おはようございます。

昨日は「シマシマしまね」を会場に、パン工房HakuSenさんのパンへの思いを感じる集い「HakuSen Lab ベーグルのじかん」が開催されました。

簡単ですがレポートさせていただきますね。

今回はデモレッスン形式ということで、人数も前回の「食パンの時間」より少なく、よりコアな会となりました。

何と言っても、十数種類のフィリングの中から各自が好みの食材を選んで、オリジナルのHakuSenベーグルを焼いていただける、という何とも贅沢なレッスンです。

フィリングも、クリームチーズやくるみ、チョコレートといった定番のものから、暑い季節にぴったりのドライマンゴーやドライパインなども。これは迷います…皆さん、厳選に厳選を重ねておられました。

中に入れる具材の特徴に合わせて、ねじったりそのまま巻いたり、と、手際よく成形されていくHakuSenさん。その手元を見ているだけで、ベーグルへの愛と、経験に裏打ちされた技術が伝わります。「食べた時に中の具材がしっかり味わえるように」「具材が入ってないところが多いと悲しくなるから」と、かなりボリュームたっぷりに食材を包んで成形されていました。

日頃家でパンを焼くという方もいらっしゃったので、とても勉強になったのではないでしょうか。

そして、ベーグルの生地がつるつるで伸びもよく、おいしいパンができる予感しかしない！元気な生地、っていうのはおかしいかもしれませんが、健康的なつややかな生地。こうして焼き上がり前の生地を見せていただくこと自体も勉強だなあ、と感じました。

それぞれの皆さんのオーダーでカスタマイズされたベーグルを発酵している間に、HakuSenさんがあらかじめ焼いてきてくださったベーグルを試食します。

こちらも、すごい種類！レモンの酵母の原液を使ったベーグルでは、その香り高さに皆さんびっくり！ほかにも、ゆかりや高菜、肉みそといった和素材も使っておられて、「ベーグルはおにぎりだと思ってます！」とおっしゃっていたのが印象的でした。

皆さんがHakuSenさんのInstagramをご覧になって気になっていた、という「鯖クリーム」も、意外なおいしさで「すごい！おいしい！」と大絶賛。こうして、少しずついろいろな味を試せて、しかも作り手が目の前にいて解説してくださる…パンへの思いをそのまま受け取れて、皆さん本当に幸せそうでした。

試食のお供には、HakuSenさん手作りのレモンシロップの炭酸割り。甘すぎず、レモンの程よい渋みが大人の味わいで、とてもおいしかったです。

また、ベーグルにはやっぱりコーヒーがないと！ということで、参加者でもある田中さんがその場でハンドドリップコーヒーを淹れてくださいました。使われたコーヒーは「シマシマしまね」で販売している「はたひよどりブレンド」。松江市のCAFFE VITAさんによるオリジナルブレンドです。酸味が少なく、程よいコクと苦みがあって、何にでも合うスタンダードなコーヒー。ベーグルにもぴったりだと思います。

その後、発酵が終わった生地をお湯で茹で（この時もコツをいろいろ教わりました）、すぐさまオーブンへ！「シマシマしまね」のオーブンは家庭用の普通のものなので、通常のHakuSenさんの業務用オーブンで焼くのとは違う焼き上がりになりましたが（焼成時間も長めになりました）、焼き色もきちんとついて、中には具材がはみ出しているものも。どのベーグルもぐーんと膨らみ、香りも漂って本当においしそう！

カスタマイズされたベーグルは、お持ち帰りされるも良し、その場で食べるも良し。「おいしい！商品化したらいいよ」という声もあがっていました。

お話の中で「大山こむぎプロジェクト」の紹介もありました。地元の畑で育った小麦でパンを焼く。その輪の中には、農家と作り手だけではなく、いろいろな立場の方がいらっしゃいます。

人と人がつながり、こうして唯一無二のベーグルが焼きあがる、その工程を実際に見せていただき、あらためて「地域のものを、地域に住む人自身がきちんと知り、誇りに思う」ことの大切さも再認識しました。

最後には、HakuSenさんのベーグルの販売会も開催！皆さんかごいっぱいにお買い物されていました。

準備の段階からいつもにこやかに対応してくださったHakuSenさん。参加者の皆さんを前に「胸がいっぱいで…」とおっしゃっていました。こうやって、思いや熱を直接、伝えるということの意味を、考えることが多い昨今。いい時間だったな、と思います。

また、参加者の皆さんとのやり取り、レジュメづくり、そして当日のセッティングなど、多岐にわたってサポートされていた亀尾さんもお疲れ様でした。

参加者の皆さんも、お疲れ様でした。また、施設にも遊びにいらしてくださいね。