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「偏愛の会(仮称)」なるもの。

今日は、来年度の「シマシマしまね」でやってみたいなと思っている試みについてのコラムです。
賛同していただける方がいらっしゃるといいな…というささやかな期待とともに。

冬の間ずっと、来年度の「シマシマしまね」のあり方について考えてきました。
「島根を知る、学ぶ、楽しむ」という施設のコンセプトのうち、「知る」「楽しむ」においては何となく方向性も定まり、やるべき課題も明確に見えているのですが、「学ぶ」というコンテンツについて、当初からずっともやもやっとしたものがあって、考え続けてきました(今も継続中)。
その中で、「ワークショップ」の意義って何だろう?と考え、あらためて語句の意味を調べた時に、「あるテーマに基づき、参加者が知識を分け合う研究集会」というワードがあり、はっとしたのです。
今まで「学ぶ=知識を与えてもらう」としか考えていなかったけれど、知識を分け合う、つまり「学び合う」ことこそがワークショップなんじゃないか。

講師の方がいらっしゃって、一方的に知識をもらってそこから気づき、暮らしを一歩前に進めるのももちろん素敵なことだけど、それはワークショップというより「勉強」という言葉がしっくりくる。
それとは別に、学び合う、つまりお互いに持っている知識をシェアすることで、参加されている皆さんのモチベーションが上がったり、視野が広がったりすることもやってみたい!

…そこからいろいろ考えて、来年度試みとしてやってみたいと考えているのが、「偏愛の会(仮称)」です。


皆さん、普段生活していて、これはこだわってる!とか、これにハマっている、これについてならいくらでも語れる!という「偏愛」がひとつやふたつ、あるのではないでしょうか。

例えば…うちのスタッフには「ミニチュア」への偏愛を持つ女性がいます。それも、見て楽しむのじゃなくて作るやつです。

彼女が作ったミニチュアのおせちの海老の照り、バゲットの香ばしさが伝わる色づかい…それはもう、偏愛がなければ作れない作品ばかりです。私たちには、彼女のこだわりや創作にかける思い、工夫に対して「へーすごいねー」と言うしかないのですが、それでも彼女が嬉々として語るのを見ていると、おもしろい世界もあるもんだなあ…と感心します。

また、アメリカの国立公園に対して並々ならぬ情熱を注いでいるスタッフも。普段はあまり語らないけれど、膨大な知識を持っているようす。きっと彼女の話を聞いたら、アメリカの自然に対する敬意や興味が湧いてきて、行ってみたくなることでしょう。

かくいう私は、実は「宝塚歌劇団」への偏愛を持っています。

ほんとにね、これはもう、何時間でも語れます!独自の文化、風習、きらめく世界観…1人でも多くの方にその魅力を分かっていただきたい!という熱意はすごく持っています。

他にも例えばスポーツ観戦、グッズのコレクションなど、平たく言うと「趣味」という言葉になるのでしょうが、その言葉では収まりきらない情熱やこだわり、それが「偏愛」だと私たちは解釈しています。その「愛するがゆえに得てきたたくさんの知識」をお互いに語り合い、見識を深めていきましょう、というのが「偏愛の会(仮称)」。さらりと語り合うのではなく、ガチで、ちゃんとレジュメも用意して、その場にいる方たちを納得させるような思いのたけを叫んでみる…という、熱い会になればいいな、と思っています。

誰も参加しないと、ミニチュアと国立公園と宝塚歌劇の話で終わってしまうので、皆さんにもぜひ、私はこれは負けないよ!という偏愛を持参してもらえたら嬉しいです。ニッチな偏愛でも全然OK。お互いが、お互いの世界観を尊重し、心からの「いいね」を送る、そんなイメージ。お菓子やお茶を楽しみつつ、知識を広めてみませんか?

参加してみたいなあ、という方は今から準備をしていてくださいね!私も宝塚への愛をどう伝えるか(数時間でも話せるけど、そうもいかないので短くまとめられるかが不安ですが)考えたいと思います。


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