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資産運用実践講座 その3

こんにちは。資産運用アドバイザーのネンキンゾウガクです。

皆さん、今年1月から開始の新NISA口座は開設されていますか?
新NISA(年間の積立枠が昨年までの旧NISAの40万円から3倍の120万年枠、成長投資枠ですと旧一般NISAの2倍の240万円、併用可能)になり年間非課税枠が360万円になっています。

新NISA口座・積立枠をネット証券の口座をHPより申し込み予約し、つみたて投資枠120万円を活用すべく毎月10万円を1月よりスタートしてみました。掛金を投入(投資)する期間は12カ月になります。
スタートしたばかりの現在の投資元金は10万円です。

証券会社のHPで自分のマイページを開けば日々の残高は確認できるので安心です。筆者は昨年までの旧NISAでの投資を全世界株式(オールカントリー:略してオルカン)で運用しておりましたが、今回からは、米国株式S&P500と半々で運用してみることにしました。
ちなみに1月10日時点での運用利回りは全世界株式・S&P500ともに4%~5%でほぼ想定通り(税金がかからないので、通常の課税される投資信託購入の方の4・8%~6%に相当)です。

あらためての振り返りですが、新NISAつみたて枠での投資信託(ファンド)購入については、種類・時間を分散して対応することが長期で見ると利回り向上に寄与します。また、毎月積立になっており、ドルコスト法(一定金額投資であり、中長期では右肩上がり相場になる場合が大半ですので、ファンドの口数が増え続け、下がった時にも多くの口数が買える。)で毎月3~10万円を出来れば最低60カ月(5年)、可能ならば5年~10年積立してみましょう。おそらく、ファンドの過去の実績を参考に想定する程度の利回りは確保できるはずです。

また、併用できるようになった新NISA成長投資枠は240万円となっていますので、一般的には、株式配当利回りの高い、かつ、株主優待を実施している株式を株価が低い時期に購入されることをお勧めします。実践事例としては、安定的に配当をしており、連続して配当を増やしている増配銘柄を選ぶと資産が増えていきます。ただし、株式を購入する際に株価が高いものは避けることが肝要かもしれません。昨年からのAI・半導体の値上がり銘柄を新NISAで購入し値上がりしたままの価格で値上がり分を享受できれば問題ありません。しかしながら、株式については、上げ下げは日常ありますので、今年2月に100万円でA社の株式を購入しても夏場に80万円になっているとしたら、20万円の含み損をかかえて保有していくことになります。配当が年間5万円(購入時配当想定5%)あるとしても株価がそのままですと、4年間保有しないと元本回復はしないことになります。投資金額100万円から含み損20万円を控除して80万円、4年間の配当が5万円×4で20万円になり、差し引きプラスマイナスゼロになります。5年目の配当が5万円あっても年平均利回り1%ですが、これでも銀行の預金利息よりは高いと考えることもできます。購入価格に戻れば配当部分の5%利回りを確保できることになります。尚、6年目の夏にこのA社の株式を売却すれば100万円の成長投資枠について7年目の枠で復活します。

事例では100万円のA社株式を取り上げましたが、上場株式のなかには年間配当が最低取引金額の5%を超えるものは少数派です。平均すると有配株式については2~3%程度です。100万円の投資ならば、B社30万円、C社25万円、D社20万円、E社25万円と銘柄分散すれば、インカムゲインである配当もキャピタルゲインである株価値上がりも4銘柄分散でリーマンショックのような大幅な暴落がない限り、トータルプラスで享受できるはずです。2024年1月、配当利回りの高い銘柄が選好されているようです。
尚、成長投資枠の投資商品についてはETF(上場投資信託)や外国株式も可能です。実践では5~10銘柄くらいの銘柄分散も可能と考えており、成長(グロース)株、安定(バリュー)株に投資するなら、購入時期をずらす時間分散も検討しつつ株主になり、配当と値上がり益を得ることを目標にしてみてはいかがでしょうか。日々の投資で利益を得るデイトレードや短期間で値上がり益を得るスイングトレードとは全く投資手法も異なるので、中長期での投資を心掛けたいものです。

新NISAは長期・積立・分散で資産倍増(出来れば10年程度で)を目標とする制度と考えております。種々、検討して実践してみましょう。新NISAの枠を使い1800万円(成長投資枠1200万+積立枠600万、すべて積立で1800万も可能)の資産倍増を、実践でクリアできることを願っています。

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