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【生成AIニュースまとめ】 3/24〜3/30|NTT、国産の生成AI『tsuzumi』開始

5分で生成AIを振り返られる、要約ニュースです。
2024年 3/24〜3/30のトレンド生成AIニュース総まとめ。


NTT、国産の生成AI「tsuzumi」サービス開始--「2027年に売上1000億円」と島田社長

日本電信電話(NTT)は、独自開発の大規模言語モデル「tsuzumi」の商用提供を開始し、2027年までに売上1000億円を目指すと発表した。この70億パラメータの国産LLMは、軽量化されており、1つのGPUで動作する。世界トップレベルの日本語処理能力を持ち、GPT3.5と比較して勝率8割を超える性能を示す。マルチモーダル対応、高いカスタマイズ性、クローズド環境での運用可能性が特徴で、企業内でのオンプレミス利用にも対応している。パラメーター軽量化により、業界や企業特化のLLM構築が低コストで可能となる。
https://japan.cnet.com/article/35216897/

X(Twitter)、xAIのチャットボットGrokをPremiumユーザーにも提供拡大へ

XのPremiumユーザーは、イーロン・マスク氏が設立したxAIのAIチャットボット「Grok」を今週から利用できるようになる。従来、Grokの使用は月額16ドルのPremium+プラン加入者限定だったが、月額8ドルのPremiumプランでも利用可能になる。Grokは、Xのデータを用いた強化学習により、新しい情報に関する質問にも回答できる点が特徴である。また、xAIはGrokの基盤となる言語モデル「Grok-1」をオープンソース化しており、ユーザーはこれにより幅広くAIチャットボットを活用する機会を得る。
https://www.techno-edge.net/article/2024/03/28/3060.html

「Googleマップ」に3つの新AI機能、行きたい場所がさらに見つけやすく

Googleマップは、AIを活用した3つの新機能を導入する。第一の機能は、地元の人や旅行ガイドサイトからのおすすめスポットを都市名検索で見つけられる機能である。第二に、ユーザーが作成したリストの表示順を自由に変更できる機能があり、第三の機能では、特定の場所に関する情報をAIが素早く提供する。これらは旅行の計画や新しい場所の探索に役立つ。特に料理の写真が表示されると、その料理の名前を教えてくれる機能は、海外旅行中や馴染みのない料理に遭遇した際に便利だ。これらの新機能は、北米の40以上の都市で今週から、そして世界中で3月中にAndroid版およびiOS版のGoogleマップで利用可能になる。
https://japan.cnet.com/article/35217047/

OpenAIの「Voice Engine」は15秒分の声データを元に本人そっくりに喋る

米OpenAIは、人の声を再現可能な生成AIモデル「Voice Engine」を発表した。この技術は、テキストと15秒の音声サンプルから、話者に似た音声を生成する。合成音声の悪用のリスクを認識しており、広範囲にリリースするかどうかは慎重に検討中である。すでにSpotifyなどのパートナーと非公開テストを実施しており、病気で発話が困難な人の声を復元するなどの実用例がある。リリースに向けては、音声認証システムの見直しや、AIの機能と限界への一般理解の促進が必要とされている。
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2403/30/news079.html

アドビ、広告キャンペーンを支援する新たな生成AIツールを発表

Adobeは、ブランドや大企業向けの生成AIツール群を発表し、AIファーストのアプリケーション「GenStudio」を含む一連のサービスを提供開始した。GenStudioはコンテンツの作成からパフォーマンス評価までを一元管理し、Adobe Fireflyを利用してコンテンツ制作を支援する。また、「Custom Models」を通じて、企業がAdobe Fireflyをブランドに合わせてカスタマイズできる機能を提供。Adobeは、生成AIを用いた新しいデジタルエクスペリエンスの提供と収益性の高い成長の促進に貢献することを目指している。
https://japan.cnet.com/article/35216975/

「Claude 3 Opus」が「GPT-4」を抜き1位に--Chatbot Arenaランキングで

Anthropicの「Claude 3 Opus」が、Chatbot ArenaのランキングでOpenAIの「GPT-4」を抜き、首位に輝いた。Chatbot Arenaは、AIモデルの有効性をテストし比較できるプラットフォームである。Claude 3 Opusは、従来のClaudeモデルより高度な知識を有しているとされる。ユーザーは、32種類のAIモデルから2つを選び、匿名で提供される回答を評価する。このプラットフォームは、クラウドソーシングの手法を用い、イロレーティングを基にAIモデルのランキングを決定している。Claude 3 Opusの首位獲得は、その進化とAI分野での競争の激しさを示している。
https://japan.cnet.com/article/35217107/

