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【6食目】 血肉になるごはん「臭豆腐&くさや」

こんにちは。金子美咲です。

突然ですが、においが強い食材を食べてみたくなりました。

ので、

買ってきました。

臭豆腐と

くさやです。

においが強いものって嫌われがちかなと思うんですけど、
においを乗り越えてなお食べようとする人がいるってことは、それだけおいしいってことだと思うんですよね。
だから、食べてみることにしました。

まずは臭豆腐から

臭豆腐といえば、台湾の

こういうのもありますが、今回買ったのは作り方が違う別物です。「青腐乳」とも呼ぶそうな。

未開封のままジップロックに入れましたが、

液漏れしてる。怖い。
中身の色合いはモスグリーンといったところですが、

原材料は白っぽいものばかりでした。どんな過程を経たらこんな色に……?

フタを閉じたままですが、炒めた玉ねぎのようなにおいが漏れてきます。
この原材料でそんなにおいになることがあるんでしょうか。

あらためて中身をよく見てみると、カビとか藻のようにも見える固まりができていて、何も知らなかったら「これはもう食べられないな」と判断してしまうかもしれません。

とはいえ、わたしはこの臭豆腐を見るのも食べるのも初めてなので、これが正常な状態の臭豆腐かどうかわかりません。
もしかしたら臭豆腐だとしてもヤバイ状態なのかもしれない。怖い……。

食べられると信じて開封します。

シュー…………………………………
…プシュッ!

ヴッ!?

開封したとたん、ものすごい速力で臭気が溢れ出てきます。
写真には映っていないのですが、ビンの中身がボコボコあわだっています。まさかのスパークリング。

味噌が発酵しまくったみたいなにおいがして、やっぱり玉ねぎっぽい刺激臭も混ざっています。思ってたよりは食べ物っぽいにおいかも。
でもにおいの強さがハンパない。目や皮膚からも染みてくるような気がします。

口へ。

おおっ……!
しょっぱい……!
舌がビリビリする……!

強い塩気と、舌がしびれるような刺激があります。
口に含んだ瞬間に全身の毛穴が開くようなうな感覚がしました。どんなに眠い朝でもこれを口に突っ込まれたらまず間違いなく飛び起きると思います。

めちゃめちゃな濃い味だけど、チーズや貝類のようなコクとうまみを感じます。おいしいことはおいしい。
中国だとお粥にのせて食べるらしいので、それならちょうどいいのかもしれない。

そしてさっきまでの強烈な臭気ですが、「口に入れてしまえば意外とそうでもない」というパターンで、口に運ぶまで以上のインパクトはありませんでした。

味はおいしかったので、これであとはお腹を壊さなければセーフっぽいです。
これまでの人生で一番、正解の姿がわからない食品を食べています。

ちなみに、「におう大豆食品どうしならあうのでは?」とおもって納豆と混ぜてたべたところ、おいしかったです。
"かなり発酵が進んだ納豆"ぐらいの味になって、臭豆腐単体よりもだいぶ食べやすくなります。

続いてくさや

名前の由来が「くさい魚」らしいなので、さぞかしにおうのでしょう。
綿密に真空パックされていて、包装越しにはにおいは感じません。
見た目もいたって普通のひものみたいですが、はたして。

包みを切って……あっ!

あ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!
来てる来てる来てる〜〜〜〜〜!!!!!

パッケージにハサミを入れた瞬間、猛烈なにおいが立ち込めます。
てっきり魚っぽい生臭いにおいだと思っていたのですが、もっとストレートに「くさっ!」と言いたくなるにおいです。一番近いのは「牛小屋」かなと思いました。

軽く焼いたものがこちら。

いただきます。

おー、すごい。すごくにおいます。
「口に入れればそうでもない」があてはまらず、口の中全体が100の強さのにおいで満たされます。
においが強くて、うまみや味わいといったものが感じられません。
おいし、くはない…かも……?

近くにいる人に食べてもらったところ「おいしい」と言っていて、個人差だなーと思いました。

においでにおいが相殺されるかもしれないので、くさやに臭豆腐をのせて食べてみます。

「しょっぱくてにおう魚の干物」という、そのまんまの味がしました。マリアージュ失敗。

後日の発見

臭豆腐はおいしく食べられたものの、初めて食べるくさやのおいしさを理解することは叶いませんでした。
ところが後日、くさやをおいしく食べられる日がやってきました。

初めてくさやを食べた日から3日後。
一日では食べ切れず、翌日以降もちびちび食べ進めていたのですが、この日のくさやは違いました。
口に入れて噛みしめると、いつものにおいが薄まっていて、おいしさがついにやってきたのです!

たぶんですが、時間が経ってにおいが抜けてきたんだと思います。
スルメイカっぽい味がしておいしかったです。
賞味期限が近いものを食べたので、発酵が進みすぎていたのかもしれないですね。

そして臭豆腐なのですが、ちょうどこのnoteを書いている間に別の方がこの臭豆腐を食べた記事をみかけ、「開ける時にプシュッと音がした」とありました。
どうやらセーフな状態だったようです。

怖いけどおいしい

臭豆腐とくさや、どちらも最終的においしく食べることが出来てよかったです。
においがするものを口に運ぶときはやっぱり「食べて本当に大丈夫か? とんでもなくマズいんじゃないか?」と怖いですが、こうして報われると食べてよかったと思えますね。

いつかシュールストレミングが食べたい。
それでは、さようなら。

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