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人生は3万日。それをどう生きるかは自分次第。

人生は30000日。

というのは、2013年6月にアメリカのDropbox社のCEOであるドリュー・ヒューストン(Drew Houston)が大学の卒業式で行ったスピーチの一部です。

※Dropbox(ドロップボックス)とはオンラインストレージサービスの会社で、くらしアトリエスタッフもこのサービスをかなり利用しています。データをクラウドに(しかも膨大なサイズの)保存しておけるので、ハードディスクへの負担がなくなり、しかも世界中のどこからでもアクセスができるので、家でも事務所でもアクセスでき、仕事の効率が格段に上がりました。

彼は人生を80年として、約30,000日であると計算。そのうちの9,000日をすでに消費していたことに気付き、「自分の人生を完璧主義で生きようとするのをやめた」と述べています。

ちなみに2018年の日本人の平均寿命は、女性が87.32歳、男性が81.25歳だそうです。私は女性なので計算すると、87.32×365日=31871.8となり、人生およそ32000日ですね。

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私はすでにこの32000日の半分を折り返しています。あと16000日。多いのか少ないのか、価値観は人それぞれです。

年齢を重ねたらできなくなることも多いだろうし、できるようになることもあるかもしれないし、この数字を聞いて焦るのか、ホッとするのかは状況によりますよね。

でもまず大前提として、

「誰もが平均寿命まで生きられるかは分からない」

というのがあります。私は日数を計算することよりも、自分の残されている時間を意識する、ということのほうが大切なのではと思います。

例えば明日人生が終わって「30000日だと思ってたら14600日だった!」というその時に、「楽しかった」「いい人生だった」と納得ができるかどうか。考えたことはありますか?

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よく「たった一度の人生だから」と言いますが、いや本当にたった一度きりなんですよ。今日、という日はもう二度とやってこない。漫然と過ごして「ああ今日もなんだか無意味に過ごしてしまった」ということ、今まで何百日とあったのだけど(特に大学受験の時とか)、「1日1日を、心して過ごしていかなければならない」ということをあらためて意識させてくれるのが、この「人生30000日(あるいは32000日)」というキーワードなのです。

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先日、出雲市斐川町の荘原地区で、まちづくりの集いに参加させていただく機会がありました。自分たちが住む土地に対して「ないもの」を数えがちで、ネガティブな意見も少なくない…という話の中、ある女性が「でも、せっかくたった1度の人生だもん、楽しく豊かに生きたいよね」とおっしゃっていて、そうそれ!と思いました。

例えば、「島根にはあれがない・これがない」という風に「ないものを数える」ことに人生を費やすのか、それとも、「今ここにあるもの」をしっかり見据えて、現状を磨き上げることに費やすのか。どちらがポジティブで清々しいか、考えてみてほしいのです。どちらが、例えば突然ぱたりと人生の幕が下りた時に「幸せだった」と思えるか。ちょっと観念的ですが、答えは言わずもがな、だと思うのです。

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もちろん、私たちだって「あー〇〇があればいいのに」と思うことはしょっちゅうです。でも、じゃあ「すべてがある場所」なんて存在するでしょうか。「電車の本数が少ないしバスも不便」と不満を言うことは簡単だけど、じゃあ東京のど真ん中に暮らしている人は、すべてを持ち合わせているのか。「静けさがない」と憂いている人もいるかもしれません。完璧で万能な土地というのはどこにもなくて、自分自身がそう思うことでしか手に入れられないのだと思います。

もちろん、ないから作ろう!というモチベーションも大切ですが、それだけを考え、数えてはため息をつくのはもうほどほどにして、今ここにあるものの豊かさや、現状のなかで満足できる方法を考えてみてはどうでしょう。人生は30000日。でも、あした終わるかもしれないのです。

くらしアトリエも、1度しかない人生、いつ終わるかもしれない人生だから、楽しく自分のいいと思うことを仕事にしたい、と思い、今に至ります。

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住んでいる土地が楽しい!という感情は、思ったもの勝ちです。そして、それはひとりでもできる一番確実な地域貢献だ、と私たちは考えています。より楽しく生きるために、地域を見る「目」をちょっと変えてみませんか?

サポートありがとうございます。とてもとても励みになります。 島根を中心としたNPO活動に活用させていただきます。島根での暮らしが、楽しく豊かなものになりますように。