女冒険者「しょ、娼婦国家?!」

村人A「ここは傭兵王イグナイトが建国したウルブンガイム王国…通称、娼婦国家と呼ばれる国です。」

女冒険者「しょ、娼婦国家?!…それでは、この国の女性は…。」

村人A「はい、娼婦の子供として生まれた建国王イグナイトは娼婦が職として認められ健康に生きられる国の建設を目指しました。」

女冒険者「え。」

村人A「この国では娼婦はすべて公務員であり、娼館は国への届け出が必須です。」

女冒険者「公務員。」

村人A「娼婦たちは一日ごとに休息を取り、月に一度の健康診断が義務付けられています。あ、直接の性交がなければ週5の勤務も可能です。それでも、週2の休みは義務付けられています。」

女冒険者「週2。」

村人A「娼館には身体を洗浄する湯船が必須であり、定期的に衛生検査が行われ違反した娼館はすぐさま閉鎖。娼婦たちも病気の検査をし、性病が認められたものは病院に送られます。」

村人A「娼婦達には避妊魔法が健康診断の際にかけられていますが、万が一妊娠した場合は国の病院に送られ、そこで出産まで生活します。本人の希望によってはその間に就労訓練を行い、娼婦以外の職への就職を目指します。」

女冒険者「就労訓練。」

村人A「もし子供を育てることを望まない場合は、子供は国の孤児院に送られます。子どもたちは全員読み書きを教わり、場合によっては他国へ養子や留学、奉公に出します。イグナイト王は傭兵になるしか生きる術がない方でしたから、子供達には可能な限り選択肢を与えたいと…。」

女冒険者「選択肢。」

村人A「また、娼婦だけでなく男娼に対する扱いも同様です。男娼でも男相手の商売をしていらっしゃる方は、負担がかかることが多いですしね。」

女冒険者「男娼も。」

村人A「村人Aちなみに許可なく売春、闇娼館を経営したものをは速攻で処刑です。」

女冒険者「厳しい。」

村人A「これが我らがウルブンガイム王国の特徴ですが…。」

女冒険者「あ、あの、それでも娼婦の人に暴行とかがあるのでは…?」

村人A「いや、普通に人に暴力振るったら捕まるでしょう?普通に。あ、そう言う『プレイ』が希望の場合は客も店側も免許が必要で、その上で数ヶ月に一度倫理研修を受けることが義務づけられてます。」

女冒険者「研修。」

村人A「イグナイト王は今も娼婦を道具のように扱う国を征服し、この世のすべての娼婦・男娼を救うことを国是として掲げています。」

女冒険者「あ、あの、そしたら身体を売って生活する人が大半になるので国としてなりたたないのでは…?」

村人A「いいえ、うちみたいな昔からの農家はそのまま食料生産に従事していますし。産業としては娼館に必要なリネンや潤滑油は国で生産して他の国にも輸出してたりしますね。あと性病に対する研究はやはり進んでいるので、最近は他国の医学生も留学しに来てるとか。」

女冒険者「留学生。」

村人A「娼婦でも男娼でも結婚は自由ですし、あ、借金のカタに身体売ってる人の借金はそのまま残りますけどね。だから結婚前はレース編みとか副業をして一気に借金返そうと皆頑張るそうですよ。」

女冒険者「そっかぁ…。」

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