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梅雨入り間近?タチアオイ咲く

旧四月二十日。二十四節気では【小満】に入り、一年で最も過ごしやすい季節と言っていい、初夏の陽気が続いています。淡い新緑も、次第に色濃さを増し、日ごとに強くなる日差しをしっかり遮って、居心地の良い日影の空間を作ってくれています。この頃の花は、やはり「さつき」でしょうか。生け垣や街路に植えられたさつきの花がどこまでも華やかな道を作っています。

(一之江抹香苑では、さつきの展示がされています)

 5月ということで、この晴天をうっかり「五月晴れ」と言ってしまうことがありますが、「五月晴れ」は、旧暦五月の頃、梅雨の合間に広がる青空のことを言います。洗濯物や布団などを一気に干したくなる、貴重で有り難い日差しと青空。旧暦五月朔日は6月5日。もう少し先のこととなります。

(筑波山にて5月22日)

 ふと気づけば、「タチアオイ(立葵)」の花が開いています。「梅雨葵」と呼ばれることもあり、この花が咲けば梅雨入りも近い、とされています。しばらく続いた初夏の晴天は、次第に雨の日を挟むことが増えてゆくのでしょう。そういえば、ここ数日は晴れていても湿度が高く、蒸し暑さを感じるようになってきました。背高く伸びたタチアオイ。頂点の蕾が開くと、梅雨明けの頃、というサインです。今年の梅雨は、タチアオイを観察しながら過ごしてみてはいかがでしょうか。

(バラやカーネーションのような八重咲きのタチアオイもあります。一之江境川親水公園にて)

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