人間の早期死亡率や性格などを予測できるAI「life2vec」をデンマークが開発

デンマーク工科大学の研究チームが開発したAI「life2vec」は、600万人以上のデータを基に、人間の早期死亡率や性格を予測できる。このAIは、出生や教育、仕事のデータから早期死亡率を算出し、人の性格についても予測可能である。研究チームは、データとは別の被験者で死亡予測のテストを行い、約78.8%の正答率を記録した。また、人が別の都市や国に移住するかどうかの予測では73%のケースで正解した。研究目的ではあるが、このAI技術は保険料の値上げや融資の拒否など、差別的な目的での使用が問題視されている。デンマークでは、life2vecのようなAIを個人の意志決定に利用することはプライバシー法で禁じられている。
https://gigazine.net/news/20240326-ai-predicts-human-life/

アマゾン、生成AI企業Anthropicに約4200億円を追加出資

Amazonは、生成AIを手掛けるAnthropicに27億5000万ドルを追加出資した。この投資は、2023年9月に発表された戦略的提携の一環であり、AmazonからAnthropicへの総出資額を40億ドルに達成させるものである。AnthropicはOpenAIの元幹部であるDario Amodei氏とDaniela Amodei氏によって2021年に設立され、Googleからも出資を受けている。最近では、OpenAIの「GPT-4」やGoogleの「Gemini 1.0 Ultra」を超える性能を持つとされる新AIモデル「Claude 3」を発表している。
https://japan.cnet.com/article/35217042/

グーグル、洪水予測AIモデルの進化を報告

Googleは2018年よりAIを用いた洪水予測に取り組み、「Flood Hub」を通じて80カ国以上で4億6000万人以上を対象に予測情報を提供している。このツールは、公開データを活用し、最大7日前に洪水発生地域を予測する。開発はインドのパトナでの洪水から始まり、シミュレーションによる洪水マップ作成、地域拡大、学術研究者との協力による予測精度の向上などを経て、現在では水位測定が不可能な地域でも予測可能。Googleはこれらの進展により、AIを活用した洪水予測が人命救助に大きく貢献するとしており、気候問題への取り組みを世界中に拡大していく予定である。
https://japan.cnet.com/article/35216876/

テキストの指示だけでタスクを実行可能な上に、別のAIにスキルを教えることができるAIが開発される

スイス・ジュネーヴ大学の研究チームが開発した「口頭や書面での指示に基づきタスクを学習し実行可能なAI」が、新たな認知機能の可能性を示している。このAIは、人間の特徴である指示に従ったタスクの実行を模倣し、さらに学習内容を「姉妹AI」に教える能力も持つ。研究チームは、事前訓練された自然言語処理モデル「Sentence-BERT」を使い、感覚入力と動作のシミュレーションを組み合わせた。このAIは平均83%の精度で指示に基づくタスクを実行し、AI同士の言語によるコミュニケーションも実現した。この技術は、互いに理解し合えるロボティクスへの応用が期待される。
https://gigazine.net/news/20240325-ai-pass-skills-sister-ai/

NVIDIA、一強状態を崩すためにIntel・Google・富士通・Armなどが参加する業界団体がCUDA対抗のAI開発環境を構築中

NVIDIAのAI開発環境独占に挑む「Unified Acceleration Foundation(UXL Foundation)」が、Intel等大手企業と共に設立された。この団体はIntelの「oneAPI」を基にオープンな開発環境を推進し、CUDAのような閉じたシステムからの脱却を目指している。この取り組みにより、開発者は様々なハードウェアでAIアプリケーションを開発可能になる見込みである。UXL Foundationは2024年上半期に仕様確定を目指しており、NVIDIAハードウェアサポートも検討中である。
https://gigazine.net/news/20240326-ai-software-uxl-foundation-break-nvidia/

日本HP、AIテクノロジー内蔵で生産性向上へ--個人・法人向けPCを拡充

日本HPは、AIテクノロジーを内蔵したノートPC「HP Envy」シリーズ、「HP EliteBook」シリーズ、「HP ZBook」シリーズを発表した。これらのシリーズはAIを活用してデバイスのノイズ、温度、パフォーマンスなどを最適化し、効率的なワークフローを実現する。特に「HP Envy」シリーズでは、AI対応のインテリジェントアシスタントアクセスのための「Copilot」キーが搭載され、高音質オーディオと高解像度カメラが特徴である。「HP EliteBook」および「HP ZBook」シリーズでは、高性能処理とセキュリティ機能の強化が図られている。これらの製品群は、AIによる効率的な作業環境の提供を目指している。
https://japan.cnet.com/article/35217124/

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以上、先週の振り返りニュースでした。
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