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やりがいでローンを返す日は来るのか

立ち上げから14年が経つくらしアトリエ。そもそもは女性3名でホームページを開設したところから始まり、2年後に人数を集め(10人以上いないと法人化できない)法人化をしたのですが、私たちの周りに変わらずつきまとうのは、「マンパワー不足」と「資金不足」。

そしてこれは、NPOが共通して抱える課題でもあります。

マンパワーとはつまり人材・人手。これも、資金があれば解決することが多いから、要は「お金がない!」という悩みに常時つきまとわれている、ということなのでしょう。

この手の話をしていてよく話題に上るのが、「やりがいでローンが払えたらいいんだけどね」というもの。

やりがい=お金、に換算できたなら、だれよりもお金持ちになっているはず…!それくらい、自分たちの活動に没頭しています。やりがいだけなら負けない!でもそれはお金ではないからローンは払えない…という諦めにも似た言葉なのです。

でも、立ち上げから14年、労働のあり方も、お金の価値も、「お金」が持つ意味も、ずいぶん変わってきたように思います。

「お金」だけが資産ではない、という考え方も少しずつではありますが広がっているようにも思う。たぶん。

例えば

・情報 ・人脈 ・信用 ・時間 ・経験  

などなど。これらは「資産」として認識されつつあるのではないでしょうか。私たちも14年間の活動の中で築き上げた人脈なり、信用なり、経験なり、情報なりの「お金ではないもの」がいろいろあり、それらはやっぱり「資産」だなあ、と思っています。

今まで、これらプライスレスなものを「お金」に換算できないかな、見える価値としてお金にしないと活動が回らない、と考えてきましたが、先日堀江貴文さんと中田敦彦さんの対談の動画を観てすごく気づきがありました。

https://www.youtube.com/watch?v=NtW27uC3OXY&t=22s

「これからの労働はお金を媒介しない」というテーマです。

先ほど列挙した「お金ではない資産」について言えば、たとえば「経験」と「人脈」は相性が良さそうで、交換可能な気がします。誰かの経験と私たちの人脈を掛け合わせてビジネスを生み出す…お互いにお金ではないもの同士、等値交換をすることができるのかもしれません。もちろん、すごくオリジナリティのあるアイデアがあればこそ、ですが。

勉強のために起業家や実業家の動画を観たり、本を読んだりすることもあるのですが、皆さん口々に「お金だけが価値じゃないよ」とおっしゃる。

…それって自分がお金持ちだから言えることなんじゃないの?と思いますが、もしかして、お金ではないものを積み上げてきた結果、お金という目に見える資産が増えた、ということなのかもしれない。

多分そうなるためには、相当な勉強、相当なリスク管理、相当なパワー、そして相当なメンタルが必要だと思うのですが、もしかしてやり方次第でまわり回って「やりがいでローンが返せる」時代が来るのかもしれない…と思ったり。それって14年前には思いもしなかったことで、世の中が確かに変わっていることを実感しました。

動画で話されていることってちょっと遠い世界の話のようですが、普通に会社勤めをしていても、もちろん家の中で家事をしていても、労働によって、自分の中に何かは生み出されているのだと思います。

働いたことがきちんと自分の中に蓄積されるような、実のある生き方をしたいですね。自分の未来にきちんと還元されるような働き方が理想だと思います。

皆さんそれぞれが、自分の暮らしの価値をお金以外のところで実感してみる、というのも面白いのではないでしょうか。

つまりは「豊かさ」ということになるのかな…。こんな素敵な人と一緒にいられる…毎日のごはんを作ることで、料理のスキルを磨いてこられた…子どもという、かけがえのない存在を得て毎日が充実している…などなど。それも、資産なのだ!と実感してみると、お金への考え方、そして暮らし方が少し変わるかもしれません。

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