７月６日に開催した「しまねの食ラボ」、レポートです。

今回のテーマは「スパイス」。特にクミンに焦点をあて、クミンを使ったいろいろな料理を上野星紗さんに教えていただきました。

今回のお料理は、◎クミンの炊き込みごはん　◎クミンがんも　◎クミン南蛮　◎クミン糀漬け　◎豆サラダクミン風味　◎クミン塩とクミン醤油

と、見ただけでもクミンクミンしています！が、スパイスがちょうどいい具合に効いていて、しつこくない味付けになっていました。

クミンは胃弱などに効用があるそうで、疲れがちな夏にはぴったりのスパイス。香りも食欲をそそりますね。

最初に炊き込みごはん。下味をつけた鶏肉と、みじん切りにした野菜をオリーブオイルで炒めてから、炊飯器で炊き上げる簡単ごはんです。

最初にフライパンで鶏肉を炒め、みじん切りの野菜を加えて水気が飛ぶまで炒めます。このひと手間のおかげで、鶏肉の生臭さがなくなり、塩だけで深い味わいに。クミンはふわっと香るくらいで、お子さんでもおいしくいただけるのでは、と思います。

がんもどきは、クミンシードを入れてぷちぷちの食感を楽しむのがポイント。がんもどき、家では作ったことがないという方もいらっしゃったのですが、これも簡単にできて揚げたてがおいしい！

盛り付ける前に、皆さんではふはふしながらいただきました。

豆サラダには季節の野菜がたっぷり。こちらもクミンの香りがとてもよく合います（豆とクミンは相性が良いとのこと）。きゅうりの種の部分から水気が出るから、と、種を取ってからカットしておられた上野さん。トマトも水気があるので一番最後に混ぜるといいよ、と教えていただきました。

切り方、混ぜ方ひとつにもちゃんと理由があり、ちいさなこだわりの積み重ねがおいしい料理につながるんだなと感じます。

GOOD LIFE FARMさんのじゃがいも２種類をせいろで蒸して、クミン塩でいただきます。「野菜がおいしいから、味付けはシンプルでいいんだよね」と上野さん。

シンプルな味付けの中にちょっとのアクセント。スパイスを使うことで、いつものお料理がちょっと変わって、新鮮になります。

毎日ごはんを作るためにキッチンに立っている上野さんだからこそ考えられた料理の数々。ひとつひとつていねいに教えていただき、参加者の方も喜んでいらっしゃいました。

出来上がったお料理の数々。クミン南蛮は鶏肉のもも肉＆むね肉で。お肉も柔らかく、味もちょうど良い感じで浸み込んでいました。レモンのスライスがかわいい。

デザートには自家製梅シロップで作ったクラッシュゼリーも持ってきてくださいました。こちらもふるふるで、スパイスのお料理をいただいた後にちょうど良いさっぱり加減でしたよ。

この日はショップコーナーにテーブルを置いて、さながらランチパーティーのようにしていただきました。季節の花やハーブもたくさん飾って。

…実は外は大雨＆強風で、大丈夫かなあ、というお天気だったのですが。

皆さんで情報交換しながらわいわいとランチをいただきました。おいしいものを食べると、やっぱり気持ちが上がりますね。

スパイスの効能も考えながら、上手に取り入れていきたいお料理の数々でした。そして、各所に「ちょっとしたコツ」が散りばめられていて、普段なかなか凝ったお料理ができない、という方にもぴったりの教室だったと思います。

上野さんの教室は、どちらかというと普段はあまり時間をかけてお料理をしない人にこそ、参加していただきたい内容です。最初にひと手間かけておくと、忙しい夜にぱぱっと準備ができる、とか、あとで残念な感じにならないよう、最初に気を配っておく、など、いわば「普通のごはんを長年作っている人なりの極意」みたいなのが、忙しい方やお料理に苦手意識のある方にはぐっと心を動かされるものがあるんじゃないかな…。今回参加できなかった方も、次回はぜひ、お越しいただけたら嬉しいです。

参加者の皆さん、上野さん、ありがとうございました！