おはようございます。

先日、雲南市木次町にある「豆腐工房しろうさぎ」さんの工房を見学させていただき、お話をうかがってきました。

しろうさぎさんのお豆腐のおいしさは、すでに多くの方がご存知だと思います。豆のうま味がぎゅっと感じられる濃厚なお豆腐、真っ白なおから！道の駅や出雲のくるみ市さんなど、出かけた際にはいつも買わせていただいていたのですが、今回シマシマしまねで企画した「夏のお楽しみ便」にお豆腐もぜひ取り入れたい！ということで、お願いにうかがいました。

しろうさぎさんの工房は、「杜のパン屋」「奥出雲葡萄園」などと同じ、木次の「食の杜」の中にあります。ちいさな工房で、パートの皆さんを含め、10人近くの方が働いておられました。

お豆腐を作る現場を生で見るのは初めて。珍しくてきょろきょろしていたら、奥さまが「食べてみてください」と、できたてのお豆腐を半丁ずつ持ってきてくださいました。

「最初は何もつけないでぜひ」ということで、そのまま食べるとびっくり、甘くてプリンみたい。食欲がない時でもするっといただけそうな軽やかさと、大豆の強い味わい。お醤油をかけるとさらに甘さが引き立ち、絶品でした。

日本橋にある「三之助とうふ」で有名な「もぎ豆腐店」で修業をされていたというご主人。からだをつくる食についての探求心が強く、マクロビオティックなどの食養生についても勉強されてきたそうです。島根県邑南町のご出身で、佐藤忠吉さんがけん引する「食の杜」の精神に共鳴し、ご縁があって雲南市で工房を建てられました。

こだわりは、国産大豆と高知で作られている天日塩のにがり、そして地下水。原料は本当にシンプルです。

大豆を煮る時に泡が出るのですが、通常は「消泡財」というものを使って、文字通り泡を消してしまうのだそうです。でも、しろうさぎさんは修業時代からの教えを守り、消泡財を使わず、気圧を調節して泡を閉じ込め、最後に手作業でアクをとることで、添加物を使わないお豆腐作りを実践されているとのこと。余計なものは入れず、ちいさなお子さんにも安心して食べていただけるものを作りたい、という信念が伝わってきました。

うちの家族が大好きな「やわらか揚げ」や「がんもどき」なども、スタッフの皆さんがひとつひとつ手作業で、菜種油で揚げておられます。お邪魔した日はすごく暑くて大変そうでしたが、皆さんとても楽しそうにお仕事をされているのも印象的でした。聞けば皆さん朝8時から働いておられるとのこと！

「大変ですね」と言うと、「社長は早すぎて何時に来られてるか分からないし、最後までおられます」とスタッフの方が教えてくださいました。お豆腐屋さんは朝が早いイメージですが、朝っていうより夜なのかも…。それもこれもおいしいお豆腐のため。背中が信念を語っている、そんな感じを受けました。

素材の味をしっかり堪能できる、まざりっけなしのお豆腐。それが、地元である島根でこうして息づいていること、本当にありがたいです。そして、ご主人や奥さまが「たくさんの人に食べてもらいたいから」と、できるだけ価格を抑えて頑張っていらっしゃるというのも、私たち消費者にとっては本当に嬉しいことです。

実は今回、アポをとるためにお電話をさせていただいたのですが、奥さまの電話口の声でもう、「あーいい人だ、絶対にいい人に違いない」と確信していました。声や言葉遣いからにじみ出てくる、その人の人間性みたいなもの…うまく表現できませんが、きっとこういう人が一生懸命に作ったお豆腐だからおいしいんだな、と納得してしまいました。

そして今回、シマシマしまねが企画する「夏のお楽しみ便」で、しろうさぎさんのお豆腐を扱わせていただくことになりました！念願がかなって本当にうれしい。種類はまだ決まっていませんが、まだ食べたことがないという方も、おいしいのは知ってるよ！という方も、ご注文いただければ幸いです。

※画像はイメージです。

シマシマしまねが今年の夏企画している「夏のお楽しみ便」は、

・シマシマしまねがおすすめする食品を

・あらかじめネットでご購入いただいたうえで

・所定の日時に、所定の場所まで取りに来ていただく

というシステムです。インターネットでお買い物ではありますが、発送はいたしません。お野菜やお豆腐、朝焼きのお菓子や削りたてのかつお節などをその日のうちにお届けしたい、という思いで企画しています。

私たちが直接お渡しすることで、作り手の思いをなるべくストレートにお伝えし、皆さんの思いもまた、作り手へしっかりお返ししたい。なので、受け渡しの際にはお茶でも飲みながら、お料理のお話などできたら嬉しいです。

詳細は後日お知らせいたします。最初の販売は8月1日（水）。場所は大田市と出雲市斐川町に設定する予定です。お近くの方はぜひ、チェックしてみてくださいね

※松江、米子方面については後日また企画したいと思いますので、こちらもよろしくお願いいたします。

◆お知らせ

シマシマしまねでも取り扱わせていただいている、美郷町のジビエ缶詰。原材料のイノシシ肉の処理施設が、このたびの西日本豪雨で大きな被害を受けました。クラウドファンディングが立ち上がっていますので、ぜひご一読いただき、ご協力いただければ幸いです。