まくわうり
真桑瓜はここに住んで知った美味しさの一つです。
田舎育ちで、畑(葉っぱ)を見れば何の野菜かわかる、絶対音感ならぬ絶対野菜感を習得しながら育った私。
だけど、真桑瓜のことは全く知りませんでした。
初めての出会いは昨年の夏。散歩中に近所のおじいちゃんにもらったんです。
歩いている私に気付いて、玄関に入って行ったおじいちゃん。すぐにまたドアが開き、真桑瓜を一つ握って来てくれました。
笑顔で手渡してくれた真桑瓜。
私は見たことがなかったので
「これ、何ですか?」とたずねました。
「♯∌ ¬^¿∞∴」
???
今思うと私の人生に存在しない言葉だったからか?全く聞き取れず。。もう一度聞いても
「♯∌ ¬^¿∞∴よ~(笑)」
方言なのかな?おじいちゃんの滑舌なのかな??
「どうやって食べるんですか?」と質問を変えてみました。
「どうって、切って食べるんよ~(笑)」
笑って答えるおじいちゃんの反応は、今考えるとごもっとも(笑)
私の頭では冬瓜だとか、料理系の野菜かと想像して。食べ方を聞いておかなければと思ったんです。よくわからないまま帰宅して、包丁を入れた途端「メロンだ~~~!!」とその甘い香りに驚きました。
香りと種まわりのトロトロ感はメロンのようで
食感はスイカの白い部分を感じさせる不思議な食べ物。固くないけどシャクシャク?してる。
夫婦ですっかり気に入って、特に調べもせず「スイカメロン」と名付けて、また出会える日を楽しみにしていました。
今年になって直売所にも並んでいることに気づき、スイカメロンの正体が「真桑瓜」だと知り
おじいちゃん、「まくわうり」って言ってくれたのかとようやく分かりました。
調べてみると、日本で古くから栽培されていたそうで。夏の味覚として身近な存在だった方が多いのかもしれません。
メロンも好きですが、真桑瓜は甘さ控えめで食感も含めさっぱりとした美味しさ。
さらにこの小ささも二人暮らしに丁度良く。今はメロンよりこっちが好みです。
少しずつ秋の気配も滲んできたこの頃ですが、まだ30℃を越える日々。
さっき冷蔵庫で冷やしはじめた真桑瓜が、明日もきっと美味しいはず。
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