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成績1番になるためにやった1つのこと|これで工業高校から国立大学へ合格できた

高校時代に成績を1番にするためにやったことは、「教室の一番前の席に座る」ことでした。

理由は勉強の集中力を極端に高めるため。勉強以外に何もできない状況を作り、勉強から逃げられないようにしました。要は環境づくりをしたわけです。

ちょっとこの方法に辿り着いた経緯を振り返ってみようと思います。

私の中学時代の成績は下の中といったところで、本当に勉強が苦手でした。

中学1年の時、父親が心臓の病気で亡くなり母子家庭となります。当時、自分では気づいていませんでしたが、周りから見るとグレてたみたいです。

家庭訪問の時、先生と親が話している部屋の隣で聞き耳を立てていたら、「汐くんはお父さんが亡くなったことが影響しているのか、ちょっとグレているようです」と先生が言っていました。母親は「え、そうなんですか」とびっくりした様子でした。自分自身、父の死の影響が外に出ているとはわからないもので、母も一緒に暮らしているせいか私の変化になかなか気づかなかったのかもしれません。

それからしばらく時間が経ち、中学3年の時には私の心が落ち着いてきたのか、ようやく勉強を開始して成績を中の中くらいまで上げました。そして、地元の工業高校に進学します。

高校に入学してすぐに、私は担任の先生に大学に行きたいと言いました。また、母子家庭のため、お金の面も考えて国立大学に行きたいと伝えました。

大学へ進学したい理由は勉強が少し楽しくなってきた、ということもありますが、本当の理由は不純で、当時工業高校を卒業した生徒の9割以上は就職していた状況もあってか、単に働きたくなかった、働くのをもっと先延ばしにしたかったからです。

担任の先生からは「大学に行きたい?お前は何を言っているのかわかってるのか」と、ほぼ無理ゲー的なことを言われました。工業高校は専門教科があるため普通教科が少なく、進学校の生徒がたくさん受験するセンター試験では工業高校の私は圧倒的に不利な状況、というのが無理と言われた理由でした。

高校入学早々、早くも挫折。でもなんとか大学に合格する方法がないか食い下がると、推薦しかないと教えてもらいました。

しかし、推薦には評定平均が少なくとも4.5以上必要と言われ、学校の各教科の5段階評価を基本5にしなければいけない状況、5を取るためにはテストの点数を80点以上取る必要があると知り愕然します。

高校に入学して一週間くらいでこれらのことがわかり、とにかくテストで80点以上取ること、どうせなら成績1番を目指そうと目標が決まりました。

目標が決まっても、中学までの成績はズタボロの私。基本、勉強が嫌いなのです。勉強せずにテストで80点取れないかなと考えてはみるものの、「無理だよね」と半笑いで現実を見つめ直します。

まずは高校に通って勉強することは必須なので外せない。学校での勉強以外に、自宅での勉強、それに塾にも行ったほうが良いのかと悩みますが、そもそも単に勉強量を増やすことに疑問を持ちます。

「量を増やしても、だらだら勉強していたら成績は上がんないよね」
「だったら量は増やさず、勉強の質を上げよう」

そこで私が辿り着いた答えは、勉強は基本学校でしかやらない、学校の授業中のみ勉強するということでした。学校の授業を集中力MAXの状態で、とにかく質を上げて勉強するという方法です。

この方法を行うにあたって、冒頭で紹介した勉強から逃れられない環境を作るために、教室の一番前の席に座ることにしました。

当時、私のクラスは男子生徒の野郎ばっかりで、一番前の、しかも教卓の目の前なんかは誰も座りたくない席でした。人気がないことで席替えの度に一番前の席を選ぶことができて、高校3年間は一番前の席に座り続け、勉強に集中できる(せざるを得ない)環境を作ることができました。

そのおかげで苦手な体育以外の教科は80点以上の成績を上げ続け、かつ成績1番を取り続け(1回だけ2番になりました)、最終的に評定平均は4.9とほぼ全ての教科を5の状態にすることができました。そして、推薦条件を満たして無事に国立大学に合格できました。

今から30年ほど前に私が実際に行った勉強方法を紹介しましたが、この目標達成のための環境づくりは現在でも十分に効果があると思います。

成績アップのきっかけになれば嬉しいです。

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