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【ウチハク】専用グルー(おやっとのり)でキレイに箔をつけるコツ

上から ウチハクセット2・専用グルーペン3本・中敷き
中敷きを敷くと、グルーペンも一緒に保管できます。とても便利仕様!

熱を使わない箔押しキット【ウチハク】の新色セット&専用グルーペンのクラウドファンディングが21年12月〜22年1月に行われ、そのリターンが先日届きました。
今回私は「新色+専用グルーペン」のセットにしました。
今回の目玉は、【ウチハク】用に開発された専用グルーペン3本セットなのですが、新箔が出たらそっちを優先的に買わねば!となってしまいます(笑)。
(3色既に持っているのがありますが、そのうち追加で買いそうな色だから、先に在庫持っとこうという事で)

っと、今回は新色&専用グルーが出たので、【ウチハク】をできる限りキレイ&ムラ無くつける方法についてまとめました。市販の「おやっとのり」でも同じ様にできます。特にボールペンタイプは現在おやっとのりでしか出ていませんので、ボールペンタイプを使う方も参考にしてみて下さいね。
以下、【ウチハク】を持っていて、一通り使い方を理解している方向けの話になります。【ウチハク】とはなんぞや?という方、買ったばかりで使い方が分からない方は、先に村田金箔さんの説明ページをお読み下さい。
(下は村田金箔さんのnoteのリンクです)

セリアで購入した方眼紙 グルーペン細タイプ を使用

細いグルーペンを早速使用したら上画像の1回塗りの状態になって、思っていたのと違う!!と、なった方は結構いるのでは無いかと思います。
のりの出は悪くない。むしろかなりドバドバ出ている様に見えるのにどうして?と思うのですが、普通紙は吸水性が良く、最初に紙の上に置いた水分はある程度紙に吸われてしまいます。のりも水分だから一緒に持って行かれているのか、掠れたような箔の付き方になります。
2回塗りをするとウソの様に箔がキレイに付くのですが、これは最初に塗ったものが下地の役割をして、2回目に塗ったのりが表面に残るからだと思います。
2回塗りをするとどうしても線が(1回塗りより)太くなるので、人によっては気になるポイントかもしれません。

普通紙より吸水性を抑えた紙を使うとこうなります

SAKAEテクニカルペーパー iroful 使用
(万年筆インクがキレイに発色する特殊紙です)

金色/1回塗り 緑/2回塗り
ある程度水分が紙面に残って乾きにくい紙でも、1回塗りでは掠れがちで、
2回塗りするとムラ無く箔が乗ります。文字部分は立体感すら出ているのがわかるでしょうか。

下地の有無でどう変わるかの実験結果はこちら

画像2
消しゴムはんこにおやっとのりを塗布して捺したのち、箔押ししたもの。
注・実験用に消しゴムはんこを用意しています。おやっとのりを塗布してのスタンプは基本キレイに出来ませんし、スタンプ自体ものりが付着すると捨てるしかありませんので、真似しない様にお願いします。

小さい紙・下地無し
大きい紙・シヤチハタ「いろもよう/鴇色」を塗布
下地があった方が、箔がしっかりついている感じがします。
(でも正直下地なしでもそれなりにマシに見えますが…。)

下地があった方が【ウチハク】がキレイに乗りやすいのは分かったかと思います。
なので、アナログでイラストを描いた上に【ウチハク】を入れると結構箔の付きが良いと思います(イラストである程度水分を吸い、のりが乗りやすい状態)。
文房具的な使い方をする場合は、どうしても普通紙を相手にする為、スタンプを利用して下地を作ったり、2回塗りするなどの工夫が必要です。
それと、今回のグルーペンは速乾性で、水色の液体が透明になるまで1分ぐらいとありますが、2回塗りすると液量も増えますので、5分ぐらい乾かすのが確実かと思います。(これでもノーマルおやっとのりより相当早いです。ノーマルは最低30分ぐらい放置する必要があります。)
もう少し早く乾かしたいなら、ヒーターや扇風機の風を当てて下さいね。

細タイプ(と、おやっとのりボールペンタイプ)は紙に押し付けながら使うと紙に筆跡がつきやすくなり、筆跡が箔の付きを邪魔します。筆跡でえぐれた部分には箔が付きません。細タイプは1回液が出たら結構ドバドバとペン先から出てくれるので、その状態で少しペン先を浮かして塗ると良いです。ペン先で液を伸ばす感じです。「サイズは小さいけれどもベタ面」を塗る場合は結構使えるテクニックです。

実際に細タイプを使うとこうなります。の例をひとつ。
下記エントリで「シールに【ウチハク】するかどうか」を書いたのですが、グルーペンが手に入ったので早速細タイプで箔押ししてみました。
(箔押し前の画像はお手数ですが下記エントリをご覧下さい)

左・バックナチュラル紙 右・ダイソーで購入したシール用紙(質は良くない)

ドットが太くならないの最高!左のバックナチュラル紙の方がキレイに箔押しされていますが、やっぱり紙質にもよりますね。ダイソーのシール用紙は水分吸い過ぎでコントロールが難しかったです。吸い過ぎてドットが広がってしまい、結果的にボールペンタイプと同じぐらいのドットになってしまいました。ある程度質の良い紙を選ぶのも、キレイに箔押しするコツだと思います。
(ドット部分はスタンプインクがついていませんので、紙質に左右されます。)

拡大の図。バッグナチュラル紙の方が箔の縁がキレイです。

もうひとつ拡大の図。

参考までに、ボールペンタイプでドットを打っていた時の画像です。
黄色が一番キレイにドットが打てているかと思いますが、ドットがやはり太めですね。これもダイソーのシール用紙なので、更に潰れてしまっています。

最後に、グルーペン&おやっとのりのお手入れ方法について。
基本的にペン先はいじらない方が良いのですが、ホコリや繊維くずがついて使用に支障がある場合はテープの粘着面を当てて取る、スコッティファインなどの洗って使えるペーパータオルに水を含ませて拭くと良いです。
間違ってもティッシュペーパーは使ってはいけません。マジで地獄見ます…。

しばらくグルーペンを使わなかったのでペン先が乾いてしまった場合も、洗って使えるペーパータオルに水を含ませて、ペン先を湿らせた後、ペン先を下に向けてトントンと叩くとのりがペン先に染みてくると思います。(紙の上で行なってくださいね)ペン先を強く押し付けると無駄にのりが出てきますので、「トントン」で。
特に細タイプはペン先が抜けやすい&根元から無駄にのりを出しがちになるので、
「トントン」です。
(毎回最初に使う際、トントンとすればペン先から適度にのりが出てくる状態になると思います。)
それでは楽しい【ウチハク】ライフを!

<おまけ>
私がこれまでに書いた【ウチハク】エントリを下記リンク先にまとめていますので、こちらも興味があればどうぞ。
使用した作品も色々見られますよ。

https://note.com/kuraza/m/mbbfa609c43a2


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