船立モロホシ学園フロンティア部(部員は無機有機問わず募集中!)

キーンコーンカーンコーンとチャイムが鳴り、生徒たちが教室から出ていく。
俺も帰ろうとすると、同級生のヤマダさんが、声をかけてきた。

『ねぇケイくん、今日部活来られる?』

大きな目をパチパチと瞬きさせ、その度に静かなモーター音が聞こえる。

『お願い!今日どうしても生身のヒトが必要なの!』

手を合わせて頼み込む彼女に、俺は頷いた。幸い、本日のシフトは休みである。

『ありがとー!じゃあ部室で待ってるね!』

そう言うと彼女…「ヤマダモーター製MT-205-11239」はカシャカシャ、と特殊軽量合金のボディを翻しながら教室を出ていった。

地球を旅立って2000年。移民船「ガイア」内にある船立モロホシ学園。
俺は「K-1203」、ごくごく平凡な量産型労働クローンである。
そんな俺が所属しているのはフロンティア部。
全長200km、その内70%の機能を失った「ガイア」。その閉ざされた世界を開拓する平凡ではない部活である。

【続く】



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