【1食目】血肉になるごはん「エボダイを食べる」

どうもこんにちは。くらやみダンス劇団員の金子美咲です。

みなさん、「ごはん」は好きですか? わたしはごはんが大好きです。
午前は昼ごはん、午後は夜ごはん、夜は次の日の朝ごはんのことを考えて日々を過ごしています。

そんなわたしですが、ある悩みを抱えています。それは……

自炊の食材、めっちゃかたよる!

ということ。

色々なおいしいものを食べたいと願うものの、いざスーパーへ行くと卵・豆腐・鶏肉・もやし…とコスパのよい食材ばかりに手が伸びます(栄養豊富で安くて感謝)。
お決まりの食材を、お決まりの調理(味覇で炒める)で食べるルーチンがいつの間にか出来上がってしまいました。

このままでいいのでしょうか。

(…………よくないよ!)

ん?

(もっといろんなものを食べた方がいいよ!)

誰ですか?

(エボダイだよ!)

エボダイ……?
スーパーをうろうろしていたら、鮮魚コーナーのこの見慣れない魚に目が止まりました。

ちっちゃかわいい鯛。3匹入っておよそ400円。安い!鯛なのにこんな安いのか???

……決めました。今日はこの魚を食べてみます。
狭まりに狭まった食材レパートリー、開拓しようじゃありませんか。

【刺身にしよう】

エボダイ、体表がネバネバ。くさってるとかじゃなくそういう魚らしいです。
鼻の頭がチュルンとしてる。

舌がある!
魚にも舌があるんですね!

まな板の上の鯉的エボダイ。
「エボダイ 捌き方」で検索したら、調理師兼Youtuberの方が動画で解説してくれていました。ありがたい。素敵な時代になったものですね。

それでは……せいっ!

モザイク

諸々を処理します。

身と骨にわかれました!
出刃包丁じゃなくても、普通の包丁で切れるんですね。

皮をはいでスライス(この皮をはぐときの感覚、めちゃめちゃ気持ちいいのでオススメです)して…

完成!エボダイの刺身!

……おー? なんだかあまり見映えがしません。

盛りつけ方が終わっているのはそれとして、マダイの刺身みたいな透き通った感じがなくて、なんかどちらかといえば「肉」っぽい色あいです。

触った感じもハリがなくて、指にまとわりつくようなボソボソ感があります。乾き気味の軟膏みたいな。

果たしてどんな味がするのでしょうか……?

いただきます。

あ旨っっっ!!!!!!

甘み。甘みがすごいです!これまでに食べた魚史上最も甘い。たっぷりのった脂のやっさしい甘さ。
旨味もすごい。甘いだしです。だしが魚の形をしている!!!
甘くて旨味で脂たっぷりで、なんかもう「おいしさ」が完成しています。

エボダイ、すごい。マダイよりおいしいかもしれない……。
本当においしすぎて、一人で食べているのに始終にこにこしていました。歴代刺身ナンバーワンといっても過言ではないくらいです。

ちなみに、捌いている間に魚卵っぽい部分が出てきたので、たらこっぽく塩焼きにしたところ、たらこっぽい味でした。
卵までおいしい。最高ですね。

まだあと2匹、残っています。
刺身でこれだけおいしい魚なら、一手間かけてもっとおいしく調理したくなってきました。
「一番おいしい」といわれることも多い"あの料理"にしたら、さらにおいしさが高まるのでは……?

【寿司にしよう】

エボダイ meets 寿司。
徳島の郷土料理で「ぼうぜの姿寿司」というのがあるそうです(ぼうぜはエボダイの別名)。

(画像出典:Wikipedia

まるまる一匹寿司! 豪快!!
こうやって食べたらさぞかしおいしいことでしょうね。

寿司を作ったことは人生でまだ一度もありませんが、刺身にするのも案外すんなりいけちゃったし、実は楽勝なんじゃないでしょうか。
早速作ってみましょう!

開いて内蔵と目と骨をとる。なんかカブトガニっぽい。

塩でしめる。(骨と魚卵もついでにしめて塩焼きにした)
レシピによってしめる時間がまちまちで正解がわかりません。
自分の勘を信じて、一晩しめることにします。

そして、酢で小一時間(これも勘)しめて、酢飯にのせる。
(気合いを入れて酢飯用に昆布だしをとったら、正しいやり方は「昆布を酢に入れて煮る」だったので、昆布だしがまるまる余ってひたすら飲みました。)

本当はすだちを載せるらしいのですが、手に入らなかったので割愛…。

寿司完成!!! 大きい!!!
たらふく食べられます。

おにぎりスタイルで持ってしまう重厚感。ワクワクがとまりません。
いただきます!!!

……ん?

……あ、しょっぱい。塩が効きまくっています。
塩でしめる時間が長過ぎたようです。
あとから酢っぱさもけっこう来ます。酢じめの時間も長過ぎた。
エボダイの甘さがどこかにいってしまいました。
これは……調理失敗です。

……まあ、そういうこともありますね。
次に酢締めをするときはもっとおいしくできるでしょう。勉強になりました。全部刺身で食べればよかったなんて思っていません。思っていませんよ。

…………………。

…………………初心者は、シンプルがいちばんですね。

(完食しました)

ここで突然のパイナップルです

劇団員の堀がパイナップルをくれました。
いい香りで、寿司の失敗でへこんだ気持ちも復活してきました。

熟れてる! パイナップルは追熟しないので売ってる段階で甘い香りがするのを買った方がいいらしいです。

パイナップルボート!! 夏!!!
完熟で、もうめっちゃめっちゃおいしかったです。

……実はこのとき冷蔵庫に余ったワインがあって、「パイナップルにワインかけたらすっごいオシャレじゃん!」と思ってやってみたのですが、結果ワインがかかっていない部分の方がおいしいかったです(シブくなってしまった)。

やっぱり、シンプルがいちばんみたいですね。

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くらやみダンス

早稲田大学の演劇サークル「劇団森」で知り合ったメンバーを中心に2014年に結成。 ありふれたモチーフを、飛躍した世界観と虚構の身体によって大袈裟に表現する。 キーワードは「生活と冒険」 どうしてもわかりあえない わたし と あなた が、それでも繋がろうとする衝動を求めて。

【毎週金曜】金子美咲の血肉になるごはん

健啖家を自称する金子がさまざまな食材の調理に挑む、実録グルメドキュメント。
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