【醜形恐怖症】

とまではいかないけれど。

私は自分が嫌いだ。

正確に言うと、自分の顔が嫌いだ。

中学生の時にいじめに遭った。

直接的な身体の被害はないが(足を引っ掛けられたことがあった気がするが)、主に男の子からヤジのようなものを毎日のように浴びせられた。

私は考えた。

なぜ奴らは私にいろいろと言ってくるのか?

私の出した結論は「私が可愛くないから」であった。

私が可愛くないからいろいろ言われてしまう。

私が可愛くないからこんな思いをしなければならない。

私が男の子だったら、容姿の云々でいろいろ言われることもない。

そこから自分の容姿へのコンプレックスは始まったのだと思う。

今でも当時のいろいろ言ってきた人たちや似たような人を見ると背筋がピキッとなって息が止まる。

これはトラウマなのだと最近気が付いた。

誰に何を言われたか、全部全部覚えている。

自分が嫌だなと思っていた顔の部分に特徴のあるキャラクターに似ていると、何度も何度もそのキャラクター名を連呼された。

自分がブスすぎて死にそう。

なぜ目がこんなに小さいのか。

なぜ鼻がこんなに大きいのか。

なぜ口元がこんなに出ていて歪んでいるのか。

なぜ眉毛がこんなに太いのか。

キリがない。キリがない。キリがない。

写真を撮られることは好きだ。

とても楽しい。

けれど撮られた写真を見るのは好きじゃない。

自分の顔が不細工すぎて見ていられないから。

私は自分がとても可愛いと思っている。

だから、鏡を見た時の不細工さとのギャップに驚き、 嫌になるのだ。

百田尚樹氏「モンスター」は、当時の自分と重なることもあり読みながらつらくてたくさん泣いた。とてもつらかった。もう読みたくない。http://book.tsuhankensaku.com/hon/isbn/9784344418509

「そんなことないよ」と、ありがたいことに周りは言ってくれるが、どうしても納得できない。

でも、

それでも、

自分が1番嫌いな自分が、1番自分を好きになりたいと思っている。

自分を好きになれた時、幸せになれるのかなあ。

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