦の位置を手前にし、そして歯の位置まで持ち上げる。このときギターが重いと腕がつらいのはもちろん、弦と口元のマチッチングポジション(勝手にそう呼んでます)の維持がなかなかできないんです。

「プルプルプルプル」

腕からこんな音が聴こえてきそうになり、痙攣状態になるので、ギターはできれば軽めがおすすめです。

ギターの持ち方

弦と口元のマッチングポジションを維持するために、ギターを安定させる持ち方が大切です。ギターの形状にもよるため、これはあらかじめ練習をしておくべきです。

また、ギターを持つ時は(右利きの人の場合)左手がハイポジション寄りのネックを持ち、右手はギターのボディのストラップピンがある下部分を持ちます。そのため、手がこのような配置になるので、なるべく両手の間隔が近い方が安定しやすいです。私が使ったセミアコはボディが大きく、なかなか安定させるのが難しかったため、ボディがなるべく小さいギターの方がおすすめです。

歯の弦への当て方

最後に歯の弦への当て方ですが、これが一番難しい。
ジミヘンの歯ギターを見た時に、歯で弦を引っ掛けてるのかなと思いましたが、実際にそれをやると難しいんです。弦と弦の間に歯を入れて、鳴らしたい弦のみを引っ掛けて弾く。イメージはこんなですが、実際にやったら口元や弦が見えないし、弦と弦の隙間って数センチとか数ミリなので、全くイメージ通りにできません。

結果的に歯を弦に押し当てるようにして弾くことで、その時はなんとか弾くことができました。弦と歯が擦れて、ジミヘンと同じ歯ギター独特の「キュッキュッ」という擦り音が出た時は嬉しかったですが、この音を出すまでの流れがあまりにも大変でした。

で、もう一つお伝えしたいのが唇のこと。歯ギターをやるうえで、歯ではなく唇と弦が擦れることがありますが、唇はかなりダメージを受けやすいです。私は数回弦が擦れただけでヒリヒリが治らず、しかもサビの味もおまけでついてきて、もう散々でした。唇もぜひ注意してください。

いろいろ書きましたが、歯ギターをやるにはこれらのことを知ったうえで、まずはしっかりと練習してほしいです。

私のこの経験が、これから歯ギターにチャレンジしようとしている人の参考になれば嬉しいです。

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