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クラシコム初の新卒採用。スタートした理由と新卒を迎え入れてわかったこと

クラシコムでは、2022年に初の新卒採用募集を開始し、2023年4月、1期生となるふたりの新しいスタッフを迎えました。そして現在、2025年 新卒採用のプレエントリーがスタートしました。

2023年 新卒入社式の様子はこちら 

私たちが、なぜ新卒採用をはじめたのか。新しい仲間を迎えるために、どんな準備をして、どう迎え入れたのか。この記事では、新卒採用への思いをお届けします。

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7年前から小さな希望を感じていた「新卒採用」

クラシコムでは創業以来、まとまった期間に一括で中途採用を行っています。この「中途一括採用」の考え方は、新卒採用のプロセスと親和性が高く、2016年には、代表・青木と、当時入社したばかりの人事担当で「いつか学生のみなさんと働けたらいいなぁ」なんて話をしていました。

「事業の幅が広がっていったら、組織にどんな変化が起きるのだろう?」「新しい仲間が加わることで、お客さまへお届けできる体験が、ますますおもしろいものになるかも」

そんな好奇心を原動力に採用活動を続け、2017年には、中途採用を春と秋に増やし「定期採用」と呼ぶようになりました。定期採用では、未経験のポジションで入社する中途スタッフも数多くいます。その結果、1から実務を身につけるためのノウハウが蓄積され、新しいスタッフを育成できる仲間も、着実に増えていきました。

事業の広がりから、組織の広がりへ

スタッフの育成環境の整備に加えて、事業とお客さまの広がりが、学生のみなさんと働くことを、さらに後押ししてくれました。

EC事業からはじまった「北欧、暮らしの道具店」ですが、近年は、オリジナルの商品や動画、Podcast、映画など、お届けするコンテンツの幅がどんどん広がっています。その結果、幅広い年代のお客さまとの出会いが広がり、10代・20代のお客さまも続々と増えています。

「北欧、暮らしの道具店」の開店から16年。 私たちがお届けしているコンテンツやお客さまが多様になっていくのに伴い、クラシコムの組織もますます広がり、新たに若い年代のスタッフが増えることも、自然でポジティブな流れに感じました。

もともと実施していた「定期採用」が、新卒採用とも親和性が高かったこと。中途採用を続けた結果、社内に育成環境が整ってきたこと。そして、近年私たちがお届けしている体験の広がりから、自然とお客さまや組織の年代層も広がっていること。

こうした流れから、学生のみなさんと働くイメージが、ますます膨らんでいったのです。

2019年、まずはインターンからスタート

一緒に働くにあたり、まずは私たちが、学生のみなさんのことをよく知る必要があると感じていました。

新卒でどんな会社に入社するかは、将来を左右する重要な選択です。だからこそ、みなさんがクラシコムの仲間とコミュニケーションし、仕事を体験することで、どんなことを感じるのか、きちんと理解した上で万全の準備をして迎え入れたい。そのための最初の一歩として、インターンシップからはじめてみることにしました。 

2019年秋、どんな出会いが待っているのか、ドキドキしながら募集をスタート。

多くの方に興味を持っていただき、最終的には、3名をインターンとして迎え入れ「北欧、暮らしの道具店」の業務サポートを行っていただくことになりました。

インターンの応募のきっかけや気持ちの変化を綴った記事はこちら

実際に、一緒に働いてみると......「北欧、暮らしの道具店の世界観が好き」「お店のコンテンツがどうやって作られているのか知りたい」と、みなさんが、想像以上にクラシコムへ強い好奇心を持ってくださっていることに、驚かされました。

「フィットする暮らし、つくろう。」というメッセージへの共感を原動力に、目の前の仕事に真摯に向き合う気持ちは、クラシコムで働くスタッフも、インターンのみなさんも同じだったのです。

そんな気づきから、当初の想定以上にお任せしてみたいと思う仕事の幅も広がり、実際にさまざまな業務でサポートをしていただくことに。結果、学生のみなさんが持つポテンシャルの大きさを、実感する時間となりました。

カルチャーフィットを大切に、一人ひとりを深く知る

2020年は、コロナのためインターンを延期し、2021年に再び募集を開始。インターンで2度、学生の方々を迎え入れたことで、新卒採用の準備の解像度が、ぐぐっと上がりました。

さらに、新卒を迎え入れたあとの解像度をあげてくれたのが、インターンを経て入社を決めたスタッフの活躍と、それをサポートするチームのバックアップ体制でした。

分からないことがあったら積極的に質問をする。周囲からのアドバイスやフィードバックに素直に耳を傾けて、実践してみる。

新しいスタッフが、業務をひとつずつ覚えながら成長していくプロセスにおいて、チームとして大切にしていることは、新卒でも中途でも同じであると、改めて実感したのです。

またインターンを経て、カルチャーフィットについても発見がありました。クラシコムのスタッフが共通して持っている世界観(ライフカルチャー)は、社会人経験に限らず、その人のこれまでの生活や行動によって形成されるもの、と再確認できたのです。

例えば、私たちが大切にしている「フォーム(社員の行動指針)」は、センシティブ・チャーミング・サステナブル。繊細に世の中を見て、チャーミングに解釈し続けようとする意志をもち、新しいあり方に勇気を持って踏み出していく、健やかに仕事に向き合うための基本姿勢です。

インターンに参加した学生たちを見ていると、こうした姿勢は、社会人経験がない学生の場合でも、過去の行動や体験で培われていくもののように感じられました。自分が大切にしていること、その背景、それらをベースに問題とどう向き合ってきたのか。新卒の選考においても、一人ひとりの価値観をしっかり知ることが大切なのかもしれない。

提出資料やエッセイなどを通じて、価値観を深く掘り下げていくプロセスが、新卒採用においても大切だということに、インターンを経て気がつきました。

新卒の入社から10ヶ月、現在は......

こうした気づきを経て、2022年、ついに初の新卒募集をスタート。

多くの学生にご応募いただき、最終的に2名を採用しました。そして2024年2月、1期生のふたりは、入社から1年を迎えます。日々、トライ&エラーを繰り返しながら、配属先のグループの担当業務を進めています。

クラシコムでは、新卒・中途問わず、入社時にメンターがつきます。先輩から業務を教わる過程で「私もそういう状況で悩んだことあるよ」「なるほど、そういう考え方もあるのか」と、丁寧に対話を重ねながら向き合ってもらえる環境も、クラシコムらしいオンボーディングの特徴かもしれません。

入社時に新卒・中途問わず共通して行っていることの一つに、Slackでの日報があります。スタッフが自由に閲覧できるオープンな場所で、日々の仕事での気づきや発見、感情の変化を、言語化し、仲間に開示する練習を重ねています。

新卒のふたりは、3ヶ月に渡るSlackの日報の中で、日々の仕事で迷ったり悩んだり、試行錯誤しながら、前に進んでいく様子を、包み隠さずに記してくれました。

そんな日報を読んで、自分もそうだったなぁ......と初心に返ったり、私もがんばろうと力をもらったり、思わぬ視点にハッとしたり。新しい仲間によって、クラシコムに健やかなエネルギーの循環が生まれていく現状を見ると、改めて、新卒採用にチャレンジしてよかったなぁ、と感じます。

そしていよいよ、25卒の新卒採用もスタート!2025年、クラシコムと「北欧、暮らしの道具店」は、どんな場所に変化しているのでしょう。新しい仲間とともに、迎える桜の季節が、今から楽しみです。

25年卒 新卒採用プレエントリーについてはこちら

 


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